Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

vol.500:終わりに・・・eラーニングは破壊的イノベーションとなるか

2014年03月17日 | 小ネタ



最後に、ちょっとまじめな話で、本メルマガを締めたいと思います。

実は最近8年ぶりぐらいにeラーニングの仕事に関わっています。メルマガが
終わるタイミングにこういう仕事が回ってくるというのも何かの縁かと思い、
(本人的には)粛々と任務をこなしています。その仕事の中で「今後のe
ラーニングはどうなっていくのだろう」みたいな話題が出まして、「それっ
て20世紀の終わりにコガがeラーニングの事業を検討していた時と同じQuest
ionじゃないの?」という気持ちになりつつ、本当にどうなるのだろうと結
構マジに考える日々を過ごしております。

そんな中、手に取ったのは『イノベーションのジレンマ』(C.クリステンセ
ン 翔泳社 2001)という本です。クリステンセンの著書は、本メルマガでも
以前『教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する』を紹介
しております(http://goo.gl/GGJjle)。しかし、今回経営戦略の古典とも
呼ばれる『イノベーションのジレンマ』を読み、改めてeラーニングが教育
ビジネスにとって「破壊的技術」になりつつあるという確信を得ました。

クリステンセンによると、破壊的技術を用いた製品は市場投入時以下のよう
な特徴を持っているそうです。
・既存市場の持続的技術を用いて作られた製品に比べて性能が低い。
・技術といっても新しく革新的な技術は使われていない。
・ありものの技術を組み合わせて、安く作られるのが一般的。
・だから安く低利益で経営的なうま味はあまりない。
・でも、シンプルで使い勝手がよく、信頼性が高い。

そのような特徴から
・既存の顧客(特に上客)からは「安かろう悪かろう」と見向きもされない。
・規模が小さく今まで顧客と考えていなかった層から歓迎される。
・そのため賢明な大企業は、破壊的技術を用いた製品の取り扱いをためらう。
・一方で新興の企業にとっては、大企業との競合のないおいしい市場となる。

しかし、時間が経過すると破壊的技術を用いた製品の性能は、既存の顧客の
ニーズを満たすまで向上します。その時既存市場で持続的技術を用いて作ら
れた製品は、一気に市場を奪われてしまいます。

ここ10年のeラーニングにおけるOCWからMOOCの動向を見ていると、まさに破
壊的技術の性能向上の理論があてはまります。特に登場したての頃のOCWは
破壊的技術の特徴にピタリと合致しています。

OCWは講義映像や教材を配信するだけのeラーニングでした。講義映像の流し
っぱなしのケースが多く、IDの視点でみると性能的には劣った内容でした。
また単なる動画配信なので革新的な技術を用いていたとは言えません。さら
に対象も自国の大学に通う学生でなく、優秀だけれども高等教育を受ける機
会に恵まれない世界の人々を対象としていました。そして価格は無料のため、
そこから得られる直接的な利益はゼロでした。

しかしMOOCになり、単なる映像配信から進化し「コースウェア」としての機
能が付加されるようになりました。そして価格は無料のままです。

昨今の教育業界は、既存市場で持続的技術を用いられて作られた製品(この
場合は面接授業や集合研修や通信教育?)が破壊的技術によって駆逐される
寸前の状況といったら言い過ぎでしょうか?

コガの個人的意見としては、MOOCがこのまま既存の教育ビジネスを駆逐する
とは思っていません。しかし近い将来、もっと凄い破壊的技術が教育の世界
で生まれ、それがMOOC等のeラーニングと連携をとりながら、大きな変革が
起きるのではないかと考えています。

そうしたらまた本メルマガは復活するかも知れません。
その時の復活の第一声は
「だから俺がいった通りになったろ!」
となるでしょう。もちろんドヤ顔で。

では、皆さん長い間購読ありがとうございました。
またいつか、どこかでお会いしましょう。
(文責:コガ)

「それにしても、ネットは広大だわ。もうすでに、私たちの知らない次の社会が、生まれ始めている」
(攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society より)

vol.370:ワークライフバランスVS猛烈に働く

2010年07月19日 | 小ネタ
現在、「キャリア設計と自己開発」という2年次前期の科目を担当しています。授業の中で、学生に毎回ミニレポートを書かせているのですが、その内
容から最近学生の就業に対する意識が変わってきたなあと実感しています。この科目では様々なコンテンツを織り込んでいるのですが、その中で「キャ
リア用語」を知るというコーナーがあります。キャリアに関する用語の意味を理解する過程で自己の就業感を省察することをねらいに実施しています。

