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何をするか (ビジョナリー・ピープル(ジェリー・ポラス他))

2007-06-29 00:32:42 | 本と雑誌

Mandela  「ビジョナリー・カンパニー」の著者が書いた「ビジョナリー・人物版」です。

 10年間200人以上の「継続的に成功をおさめている人」に対するインタビューをもとに、それらの人々の共通項を明らかにした著作です。
(超有名人もいれば、日本ではあまり馴染みのない人もいます)

 著者によると、その継続的な成功の鍵の「共通項」は、「意義」「思考」「行動」の3つの要素でまとめられると言います。

(p42より引用) ビジョナリー・ピープルの本質を探求する過程で、言い換えれば永続するだけの価値を持つ成功を探求する過程で、筆者は次のようなことを発見した。三つの要素、すなわち自分なりに定義した意義、創造力のある思考スタイル、そして効果的な行動スタイル、これらの三つの要素は、三者相互の調和がとれたときに、自分の足元を固める礎となり、ベストプラクティス(成功体験)を持続させてくれる、そうした事実の発見だった。

  特にその分析の中で抽出された彼らの際立った特性は、「自らのビジョンに向かって突き進む」という姿勢です。

(p342より引用) 成功をおさめている人は自分の目標、大義、あるいは天職を追い求めるときに他人の同意をあてにはしないという事実が改めて確認された、ということであった。成功している人たちは社会的な重圧があるからではなく、社会的な重圧に逆らっても自らの責任をまっとうする。彼らは他人が気に入っていることよりも、自分が大好きなことに必死に打ち込んでいる。たった一度の挫折によって自分を見失ったり拘泥したりすることはない。スケープゴートを探すこともなければ、思うようにことが運ばないときに非難がましいことを口にすることもない。

 本書で言う「意義」とは、「自分が信念と情熱をもって追求する対象」であり、「自己の価値観が具現化されたもの」のように思います。
 「自分がなすべきこと」です。

 当然ですが、「何をするのか」が最も重要なことです。

(p174より引用) カリスマ性のあるリーダーという考え方は、最近、メディアの間で評判が悪い。・・・個性によって、永続的な成功がおさめられるかどうかが決まるのではないからだ。重要なことは、その大切な個性を糧にして何をするのかということだ。

 本書で紹介されている人々は、必ずしもいわゆる「カリスマ」とは限りません。(歴代の大統領や伝説の経営者も数多く登場していますが・・・)
 共通項は、「永続的」な「成功」をおさめている人々です。

(p207より引用) 完璧主義と持続性・・・両方の特質とも必要なもので、同時に、立派な成果を上げている人たちが懸命に求める高潔なあこがれでもある。不屈の努力がなければ多くのことをなし遂げられないのも真実だ。・・・
 ここで大切なのは完璧さでもなければ、持続性でもない。答えは明らかに、(持続させるべきものは何か)ということだ。意義を理解し、自分の挫折のポイントから学習することに意識を集中すれば、そのときには成長が待っている。

 ともかく、「何をするか」です。

ビジョナリー・ピープル ビジョナリー・ピープル
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2007-04-07

コメント (1)
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