Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

VOL148:ラーナーセントリックな人体実験1

2005年04月13日 | Learner Centricな人体実験
 来月創刊6年目に突入する本メルマガですが、今回号より長期連載予定のコーナーを開始します。題して「ラーナーセントリックな人体実験」です。

 Learner Centricを直訳すると「学習者中心」です。eラーニングを含めた教育サービスは「学習者ニーズを中心に考えよう」という意味のことを指します。この言葉を早くから日本で提唱しているのが日本イーラーニングコンソーシアムの小松会長で、2001年に訪問されたシスコ社でのeラーニングの取組みを紹介した資料に下記のような説明があります。

 シスコ社では、Platform Centricの段階からどんどん進化してLearner Centricの段階に向かっている。
・Platform Centric:プラットフォームの構築
・Contents Centric:コンテンツを集める
・Portal Centric :使いやすく入り口を設定
・Module Centric:コンテンツを使いやすく
・Performance Centric:すぐに使える
・Learner Centric:ユーザに役立つことを中心

(小松 秀圀「eラーニング活用・開発の最新動向を探る 報告書8 CISCOSystems,Inc」2001より)
http://www.elc.or.jp/date/eL0104_1.PDF

 この「ラーナーセントリック」当然といえば当然ですが、実現するのがとても難しいものです。「どうしたら学習者にとって役立つのか」それを悩み続けること=教育サービスに従事する者の永遠のテーマかもしれません。

 そこで発想を変えて「自分がLearnerになって発想すればいいんだ」と考え、「ラーナーセントリックな人体実験」を開始すべく筆者はこの春より遠隔教育の大学院に入学することになりました。(理由はそれだけではありませんが(^_^;))、

 入学したのは桜美林大学大学院の「大学アドミニストレーション専攻」という恐ろしくニッチな分野です。誤解を恐れずに簡単に説明すると、大学職員版のMBAみたいなものです。

 以前「eラーニングに関係ないかもしれない1冊」で紹介した「世界の大学の危機」を読んだ後、大学というものを深く学んでみたいと思ったのがこの大学院を選んだきっかけです。ちなみにこの本の著者の潮木先生は、この大学院で研究していらっしゃいます。

 この「大学アドミニストレーション専攻」には「通学」と「通信教育課程」があります。皆様に通信教育やeラーニングをご提供している関係上、ここは迷わず「通信教育課程」を選択しました。(全額自腹なもので、学費が通学より安かったのも大きな理由の一つ)。といっても、通学課程の授業も単位限定ながら履修できますし、すべての科目にスクーリングが必修でついてきますので、いわゆるブレンディングです。

 今後面白おかしく四十を過ぎたオヤジの遠隔学習格闘記をお送りします。その中で、Learnerの視点でみた遠隔学習やeラーニングのあり方についてご報告したいと思います。予定では2年間の長期連載予定ですが、留年等で長引かないようがんばりたいと思います。

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1 コメント

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2005-04-16 11:58:12
Never too old to learn.

(学に老若の別なし)

といいますね。

(ちょっと失礼?ごめんなさい)



学習日記(格闘記)楽しみにしております。
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