先日「ワークライフバランス」というキーワードを取り上げました。この学習の中では下記のような文章を学生に読ませています。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
ワークライフバランスをキャリアとの関係で考えなければならない最大の理由は、日本の労働生産性の低さである。社会経済生産性本部が発表した2007
年度版の労働生産性の国際比較によると、日本の労働生産性は先進7カ国の中では最下位である。また、ベネッセ教育開発センターが2005年に調査した「アジア諸都市における父親の帰宅時間」によると、夜10時以降に帰宅する父親が最も多いのは東京だった(40%)。ソウルの父親たちも長時間働く傾向にあるが、それでも22%でしかない。

このことから浮かび上がってくる日本のビジネスパーソンの姿は、かなり深刻である。それは、目の前の仕事を長時間労働でやってはいるが、それによ
る付加価値の創造は少ない、ということである。
(中略)
このように考えると、ワークライフバランスの問題は、キャリアサバイバルの問題と密接に関係していることがわかる。つまり、今やっている長時間労
働を改めない限り、キャリアサバイバルはないということである。そのためには、会社も個人も仕事のやり方を改めて、合理的に働くようにしなければ
ならない。少なくとも現在のアウトプットを維持しながら、労働時間を短縮する必要がある。そして、それによって捻出した時間を各人が自分に投資す
るのである。スポーツを見れば明らかだが、技を磨くことを軽視して根性を称揚するのはアマである。勝たなければならない一流のプロは自己投資を惜
しまない。

もちろんワークライフバランスはキャリアサバイバルだけが目的ではない。ビジネスパーソンとしての能力を磨くこと以外に、家族や親密な関係の人と
の私的生活、あるいは個人生活の充実のために価値を創造する時間を作ることも重要だろう。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

さらに、これとは真逆の考え方、丹羽宇一郎氏の書いた『若者のための仕事論』(朝日新書2010)から抜粋した文章を学生に読ませてみました。丹羽氏
は元伊藤忠商事会長・社長で、社長をしていた時に約4000億円に上る不良資産の一括処理を断行し、その後伊藤忠商事のV字回復を成功したことで注目
された経営者です。

『若者のための仕事論』の内容はやや過激で、随所に「若いうちはアリのように働け」といった高度経済成長を感じさせる言葉が随所に現れます。ちょ
っと長くなりますが、学生に読ませた内容の一部を引用します。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
「人間の底力=労働×時間」
私はつねづね、「人は仕事で磨かれる」と思っています。がむしやらに、それこそアリのように働いていると、その経験が自分の血となり肉となるので
す。すると、「俺は絶対に負けないぞ」という自負心が生まれてきます。この自負心が、仕事における人間の「底力」となるのです。

底力をつくるのは、「労働×時間」です。たかだか三〇分や一時間、苦労したところで、自信にはつながりません。もっと長期的に、苦しくても仕事を
「何くそ」と思って歯を食いしばりながら続けていくことに意味があるのです。

私はこれを、米国駐在時代に味わいました。当時の私は、日本はもとより、ノルウエーやデンマーク、ドイツ、オランダなど世界各国を相手に大豆の取
引をしていました。ヨーロッパとは六、七時間の時差がありますから、早朝から仕事の電話で起こされます。向こうは昼でもこちらは早朝です。だから
職場に行く前に家で一仕事を終えます。そうこうするうちにシカゴの穀物取引所がオープンし、夜は夜で日本を相手にした仕事をします。私は、アメリ
カ大豆の輸出入を一手に引き受けていたのです。

そんな状態で、ひとときも気持ちの休まることはありません。猛烈に働きました。また、土日も出勤していましたから、東京の本社では「あいつは身体
を壊すんじやないか」と心配したようです。そのうち日本から若いスタッフをアシスタントとして送ってくれましたので、今度はその若いのをこき使い
ました。

このときの経験から、私は自分の仕事に自信を持つようになりました。「俺はこれだけのことをやったんだ」という自負心です。「俺の代わりにやれる
ものならやつてみろ」という気持ちでいたのです。ただ、それを周りに吹聴したりはしません。そんなものはただの自慢したがり屋で、自負心とは言い
ません。内に秘めた自信を自負心と言うのです(丹羽:2010,pp.88-92)。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

