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女優の山口果林(66)が・・・

2013年08月02日 | 気になるネタ

女優の山口果林(66)が、30日、自身の半生を振り返った初の手記「安部公房とわたし」(講談社)を上梓(じょうし)した。

噂にはなれど、これまで真実は語られなかった作家・安部公房(享年68)との20年間の蜜月を赤裸々につづっている。

 小悪魔のような横顔。同書の表紙は大学卒業後、初舞台を踏んでまもなく、22、23歳の頃のスナップだ。口絵にはベッドに横たわる大胆なヘアヌード写真も載せた。

 「ほぼスッピン。女優の顔ではない素の私です。誰がどこで撮ったのか?それは、言えません(笑い)。あくまでプライベート写真で、セルフポートかもしれない。ヌード写真も一緒。ご想像にお任せします」

 ノーベル文学賞候補にも名前が挙がった現代文学を代表する作家――安部公房との出会いは大学のキャンパス。年齢差は23。大学4年の時に一線を越え、安部が他界する93年1月まで、妻子のいる「作家」との関係は続いた。

 没後20年の節目を迎えた今年。気付けば、安部が亡くなった年齢にも近づいた。手記を書くきっかけが重なった。

 「原発事故を伴った『3・11』もそのひとつ。果たして、いつまで生きていられるのだろうか。自分自身の生き方を見つめ直すキッカケになりました。白髪染めを使うのをやめたのもこの頃からです」

240ページにのぼる自分史は舞台の合間に少しずつ書きためた。恨みつらみはなし。自慢話と取れるような表現も避けた。

 「“実際はもっとドロ沼でグチャグチャした修羅場もあっただろう”という人もいるんですが、あえて、自分の中の戒めとしてそういう部分は排除した。想像して読んでいただければいい。私の感情より、私の知り得ている事実を書き記すのが目的でしたから」

<「妊娠しちゃった。もう決めた」>

 2人の軌跡は、山口が長年愛用し続ける能率手帳に記したメモと、安部が山口の自宅に残したいくつかのメモやワープロ原稿だけ。今回の自伝が「すべて実録」であることを証明するため、少女期に性的ないたずらを受けていた過去も明らかにした。安部公房との間に子供ができ、中絶したことも正確に記した。

 「妊娠発覚はNHK朝ドラ『繭子ひとり』(71年)のヒロイン役で翌月からロケを控えていたタイミング。選択の余地はありませんでした。安部公房さんには相談することなく、『妊娠しちゃった。もう決めた』と報告のみ。手術当日は病院近くの一方通行の道を何度も車で迂回しながら、待っていてくれました」

それでも関係を清算することはなかったが、一方でひとりの女優として自立した生活を送った。

 「女としてだけでなく、女優である山口果林を好きになってくれたのではないかと思います。若い頃ですが、『アーサー・ミラーとマリリン・モンローが苦い結末に終わったように、作家と女優の関係は世界を見渡してもなかなか成功例がない。もしも自分たちが長続きしたら、初めての関係になるかもしれない』なんて、安部公房さんは話していました。誰にも打ち明けられない関係。逃げだしたくなり、何人かとデートしたこともありましたが、最後の一歩が踏み出せませんでした。離婚は望んでも、安部公房さんとの結婚を願ったことはあまりない。女優のキャリアに傷がつき、仕事が減るのは嫌でした。スキャンダル沙汰は起こしたくなかったのです。

 私は俗にいう愛人かもしれませんが、その意識はありません。私たちの間には金銭の要素がなかった。あくまで恋人の関係だと思っています。安部公房さんは『僕の方が君よりずっと大事に大切に思っている』と言っていましたけれども、20年が経ったいま、天国に向かって『私の方がずっと強く思っていたんじゃなあい?』と言いたいですね(笑い)」



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