国立新美術館に行くため、六本木で下りることはある。
だが、この日はサントリー美術館目当てで六本木に行った。何が何でも、「没後100年 宮川香山」展を見たかったからだ。
初めて見た、この陶芸家の作品は「高取釉高浮彫蟹花瓶」であった。
(ポストカードより)
「な、なに、この蟹は! 色も艶も質感も、本物そっくりじゃない」
しかも、それが、花瓶とセットになっている。コップのフチ子さんは、これをヒントにしたのだろうか、などと軽口を叩くのも恐れ多いほど、緻密な技巧に舌を巻く。この蟹を茹でて、ポン酢をかけたら美味かろうに。
「すごい、すご過ぎる。他にはどんな作品があるのかしら……」
そういうわけで、サントリー美術館に駆け付けたのだが、予想以上の収穫であった。背の高い作品が多いため、見おろされているような気分になる。細部まで美しい装飾を施された陶器の前では、「あ、どうも……」などとへりくだってしまい、「今まで見てきた花瓶は何だったんだ」という衝撃を受けた。
展覧会の顔になっている「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」については、「骨格、耳内の血管だけでなく歯や舌もあらわされ」と解説されていたが、見れば見るほど人間ばなれした出来映えにゾクッとする。こちらもポストカードも買った。
うれしいことに、3階では写真撮影ができるので、カメラを忘れず入場することをお勧めする。
高浮彫蛙武者合戦花瓶。
高浮彫四窓遊蛙獅子鈕蓋付壺。
高浮彫桜二群鳩三連壺。
高浮彫桜二群鳩大花瓶。
何と素晴らしいのだろう。
夢中で写真を撮っていると、隣にいた年配のご夫婦の会話が聞こえてきた。
「あら、写真撮れるのね、ここは」
「うん。どんどん宣伝してくれってことだろ」
はいっ!
あっちでもこっちでも宣伝しま~す!!
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
だが、この日はサントリー美術館目当てで六本木に行った。何が何でも、「没後100年 宮川香山」展を見たかったからだ。
初めて見た、この陶芸家の作品は「高取釉高浮彫蟹花瓶」であった。
(ポストカードより)
「な、なに、この蟹は! 色も艶も質感も、本物そっくりじゃない」
しかも、それが、花瓶とセットになっている。コップのフチ子さんは、これをヒントにしたのだろうか、などと軽口を叩くのも恐れ多いほど、緻密な技巧に舌を巻く。この蟹を茹でて、ポン酢をかけたら美味かろうに。
「すごい、すご過ぎる。他にはどんな作品があるのかしら……」
そういうわけで、サントリー美術館に駆け付けたのだが、予想以上の収穫であった。背の高い作品が多いため、見おろされているような気分になる。細部まで美しい装飾を施された陶器の前では、「あ、どうも……」などとへりくだってしまい、「今まで見てきた花瓶は何だったんだ」という衝撃を受けた。
展覧会の顔になっている「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指」については、「骨格、耳内の血管だけでなく歯や舌もあらわされ」と解説されていたが、見れば見るほど人間ばなれした出来映えにゾクッとする。こちらもポストカードも買った。
うれしいことに、3階では写真撮影ができるので、カメラを忘れず入場することをお勧めする。
高浮彫蛙武者合戦花瓶。
高浮彫四窓遊蛙獅子鈕蓋付壺。
高浮彫桜二群鳩三連壺。
高浮彫桜二群鳩大花瓶。
何と素晴らしいのだろう。
夢中で写真を撮っていると、隣にいた年配のご夫婦の会話が聞こえてきた。
「あら、写真撮れるのね、ここは」
「うん。どんどん宣伝してくれってことだろ」
はいっ!
あっちでもこっちでも宣伝しま~す!!
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「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
電車の釣り広告を見て気になっていました。
しかも写真を撮っていいなんて、スゴすぎるっ。
しかし、この花瓶、どんな花を活けても花が主役にはなれなさそうです。
いやはや、すごい!
蟹は陶芸に見えません、貼り合せ?アントニオ・ガウディっぽいかと…
それは合成ではなく最初から一つの物なのでしょうか。
で、帰りは何をお腹に収めましたか?(笑)
遅ればせながらお誕生日おめでとうございます!
体調不良で美味しいものを食べられなかったようですから、治ったら心ゆくまで召し上がってください。
宮川香山の作品を、私は新聞広告で見たと思います。
インパクト強すぎで、磁石のような引力を感じました。
惹かれます~!
この花瓶はたしかに主役級ですね。
オートクチュールなら対抗できるかも?
三菱一号館美術館でやってます。
カニの素材は何でしょうね。
陶器と同じものでできているのかしら。
天才すぎますよ。
一緒に出掛けた娘が「なんじゃあ、こりゃ」と腰を抜かさんばかりに驚いていました。
手先の不器用な平成っ子には信じがたい存在でしょうね。
実は、ランチをしたあとここに行きました。
私が飲み食いせずに美術鑑賞することはないと読んでいますね(笑)
ワインが回り、ちと眠かったです。
凄い陶器ですね。
個人的には、備前焼が好きです。
撮影ができる展覧会って少ないですね。
大抵は、記念に撮れるのは入り口とか建物だけ。
私は有田焼が好きです。
でも、店頭で見かけるのは美濃焼ばかり。
備前焼もいいですね。
高浮彫は初期の作品みたいでした。
だんだん凹凸がなくなり、のっぺりした作品に変わります。
魅力が感じられなくて、途中からスルーしましたよ。
撮影できる展覧会が増えたような気がします。
SNSなどで拡散すれば、客足が伸びますからね。
これはもう、花を生ける物体ではないですね。
広い空間にこれだけ配置して、完結してます。
カニもいいけど、猫や鳩は、ぜひ間近で見てみたいです。
没後100年という節目なので、全国でイベントがあるかもしれません。
そちらでも見られるといいですね。
実は、この展示以外でも、日本橋三越で「眞葛香山展」なるものをやっていました。
宮川香山と同一人物なので、見たかったのですが、会期が短すぎて都合つきませんでした。
猫は白玉さん好みだと思います。
他にも、花をモチーフにした陶器が素晴らしかったぁ!