この2つを読んで、どちらに共感を覚えるか?またその理由は?という課題で学生にレポートを書かせてみました。すると結果は、

ワークライフバランスの文章に興味を持った=49%
猛烈に働くの文章に興味を持った=40%
どちらとも言えない=11%

となりました。予想では圧倒的にワークライフバランスの文章だと思ったのですが、なかなかどうして「猛烈に働く派」も多いのです。以下はそれぞれ
の意見です。

【ワークライフバランス派の意見】
・集中もできずにダラダラと仕事をしても効率が悪くなるだけだと思います。
・私生活も充実していれば仕事がうまくいかなくても別の拠り所があると心に余裕ができる。
・家族の会話をしたり、近所の方々との関係を築いて行く中で個人的、人として大きく成長すると思います。
・アシスタントをこき使うなんてしていたら、こき使われた人はやる気をなくしてしまう。

【猛烈に働く派の意見】
・今の日本代表の本田や中村は、人一倍努力をしたから、大舞台に立っても自信を持ったプレーができるんだと思う。
・バランスばかり考えて、無理をしないように生きていくと本当に壁にあたった時に乗り越えられない様な気がする。
・まずは質より量で自分の仕事に対する忍耐強さを持つのが大切だと思う。

授業ではどちらが良い悪いということでなく、仕事に対しては色々な考え方があり、高校までの勉強と違って正解は一つでないといったことをアドバイ
スしています。実際同世代の学生の異なる意見を知ることが学生にとっても大きな刺激になっているように思えます。

読者のみなさんはワークライフバランス派それとも猛烈派、どちらの文章に共感を覚えましたか?

vol.370:オープンキャンパスに備えてステップで白髪ぼかし

2010年07月19日 | 小ネタ
夏休みになると、大学はオープンキャンパスのシーズンを迎えます。我々教員も沢山訪れる高校生達に対して「模擬授業」や「模擬面接」を実施し、大学入学に対してのイメージを持っていただいたり、面接入試に関するアドバイスを実施しています。コガも8月は3回オープンキャンパスに参加する予定です。

少しでも多くの高校生の皆さんに本学を受験してもらうためには、教員のイメージアップが大事ではないかと考え、白髪を染めて若さをアピールすることにしました。悲しいことにコガは小学校の3年生頃から白髪が生え始め、数ある肉体的コンプレックスの中でも白髪は最も気になるパートでした。しかし、今まで一度も白髪を染めたことが無かったので今回が初挑戦となります。

とはいうものの、いきなり茶髪になったり、真っ黒になってしまうと違和感がありすぎるので、今回は花王さんが昨年販売し大ヒットした「サクセス ステップカラー」という新しい白髪ボカシを利用し、徐々にマイルドに変身することにしました。

花王 サクセス「ステップカラー」


この商品の開発にあたり、花王は意外な企業とコラボレーションしています。それは日本酒のトップメーカー「月桂冠」です。月桂冠は酒粕の黒い変色から、麹に含まれるメラニン生成物質をつきとめたそうで、それを今回のサクセスステップカラーに応用しています。天然素材で髪に優しいという点は、白髪も気になるが薄毛も気になる我々の世代にはかなり重要なポイントです。

さてその効果ですが、「人に気づかれないように徐々に白髪ぼかし」というのがセールストークというだけあって、自分ですらあまり気がつきません。一応コガのTwitpicに、使用前から4回目までの写真を掲載しておりますので、よろしかったら効果のほどをご確認願います。

vol.369:今週はミニネタ5連発で

2010年07月12日 | 小ネタ
■やっぱり大相撲中継は無くなった
「vol.367.NHK に相撲中継の件で投書してみたら」でNHKの相撲中継の行方をお伝えしておりましたが、やはり無くなってしまいましたね。報道では、名古屋場所中謹慎処分を受けた武蔵川理事長の代理を選出する際のいざこざを見かねて中継中止の決断に至ったとされていますが、今回一連の動きの中でターニングポイントとなったのは、6月28日の相撲協会の記者会見ではないかとコガは考えております。

この記者会見では、なんと特別調査委員会・伊藤滋座長がマスコミに対して「申し訳ないけどカメラが目障りでね・・・」と発言し、さらに武蔵川理事長が「やめるよ、そういうこと、撮るんだったら。やめるよ。やらないよ、そんなことするんだったら、もう」と言い放ち、これが全国のお茶の間に放映されてしまったのです。

