OMOI-KOMI - 我流の作法 -

For Ordinary Business People

早く済ませる -皆で集中して考える-

2005-02-15 23:34:58 | ブログ
 「早く済ませる」方法のふたつめは、自分ひとりではなく「みんなで考える」ということです。「三人寄れば文殊の知恵」です。

 このときの重要なポイントは、その課題について「関係のありそうなメンバを一同に集めて集中的に考える」ことです。

 ともかくいろいろなメンバを集めることです。ちょっとでも関係がありそうだったら呼びましょう。自分ひとりの知識は十分ではありませんし、視野も限られています。そのため自分ひとりで考えた結論は課題抽出の網羅性や検討の深堀りという点で不十分なことがしばしばあります。それを避けるためにはいろいろな視点からの具体的な検討が不可欠となり、結局はいろいろな人の知恵を総合しなくてはならなくなるのです。

 いろんな人を集めて議論をしてみると、新たな議論のネタへの気づきを生むことも結構あります。相手がいることでの「相乗効果」であり、最近の言い方では「創発」という状態です。

 課題を早く片付けるためには、検討漏れや検討の甘さによる手戻りを最小限にすることも極めて重要なのです。手戻りがあると、結局最終的な課題解決までの時間がその分余計にかかってしまうことになるからです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早く済ませる -人に聞く-

2005-02-15 00:18:06 | ブログ
 まずひとつめは、「人に聞く」ということです。

 できることなら、自分の仕事は自分だけで考えてやりとげたいものです。したがって、いろいろな文献・資料等にあたって自力で調べるということを行います。それでもうまくいかない場合は、まわりの人に聞くのが普通です。

 しかし、人に聞く場合は、「聞く人を選ぶ」ことが重要です。「本当によく知っている人」に聞かなくてはなりません。「餅は餅屋」の世界です。聞く人を間違えると解決どころか一緒に混乱の渦に巻き込まれてしまいます。
 聞きやすいのでつい隣の人とか懇意にしている同僚等に聞いている姿をみますが、あまり良い方法とは言えません。中途半端に知っている人に聞くと、その人もあまりよく分かっていないので、「こうだろうか、こうかもしれない・・・」という感じで、一緒に悩みああでもないこうでもないと議論をしてしまいます。これでは、早く済ませようとしていうのに何のために聞いているのか分からなくなります。時間の無駄です。

 「本当によく知っている人」は、表層的な事実だけでなく、その根拠やその結論に至った経緯、またそのことに関する過去の議論・論点等を熟知していますから、疑問点について、さまざまな観点からのアドバイス・ヒントを与えてくれます。中途半端に知っている人と1時間話をするぐらいだったら、本当によく知っている人に5分話を聞いた方が圧倒的にためになります。

 ただ、ここで大事なことは「『本当によく知っている人』を知っている」ということです。

 そのためには、常日頃からできるだけ多くの人と関わりをもち多くの人を知る努力をしていることが重要です。また、そういう頼りになる人・その道の専門家を紹介してくれる「Know Who」データベースを持っている人を押さえておくことも大事です。日ごろのヒューマンネットワークがいざという時に真価を発揮するのです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする