数ヶ月前に開催されたEA(Enterprise Architecture)フォーラムでの三井物産CIOのお話の中に出てきたフレーズです。
最近流行の「○○力」の類かと思ったのですが、ちょっと調べてみると結構前、2001年から使われているキャッチコピーでした。
当時言われ始めたITやインターネットの急速な進展による「中抜きの時代」「商社不要論」に対し、その厳しい環境下で生き抜いて行く三井物産の回答として「旧来の総合商社」から「総合力商社」へ進化してゆくことを社内外に向けてアピールしたのでした。
ラーメンから人工衛星まであらゆるものを商材として扱う「総合」商社ではなく、広範かつ専門的な力(スキル・ノウハウ等)をintegrateした「総合力」をもった商社となることを目指すものでした。
ここでいう「総合力」をもう少し具体的に言うと、「総合」商社ならではのあらゆる分野で培ってきた情報力・ノウハウ・高い専門性・信用力等を統合することで生まれる「問題解決力」とのことです。
最近、いろいろな業界でいろいろな会社が「顧客にソリューションを提供する」とうたっていますが、生半可なノウハウの寄せ集めでは底力のある商社と伍してやっていくのはなかなか厳しそうです。