これについては、マスコミ側はあえてなにも批評せず、テレビで問題のシーンの映像を淡々と流しただけでした。おそらくあの発言の前に「座長や理事長がそこまで怒るのも仕方ないよなあ」という現場でのやりとりがあったのかもしれません。しかし、あの発言をしたらマスコミの思う壺です。前後の文脈を無視してでも、その部分を切り取り、あとはニュースに流すだけでOK。
なにも解説しなくてとも「世間の常識からずれた相撲協会」という印象をこの映像が雄弁に語ってくれるのです。オソロシイですね。

相撲中継を断念する件に関して、NHKの福地茂雄会長は「相撲協会の処分は厳しいものだったが、改革の方向性については現時点で具体的道筋は見えていない」と語っています。この発言の裏には、相撲協会の体質そのものへの疑念があり、記者会見の際にふと露呈してしまった「世間の常識から逸脱した高飛車」な態度は、その疑念を裏付けるものとなってしまったのではないかと考えています。

■集まれぇ~~
沈滞する相撲の一方で、その人気を不動のものにしたのがサッカー日本代表。パラグアイ戦では関東地区で57.3%と放映したTBSでは過去最高の視聴率をマークしたそうです。負けは負けですが、決勝ラウンドの試合でPK戦まで持っていった粘りは、観る者に感動を与えてくれました。

帰国記者会見の和やかなムードは前述の相撲とは好対照でしたね。敗戦して帰ってきたという暗さはなく、物事をとことんやり遂げた達成感にあふれ、明るいチームの雰囲気が印象的でした。中でもインタビューの最後に岡田監督からムチャブリされた今野選手が放った闘莉王選手のモノマネ「集まれぇ~」は最高でした。

岡ちゃんに無茶ぶりされて物真似をする今野


こちらは元ネタ闘莉王のCM


なんでもFC東京のサイトで「集まれぇ~~」を着ボイス化するとのこと。かなりダウンロードされそうですよね。しばらく今野人気が続きそうです。

さて、世界に目を転じると、今回のワールドカップで人気者となっているのががタコのパウル君。ドイツ代表の7試合すべての結果を的中させ一躍時の人ならぬ時の蛸となりました。単純に全ての試合の勝つ確率を50%とした場合、全試合の予想を当てる確率は0.5の7乗つまり0.7%しかないのです。7試合の中には予選リーグでのセルビア戦敗退という難しい予想も入っているのですから驚きです。ドイツの負けが的中した時には「パエリアにして食ってしまえ」という脅迫メールまであったそうですが、脅迫にめげずに予想を続けたパウル君は偉い。

そんなワールドカップを授業で活用できないかとコガは色々と画策していたのですが、大会の終わる前日になってやっとひらめきました。ブブゼラの授業活用です。試合中「ブーーーー」と鳴り響いていたあのブブゼラの音色ならば眠気覚ましになる筈。授業で寝ている学生がいたら、「耳元ブブゼラ攻撃」で覚醒させてみようということで、早速AMAZONで1380円で購入しました。
効果は後日お伝えします。

■就職留年7万9千人
読売新聞2010年7月6日の朝刊に「就職留年79,000人」という記事がありました。卒業予定者が56万8千人ということですから、7人に1人という高い比率です。新聞によると成績不良による留年は3年次までに集中するため、今回調査で出た79,000人は就職留年である可能性が高いとしています。この就職留年が起きている理由の一つに、日本企業の新卒採用システムが挙げられています。

日本企業では「新卒」と「中途」を明確に分けて採用活動を行っています。新卒採用の場合、採用のキーとなるのは、その学生の「可能性」です。しかし中途採用になると、可能性でなく「何ができるか」という実務経験に基づく実践力が問われることになります。従って社会での実務経験のない学生達は、「可能性」を重視する新卒採用の方が有利と考え留年するのです。ちなみに国の調査では31,000人が就職が決まらないままに卒業しているということですので、就職浪人生は10万人を越えていることになります。

