城下町を見下ろす亀山の城

・・・・・・大野城（324m）

福井県大野市の亀山に、金森長近が築いたお城です。
当年は築城430年に当たります。

金森長近は、織田方のなかでも佐々成政、森長可とともに好きな武将の一人です。



昭和四十三年復興の天守です。

公園として整備されています。



県指定の史跡になっています。

前回、訪れたときは細い山道を登ったような気がしましたが、綺麗に整備されていました。
でも、歴史を偲ばせるお城に、不必要なものが多く困ったものです。ホントのところ、本丸に至る山道も、当時を再現してほしかったです。

街燈一つにしても、目立たないようにするとか、写真に写らないように設置するとか・・・。
お城が映える所に時代錯誤的、モノを置かないとか、もう少し配慮しても・・・。

整備・維持管理は行政に頼らざるを得ないものですが、頼りすぎると残念な結果になって、遺産も台無しです。



遠くから眺める景観が、一番いいかもしれません。



天守台から荒島岳が望めました。


天正三年八月、織田軍による越前一向一揆討滅が開始されます。金森長近率いる別働隊は濃州口から攻め寄せ、その功によって大野郡の三分の二（三万石）を与えられ、亀山に城を築き、町を整備します。大野郡の残り三分の一は、長近とともに攻め寄せた原政茂（勝山城主）です。

長近は、賤ヶ岳の戦いで柴田勝家に味方しますが、戦わずに兵を戻し、秀吉に下って傘下に入ります。
天正十三年、長近は、佐々成政と手を結んだ三木自綱を攻めて飛騨を平定し、その功によって飛騨三万三千石を賜り、高山に城下町を築きました。


2010. 4. 4