OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

〔映画〕ストロボ・エッジ

2021-08-16 11:56:30 | 映画

 

 コミックが原作の映画化ということですが、“完全無欠の王道少女コミックストーリー” ですね。
 ここまで徹底されると何も言えません。


 有村架純さん、山田裕貴さん、黒島結菜さんという「NHK朝の連続テレビ小説」主役クラスの方々はさすがにこの頃から違いますね。それぞれのキャラクタを見事に演じていたと思います。


 その中でもやはり有村さんはこの世代では頭一つ抜けています。これからシニアに上がってどんな女優さんに成長するか、作品の 当たりハズレもあるのでなかなか道は険しいと思いますが期待値は高いです。

 

 

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〔映画〕モテキ

2021-08-15 11:34:56 | 映画

 
 コミックが原作で、テレビ化もされたようです。
 
 映画作品は、原作とは別の「書き下ろし」とのこと。
 面白いテイストの作品ですが、好みは分かれるでしょう。ちなみに私はあまり合いませんでした。
 
 主役の森山未來さんはいい味を出していましたが、森山さんのせいではなく、そもそもの主人公のプロットにあまり共感しなかったのが“今ひとつ” と感じた原因ですね。ストーリー的にも特にラストはちょっと違和感がありました。
 
 ちなみに、共演の長澤まさみさん、麻生久美子さん、仲里依紗さんはそれぞれにその役柄をうまく演じていたと思います

 

 

 

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〔映画〕海炭市叙景

2021-08-14 11:03:28 | 映画

 
 「函館」がモデルになった短編小説集を映画化した作品です。
 
 いくつかのパートが寄木細工のように組み合わされたつくりです。ただ、それぞれのエピソードはいくつかのシーンでは交錯しますが、ストーリーとして絡み合ってはいきません。淡々と暗い話が進んでいくだけです。
 
 こういうテイストの作品も映画らしいといえばそうなのですが、残念ながら私の好みではありませんでした。

 

 

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堤清二 罪と業 最後の「告白」 (児玉 博)

2021-08-13 09:43:38 | 本と雑誌

 いつもの図書館の新着書のリストの中で目についたので手に取ってみました。
 堤清二さんは、言わずもがなですが、セゾングループの総帥「辻井喬」というペンネームで小説家としても有名でした。

 本書は、トータル10時間以上にもわたるインタビューで堤清二さんが語った一族の物語を聞き記したものです。

 堤家といえば、実業家であり政治家でもあった康次郎氏の独裁者ぶりとその異母兄弟である清二氏、義明氏との確執が有名ですから、ドキュメンタリーの舞台としては全く不足はなかったものと思います。

 清二氏、義明氏、康次郎氏の名前が同時に登場するくだりをひとつ書き留めておきましょう。

(p144より引用) おそらく清二は自信があり過ぎるのだ。その天才の論理からすれば、自分が身を退いたが故に、西武王国は落日の憂き目を見たという理屈しか成り立たないのだろう。 義明のことを凡庸と切り捨てたが、ある意味、天才性を発揮した清二からすれば、義明だけでなく大半の人間が凡庸に見えたはずだ。それを躊躇せずに言ってしまうか、あるいは心に留めおくことができるかどうかで、その人物の評価は自ずと変わってくる。清二はまったく無意識にそれを口にする。言われた者の気持ちを慮るということはない。それは清二の天才性のひとつの発露なのかもしれないが、かつての清二の側近たちが、今なお清二の名を口にする時に見せる怒気を孕んだ表情を思う時、義明とはまったく別の形ではあるが、やはり康次郎から引き継がれた独裁者の気質、血脈を思わない訳にはいかない。

 さて、本書の読後感です。

 大宅賞受賞時の選考委員の評価も抜群で手にした時の期待値が高まっていたったせいもあるのでしょうが、読み終えての印象は正直なところ大いなるフラストレーションが溜まっただけでした。清二氏が語った事柄は忠実になぞられているのだと思いますが、その元や裏にあるエピソードの紹介や背景の深掘りが今ひとつなので、ノンフィクションとしての“肝”である鋭さや重厚さが全くといっていいほど感じられませんでした。とても残念です。