この就職留年ですが、大学にも様々な影響を与えます。まず、短期的には、変な話ですが就職浪人が増えるとその大学の就職率が向上するのです。

少々ややこしい話になりますが、就職(内定)率には2つの算出方法があります。第一は就職決定した学生の数を就職希望の学生数で割る算出方法です。この方法は、分母である就職希望者を下げることにより、就職(内定)率を上げることが可能であるため、大学がある程度数字を操作することが可能です。
そのような恣意的な操作が可能な就職(内定)率に代わり、就職決定者数を卒業者の数で割った率=就職率を重視する傾向が出てきました。今回のように就職留年が増えると、その年の卒業者が減るので、当該年度の就職率は向上するのです。

しかしそのツケは次年度以降に確実に響いてきます。次年度は卒業生(分母)が増え、就職率が低くなってしまうからです。さらに留年した学生達が翌年成長し内定を取得できる確約はどこにもありません。大学受験時の浪人と異なり、人物を重視する入社試験では、就職浪人し就活対策をしたからといってその能力が飛躍的に高まるものではありません。

また、留年生が増えすぎると、大学には別の意味で問題が発生します。在籍する学生数が一定数を越えると、大学には国からの補助金カット等のペナルティが科せられることになるのです。これは大きな損失となります。

コガの勤務する産業能率大学では、就職のために故意に単位を落とし留年することを推奨しない方針でおります。その代わり就職できなかった卒業生が卒業後に科目等履修生として受講できるキャリアの授業等を設けて支援する等を実施しています。来年春卒業の4年生も今頑張っているのですが、昨年以上に苦戦しています。なんとかこの苦境を乗り越え、働く場を確保してくれればと願うばかりです。

■ノリピーまたもピンチ!!
昨年覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された酒井法子さんですが、またもピンチになっています。というのも酒井さんが入学した創造学園大学が大学認可取り消しになりそうなことが7月9日に判明したからです(読売新聞7/10、37面)。

日本では2004年から大学の認証評価制度が発足し、7年ごとに国の認証を受けた評価機関による評価を受けなくてはならない制度になっています。

ところが、この創造学園大学は、評価に必要な自己評価書を提出しておらず、評価機関から「評価中止」の宣告を受けてしまったのです。7月10日の読売新聞によると「悪質な場合は、最終的に大学認可を取り消すこともありうる」と文部科学省が話しているということです。

さてこの創造学園、eラーニング的にみるとちょっと変わったことをやっている大学です。通学制でeラーニングの授業を多く取り入れるという珍しい形態を取っているのです。実はあまり知られていませんが、通学制であっても卒業に必要な単位数124単位のうち60単位までをeラーニング等のメディア受講で取得してもよいとされています。

参考:メディアを利用した授業について】(文部科学省)


コガの知る限りでは、この制度を積極的に活用している通学制の大学はありません。通信制であれば94単位までeラーニングの授業の単位が認められてしまうため、あえて通学制にするメリットを感じないためです。

ウィキペディアによると、創造学園大学は、過去に日本私立学校振興・共済事業団から2008年度の補助金の交付を取り消されたり、教職員への給料遅配で、労働基準監督署から労働基準法違反で是正勧告を受けたり、学生から預かった寮の家賃を家主に対して滞納していたり、と様々な汚点を残しているようで、そろそろ年貢の納め時なのかもしれません。

ちなみにこの大学を運営する堀越学園は、アイドルが多く在学していたことで有名だった堀越高校を運営する堀越学園とは同名ですが全く無関係ということです。

■初夏の三大教育イベントそろい踏み
さてさて、もう終わってしまったイベントもあるのですが、先週から初夏の三大教育イベントが今年も開催されています。

◆ヒューマンキャピタル2010◆
http://expo.nikkeibp.co.jp/hc/201007/
こちらは7月9日~10日の日程で開催されました。主催者の報告によると3日間の展示会とセミナーの参加者合計は27,493人と昨年の27,361とほぼ同じ。
若干展示会の入場者が減り、セミナーが増えたようですが、まずますの集客状況だったようです。今回人気のあったセミナーの案内を見てみると、基調講演に神奈川県知事の松沢氏が出ていたりとなかなかゴージャスな顔ぶれでした。

◆第1回教育ITソリューションEXPO◆
http://www.edix-expo.jp/
こちらは第1回となっていますが、実は以前から東京国際ブックフェアの特設ゾーンの一部として開催されていたものが今年は別の展示会として昇格された模様です。もっとも同じビックサイト内で併設されていたので、分ける意味がどこまであったのかどうかは不明です。このEXPOは7月8日~10日まで開催されていました。気になったのは、サイトのWhat's new!コーナーに掲示された「出展スペース完売のお知らせとお詫び(06.02)」です。次に紹介するe-Learning Worldでは年々出展社が減っているというのに、こちらでは1ヵ月前にSold Outとは!おそらくブックフェアとの共催という点が昨今の電子書籍ブームと相まって人気が出た者と思われます。うーん行きたかったなあ。

