Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

社会人大学院生は元を取る!

2006年04月20日 | Learner Centricな人体実験
元を取るという感覚
さてさて、4月に入り新学期ということで、私の大学アド通学課程も2年目を
迎えました。今期は仕事が忙しいのでなるべく少なめに履修しようと思ってい
たものの、ついつい欲張り根性をだしてしまい。最大5科目まで履修のところ
4科目まで埋めてしまいました。
大人になって自腹で大学に通うと「同じ学費なら目一杯履修したほうが元が取
れてお得」という考え方をしてしまいます。ちょっと「あたしんち」のお母さ
んのような思考ですが。
卒業できる最小単位だけの履修登録をし、かつ単位が取れるギリギリの日数だ
け出席していた大学生の頃とはまるで逆です。

この原因は
1)自腹で履修している
2)主体的な学習意欲がある
3)周りがやっぱりたくさん履修している

の3点につきると思います。特に1)の自腹が大きいですね。学費を親や、国
(義務教育)や、会社(企業内教育)が出してくれる場合と自腹の場合では、
やはり全く意識が違ってきます。

単位毎課金方式
今後、社会人大学院生が増えると、私のように「元を取る」型の学生の増加が
予想されます。通学制の場合は受講生が少しぐらい増えても、大学の負担する
コストはそんなに変わらないと思いますが、通信制の場合、テキスト代・添削
指導代などの変動費用が多いので、確実に事務局経費は増大します。たぶんe-
learningの場合もチューターやメンターの費用が変動費的にかかるので、一人
がたくさんの科目を履修すると経費に影響すると考えられます。

そうした中、今までのように期間で受講料を設定するのでなく、単位毎に受講
料を設定する大学が特にe-learningで履修する大学において、増えてきていま
す。

たとえば早稲田大学eスクール
http://e-school.human.waseda.ac.jp/08003.html

それから八洲学園大学
http://study.jp/univ/yashima/adm/expenses.html

元祖はなんといっても放送大学
http://www.u-air.ac.jp/hp/system/system01.html

こうした課金方式は海外のオンライン大学では一般的なようです。
例えばフェニックスオンライン
http://www.uopxonline.com/tuition.asp

ここでついつい目がいってしまうのが1単位あたりの金額です。フェニックス
オンラインの場合は約$500/credit hourぐらい(6万円)のようです。早稲田
は29,000円、八洲学園大学はなんと6,000円と10倍近くの差があります。ちな
みにフェニックスオンラインは通学よりオンラインの方が高いそうです。

国からの学生への個人助成の額や仕組みが異なるので一概に比較はできません
が、日本の学費って激安?

いずれにせよ、高等教育がターゲットとする顧客が伝統的学生から社会人に変
化し、教育の提供手段が教室から遠隔学習に変化する中、単位毎課金をはじめ
とした様々な価格モデルが必要になってきたと言えそうです。

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