 口直しに、たとえば、セゾングループを創り上げた事業家としての清二氏の思想や足跡を深掘りしたような“骨太のノンフィクション作品”を探してみたくなりますね。

 

 

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〔映画〕ハナミズキ

2021-08-12 11:36:44 | 映画

 
 新垣結衣さんと生田斗真さん共演の映画です。
 
 この手の作品なので、ストーリーをどうこう語るのは反則でしょう。ともかくヒロインの新垣結衣さんがうまく活きているかというのがポイントです。
 その点ではよかったですし、北海道(道東の港町)が舞台だったのも設定としては正解だったように思います。
 
 ラスト近くには、あれこれとあったエピソードを何とかHappy Endにもって行けるような強引な “辻褄合わせ” もありましたが、それはそれで仕方ないですね。

 

 

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〔映画〕シャーロック・ホームズ

2021-08-11 12:38:15 | 映画

 
 2009年の作品です。
 
 シャーロック・ホームズが登場する映画やドラマはいくつもあるので、その数だけホームズを演じる俳優さんがキャスティングされています。本作では、ロバート・ダウニー・Jr。
  
 そもそもが異色の作品なので、ホームズのキャラクタもアクティブで軽め、ドイルの小説でのイメージとは大きく異なっていますし、もちろん、ジュード・ロウが演じるワトソン博士も同様です。 
 
 この作品、もう観るのは3・4回になりますが、こういったテイストで超有名キャラの “ホームズのプロット” を活かすのも面白いですね。

 

 

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〔映画〕スター・トレック イントゥ・ダークネス

2021-08-10 11:40:37 | 映画

 
 ちょっと前に「スター・トレック(2009)」を観ています。
 
 その「続編」ですが、カーク、スポックをはじめ主要なキャラクタの面々が、きちんと同じ役者さんで登場しています。本作品は、この個性的なキャラクタが最大の魅力なので、まずはこの点だけでも “シリーズもの” として合格ですね。
 
 今回は、敵役としてベネディクト・カンバーバッチも登場していて、キャスティングとしてはさらに重厚なラインナップになりましたし、前作よりもストーリー的にも “ワクワク感” が増しました。
 
 ともかく、このシリーズはプロットやストーリーにおいて “多様性の中の友情” がベースにあって、観終わってとても清々しい気持ちになれるのが嬉しいですね。

 

 

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〔映画〕アイネクライネナハトムジーク

2021-08-09 09:41:52 | 映画

 
 伊坂幸太郎さんの小説が原作、コミックにもなっているとのことです。
 人気の作品だったようですが、映画化されてこういうテイストになるとやっぱりちょっと合いませんでした。
 
 プロットや筋立てがどうにも “わざとらしさ” 満載で、個々のシーンやエピソードにあまり共感できないんですね。結局、映画になっても作りは “コミック” レベルでした。もちろんそれもありですが、正直映画としての出来はと言えば大いに物足りなかったです。
 
 10年という時間の流れも、映像にしてみると(こどもは確かに成長していましたが、)主要人物の振る舞いは変わり映えせず、違和感Maxでした。

 

 

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八甲田山 死の彷徨 (新田 次郎)

2021-08-08 10:31:11 | 本と雑誌

 もう40年以上経ちますが映画化もされた有名な作品です。私も以前から気にはなっていて、ようやく手に取ってみました。

 しかし、小説で読んだだけでも想像を絶する困難で無謀な雪中行軍ですね。途中の連絡手段も持たず、非常事態時の救出プランもないままに、真冬の八甲田山踏破を試みさせるというのは理解不能です。確信犯的な「実験」と言わざるを得ません。

 まさに、名著「失敗の本質」で取り上げられた太平洋戦争時の日本陸軍の救いようのない思考スタイルが、このころにすでに軍幹部・将校はもとより下士官から兵卒に至るまで軍隊という特殊集団の根底に巣食っていました。