◆e-Learning World2.0◆
http://www.elw.jp/index.html
そして、我らがe-Learning Worldも今年で10周年を迎えます。会期は7月28~30日です。展示会名もe-Learning World2010から、e-Learning World2.0と変更してやる気満々です。本年はこのメルマガの書評を書いていただいているシバタさんが所属する産業医科大学も出展します。コガが社会人教育部門時代に色々とお世話になっていた、SATTさん、プロシーズさん、デジタルナレッジさん、ネットラーニングさん、NTT-LSさん、富士通ラーニングメディアさんなど沢山のeラーニング事業者の方々も元気に出展されています。
上記2つのイベントに行き損ねた方もぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

vol.362:越境から学ぶ

2010年06月04日 | 小ネタ
本年度、コガの所属する産業能率大学情報マネジメント学部に荒木淳子先生が着任されました。東京大学の中原先生や本学の長岡先生と一緒に『企業内人材育成入門』を執筆された方と言えば、企業内教育関係者の方にもピンとくるのではないかと思います。荒木先生はキャリアや学習環境デザイン、ワークショップなど様々な分野で高い業績を残しています。折しも情報マネジメント学部ではキャリア教育や初年次~2年次のゼミの再設計を行っいる最中だったので、本当に心強い方が来てくれたと一同喜んでおります。

さて、荒木先生は「越境」というキーワードで職場を越えた社会人の学びについて素晴らしい研究をされています。
職場を越境する社会人学習のための理論的基盤の検討」(経営行動科学第21巻第2号, 2008, 119-128.)

「越境」というのは、普段自分が所属する「職場」やそれ以外の共同体に参加し、そこから学ぶ事を指すのですが、たまたま今週2つの「越境」する学びの場を体験したのでそれについてレポートします。

■芝の家
すでに様々な方が取り上げているので、「ああ、あれね」と思われる方が多いと思います。芝の家とは慶應大学と港区の共同プロジェクトで、民家というかカフェというか、ちょっとはんなりした昭和テイストの空間を作り、そこを学生や地域の人達に開放し、色々な活動を行っている場所です。昼間は常時開放されており、誰でも立ち寄ることができます。場所等の詳細は下記のブログを参照願います。

「芝の家」Webサイト
大学と地域をつなげる、『三田の家』と『芝の家』」(moonlinx Magazine 2009 6)

コガも以前からその存在が気になっていたのですが、先日初めて「芝の家」に行くことができました。その日はたまたま同僚の長岡先生と一緒だったのですんなり入れたのですが、もし、一人だったら地域の住民でも慶應大学の関係者でもない私が入って良いのだろうかと躊躇してしまったかもしれません。しかしそんな心配は杞憂にすぎませんでした。運営スタッフの方がとても暖かく迎えてくれるので、初めての人でも気兼ねなく入れますよ。しかもドリンクは100円でおかわり自由と超良心的です。

何より驚いたのが、学生を中心としたスタッフの皆さんと地域のおばあちゃんが一緒に昼ご飯を作って食べている家の中の風景です。ほんわりとした会話もはずみ、とても心地よい空間を創っていました。

この場所では、様々なイベントやワークショップを開催しているそうなのですが、むしろそういったイベントを実施していない時間にこそ「芝の家」の本質があるように感じました。なんとなく集まって、「じゃあお昼にチャーハンでも作って食べましょ」というノリ。そこは「外」なのに「家庭」のような不思議な空間でした。越境というと、なにか明示的な「境界」があってそれを「意識的に」越えるイメージがあるのですが、この空間にはそもそも「境」がない。だから「越境」という概念すら当てはまらないのかもしれません。

ちょうど芝の家プロジェクトファシリテータをなさっている坂倉先生がいらっしゃって、「ワークショップとデザイン」に関する大変興味深い話しをお聞きしました。最近、事前に計画とかを考えず「あまりデザインしないワークショップ」が模索されているそうです。場があって、たまたま集まってきた人同士で、なんとなく即興的に始まるワークショップ。なるほど、こういった空間にいると、そんな自然発生的なワークショップも実現しそうだなあと実感しました。