 神田隊が猛吹雪の中、進退を決める作戦会議。

(p152より引用) 「お話し中でありますが......」
将校の作戦会議の輪を更に取巻くようにできていた下士官の輪の中から長身の下士官が進み出て、山田少佐に向って挙手の礼をすると、
「ただいま水野医官殿は進軍は不可能だと言われましたが、不可能を可能とするのが日本の軍隊ではないでしょうか、われわれ下士官は予定どおり田代へ向って進軍することを望んでおります
 その発言と同時に下士官の輪がざわめいた。そうだ、そのとおりだという声がした。更に、二、三名の下士官が進み出る気配を示した。
 山田少佐は、容易ならぬ状態と見て取ると、突然軍刀を抜き、吹雪に向って、
「前進!」
と怒鳴った。
 それはまことに異様な風景であった。作戦会議を開きながら、会議を途中で投げ出して、独断で前進を宣言したようなものであった。紛糾をおそれて先手を取ったといえばそのようにも見えるけれども、なにか、一部の下士官に突き上げられて、指揮官としての責任を見失ってしまったような光景であった。・・・だが、すべては終わった。結論が出たのである。・・・青森歩兵第五聯隊雪中行軍隊二百十名は吹雪の中へ、死の行進を始めた。
 時に明治三十五年一月二十三日十二時十五分であった。

 そして、今2021年にも、舞台は違えども日本は同じ轍を踏みつつあります。

 この記録文学の最後、新田次郎氏はこう結んでいます。

(p320より引用) やはり、日露戦争を前にして軍首脳部が考え出した、寒冷地における人間実験がこの悲惨事を生み出した最大の原因であった。
 第八師団長を初めとして、この事件の関係者は一人として責任を問われる者もなく、転任させられる者もなかった。すべては、そのままの体制で日露戦争へと進軍して行ったのである。

 そして、さらにそのまま太平洋戦争へと突き進んでいったのです。

 

 

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〔映画〕G.I.ジョー バック2リベンジ

2021-08-07 11:33:21 | 映画

 
 ちょっと前に見た「G.I.ジョー」の続編です。
 
 とはいえ、キャスティングはかなり入れ替わっていて、さらに監督も代わったこともあり、映画自体の “つくりのテイスト” も結構変わりました。私の好みによるのですが、エンターテインメント作品としては、第1作目よりもずっと楽しめる出来だったと思います。
 
 もちろん、ブルース・ウィリス、ドウェイン・ジョンソンという重量級の超大物がメンバに加わったところが大きいのですが、細かな演出も良かったです。
 ラストでレディ・ジェイを称える場面、その前の伏線も効いていて、ああいった気遣いのシーンはいいですね。

 

 

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〔映画〕イコライザー2

2021-08-06 11:17:14 | 映画

 

 かなり以前に第一作目は観ています。

 その続編ですが、まあ可もなく不可もなしといったインパクトの少ない作品ですね。ストーリーも “主人公が関係する閉じたグループの私怨” をベースに作られているので、ちょっと違和感が残ります。

 とはいえ、エンディングのラスト数分、特に壁の絵のシーンはとてもよかったですよ。所縁の人びとのHappy Endが何よりです。

 

 

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〔映画〕スター・トレック (2009)

2021-08-05 11:52:57 | 映画

 
 子どものころお気に入りのテレビ番組のひとつが「宇宙大作戦」でした。
 
 「それは非論理的です」のミスタースポックを筆頭にカーク船長、ドクターマッコイ、その他の搭乗員もそれぞれに個性的で毎週放送を楽しみにしていました。「ワープ航法」もこの作品で初めて知りました。
 
 この映画作品は、登場人物という点では結構テレビシリーズでのキャラクタ設定を活かしているので、私のような年代の人間にはありがたいですね。
 
 ストーリーは今ひとつという感はありますが、続編もあるようなので、またトライしてみましょう。

 

 