コガが授業でワークショップ的な事をやる際は、つい「ここで最初のタスクをいれて」「次に振り返りを10分とって」等、事前にあーだこーだと、悶々と計画をたててしまう傾向があります。もっと場に進行を委ねて、あるいは委ねられるような場のムードを創ることをしていかないとまずいんだなあと思った次第です。

■FMICSあざみ野
2つめは、月1回のペースでFMICS(高等教育問題研究会)が開催しているFMICSあざみ野SD(Staff Development)についてです。この会は主に大学職員の人が集まり、各自がそれぞれ何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論しますというシンプルな形式で開催されます。終わったら近くの中華料理屋で飲み会というこれまた予定調和的でシンプルな流れです。

参加者は様々な大学に勤める大学職員がメインですが、最近は大学職員以外の色々な人が集まっています。NGOで若者の就業力を育成する学校の設立準備をしている人、大手新聞社の記者、大学の先生、研究者、銀行員、コンサルティングファームの社員などなど。さらに大学職員を目指す現役の大学生の参加も最近増えており、4月の会合では、彼らが書いたエントリーシートを参加者みんなで指導したりとなかなかユニークな活動も行っています。

会場は、東急田園都市線あざみ野駅近くにある横浜市の地区センターの会議室を借りています。区の施設なので会議室料金は格安(1時間480円)です。あまり肩肘はらず色々な大学の職員さんと情報交換することができ、コガも毎回授業改善に役立つヒントをいただいております。

今回コガは、大学職員になりたいという本学の3年生(男子)を連れて参加しました。他大学の大学職員と話す機会を通じて彼なりに色々と得るものがあったようです。普段の学生同士というコミュニティーから、オトナの学びの場に「越境」体験することで成長して欲しいと願っていたので、連れて行った甲斐がありました。

「FMICSあざみ野」は「大学」というものに興味を持つ人であればどなたでも参加できます。日程、参加方法等の詳細は主宰者の出光さんのBlogを参照願います。

■境界を越えることのメリット
eラーニングのメリットの一つが「いつもの場所(職場や自宅)で学習できる」ことであるのに対し、こうした越境型の学習は「異なる場」に物理的に移動すること自体に大きな意味があると考えます。ちょっと面倒かもしれませんが「場所を変えて・・・」の効果は絶大です。普段の場をちょっと離れることで、違った視点から仕事や自己を見つめ直す機会を与えてくれるからです。

ただ、伊勢原の山のふもとに勤務していると、人の集う場所まで出掛けるのはなかなか大変ですね。前述のFMICSの会合も、授業が18:30に終わり、それから急いで会場に向かい、到着したのが20:00でした。そうした不便さがあっても「集う」価値や楽しさがあるから通いつづけるのでしょうねえ。

vol.296:卒業式や謝恩会でスピーチを聴いて思った事

2009年03月30日 | 小ネタ
先週は大学の謝恩会と学位授与式、それから娘の卒業証書授与式に参加しました。
謝恩会は学位授与式の前々日に横浜の某ホテルで開催されました。筆者は、大学時代に謝恩会というものに参加したこともなく、かつ今年卒業する4年生の授業やゼミを担当していないため、当初は参加しない予定でした。しかし、殆どの先生が謝恩会に参加することが当日になって判明し、「教員初年度は長いものに巻かれて無難に!」をモットーとしている筆者としてはは急遽予定変更して参加しました。急に参加したためほぼ普段着の筆者とは対照的に、男子学生も女子学生も思い切りオシャレをし、最期の時を楽しんでいました。来賓の挨拶や同期の実行委員の学生が前にでて話していても一向に耳を貸さず、ずーっと騒いだままだったことは言うまでもありません。

その4日後、娘の小学校の卒業証書授与式に参加しました。こちらは公式の場ということもあり、送る側で参加した5年生も含め誰一人おしゃべりすることありません。久しぶりに入った小学校の体育館の凛とした雰囲気は、子供達の巣立ちにふさわしいものでした。