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〔映画〕G.I.ジョー

2021-08-04 12:04:07 | 映画

 
 いろいろなキャラクターが登場しているのですが、ストーリーが単調なこともあり、インパクトは今ひとつです。
 
 ほとんどの映像もVFXで作られているので、迫力の割にはかえってリアリティを感じませんし、最初から「続編」前提の作りなのでエンディングも中途半端ですね。
 
 まあとりあえず「続編」も観てみますが。

 

 

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岡潔対談集 (岡 潔)

2021-08-03 08:28:04 | 本と雑誌

 いつも利用している図書館の新着書リストの中で目に留まりました。数学者であり随筆家としても一流の岡潔さんの対談集です。

 岡さんの著作は以前も「人間の建設」「数学する人生」を読んだことがあるのですが、いずれも私の理解力が全くついていけず文字を追うに止まった記憶があります。今回の本も、対談の相手が司馬遼太郎さん、井上靖さん、時実利彦さん、山本健吉さんとのことなので、かなり心配でした。結果はやはり“返り討ち”のようです。

 ただ、とはいえ、ある程度言わんとすることが分かったように思うやり取りもありましたので、その中から関心を惹いたものをいくつか書き留めておきます。

 まずは、作家井上靖さんとの対話から。

(p93より引用) 井上 いま、私たちの毎日生きている生活は、ほんとうにこわいという感じになってまいりました。ものを考えながら歩ける町、これが人間が住む都市の条件だと思うんですが…。
岡 文明とは、植物にとっては緑がいきいきとすること。人なら、やはり、植物がいきいきしていくのと同じような環境をつくっていくこと、それが真の文明です。

 次に、文芸評論家山本健吉さんとの対話。こちらは「芭蕉」を語り合ったものですが、「連歌は芸術か」という議論に対しての岡さんはこう答えました。

(p169より引用) 岡 連句というものの見方が全然わかってないな。わかってないということは、芭蕉の俳句というものの見方もわかってないのでしょうな。ということは、人生というものがわかってないのでしょうな。人生は、一口にいえば夢、それがわかってない。つまり、夢を見ようじゃないかとやればいいので、くだらん夢見たら馬鹿をみますよ。

 断定の連続、厳しいですね。何という自信に満ちた言葉でしょう。

 もうひとつ、山本さんが芭蕉との対比でシェークスピアを持ち出したときの岡さんのコメント。

(p176より引用) 岡 芭蕉はシェークスピアどころじゃありませんよ。
山本 比較するわけではないんですけれども。
岡 比較せよというならしますが、シェークスピアの作品は横に並んでおりますよ。芭蕉の総文学は縦一列にいっております。どんどん人生を歩いております。シェークスピアは、本が羅列している。それで千万人の心というと、あの心も知っている、この心も知っているという知り方。芭蕉は大円鏡智です。たなごころをさすがごとく千万人の心を認識している。

 これも強烈なインパクトがありますね。

 さて、本書を読み通しての感想ですが、やはり当初の想像どおり登場している方々とのやりとりはほとんど理解できませんでした。
 読み手の素養を踏まえるとこれは当然のこととして、最後に“理解できなかった極めつけのくだり”を書き留めておきましょう。「数学者岡潔」さんの言葉です。

(p182より引用) 岡 情緒を形にあらわすから数学になる。 情緒がなかったら、まるでもとがない。情緒を数学の形に変形するだけです。情緒がもとなんです。数学は一つの変形なんです。数学はまったくことばですよ。・・・つまり、数学ということばがある。数学ということばによって何を表現するかというと、詩を表現する。詩というのは、一つの内容のあらわされたもの、その詩の内容の一つ一つを情緒というのです。

 情けないのですが、やはり私にはダメですね・・・。

 

 

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〔映画〕ひとよ

2021-08-02 10:45:50 | 映画

 
 なかなか重いテーマですが、映画向きのストーリーでしょう。
 
 挿入されているもうひとつの親子のエピソード(佐々木蔵之介さん関係のもの)は、私には違和感がありましたが、そういった筋書きよりも出演者の演技の方が印象に残りました。
 田中裕子さんは、こういった役を演じるような歳になったんですね。松岡茉優さんやMEGUMIさんも熱演で、さすがの存在感でした。

 

 

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