さて、校長先生が卒業生へ送るスピーチの中で、下記の興味深いエピソードを話してくれました。

それは数ヶ月前に6年生からの申し出により行った取組みにまつわるお話しです。いつも全校集会の時に騒いでいる低学年の聴く態度をなんとかしようと、6年生が低学年の列の間に入り「静かに聴く態度」を示すことになったそうです。6年生が隣できちんと聴く態度を示したためか、大きいお兄さんお姉さんが隣に立っていたためか、その日の全校朝礼は大変静かだったそうです。そして、朝礼の後5年生から「6年生の聴く態度は立派だった。あんな6年生になりたい」という感想文が多数寄せられたそうです。

このエピソードを紹介した後、校長先生から「人と人の信頼関係は、相手の話をきちんと聴くことから始まります。上級生が聴く態度を後輩に示していくことで、話を聴くことのできる生徒を育てることが我が小学校の伝統であり誇りです」という力強いお言葉をいただきました。

小学校では、話が聴ける生徒を育ててくれているのに、一体我々大学は何をやっていたのだろうと、ちょっと情けなくなりました。いくら謝恩会の席とはいえ、前に人がでて話をしているのなら、そこに耳を傾けるのが人としての礼儀です。折角初中等教育の課程で育成してくれた聴く能力を、大学で忘れさせてしまっているのではないかと反省した次第です。

「学力低下」という言葉が数年前からよく飛び交っています。そこで必ず聴かれるのが「高校までの教育や家庭での躾ができていない」というグチです。しかし、本当にそうなんでしょうか?もしかしたら、既に修得している力を大学4年間でスポイルしてしまっているのではないか?謝恩会と卒業式に参加しそんな不安にかられた筆者なのでした。

vol.295:長島☆自演乙☆雄一郎

2009年03月22日 | 小ネタ
長島☆自演乙☆雄一郎は今一番「痛い」格闘家です。筆者がその衝撃的な姿を初めて知ったのは「痛いニュース」という2ちゃんねるで話題となったスレッドを紹介するサイトでした。その時は変なキャラが登場してきたなと思いつつも、YouTubeにアップされた試合をみて中々強い格闘家だという印象を抱いていました。

で、先週の深夜、たまたまK-1 WORLD MAX 2009 World ChampionshipTournamentの日本代表を選考する予選大会で長島の奮闘ぶりを追う番組を観てしまいました。下記は1回戦でのコスプレ入場シーンと怒濤の攻撃の映像です。見事な勝ちっぷりです。
K-1 WORLD MAX 2009 1回戦第1試合 長島☆自演乙☆雄一郎 vs HAYATO


しかし次の二回戦で出血のためドクターストップとなり、惜しくも長島はK-1 WORLD MAX敗退となってしまいました。なお試合3日後に実施されたインタビューが下記ITメディアのサイトに掲載されています。
「練習はアニメ4時間見てから」―長島☆自演乙☆選手、K-1戦う“ヲタ”の日常

でも、話しはこれで終わりませんでした。長島は推薦枠出場選手を決めるファン投票でダントツ1位となり、オランダで開催される世界選手権出場が決定したのです!下記は出場が決まった後のインタビューです。
「wktkが止まらない」 自演乙選手、ファン投票1位で「K-1 MAX」世界戦へ
しかも、初戦の相手は同大会で過去優勝したことのある強敵クラウス。今から楽しみです。

彼のBlog「長島☆自演乙☆雄一郎オフィシャルブログ(下記)」は、現在芸能人総合ランキングで66位、スポーツ選手のみのランキングでは、北斗晶、ダルビッシュ有に続き堂々3位、ネットでの人気は、すでにトップクラスといって良いでしょう。

アニヲタの夢をのせ、ぜひ世界大会の地オランダでコスプレ入場だけでなく、試合でも大番狂わせを自演してもらいたいものです。乙

(乙とは「オツカレ」のことだそうです)

vol.295:あの人検索スパイシー

2009年03月22日 | 小ネタ
知人のSさんから教えていただいたサイトです。
http://spysee.jp/
「SPYSEE はセマンティックウェブ技術を使い、ウェブ上から人と人の関係を見つけ出して見える形にするサービスです」と書かれています。つまり実際の人間関係等は考慮せず、単にWeb上にある情報のみを手がかりに、ある人物の人脈マップを作ってしまうという技術なのです。

ちなみに、筆者もスパイシーで検索できます。上記サイトで「古賀暁彦」と入力して検索してみてください。まあほぼ当たっているというか、確かにWeb上の情報だけで人脈図を作るとこうなるのだなあと実感しました。人脈図に一番影響を与えるのは、セミナーやシンポジウムの案内上で一緒に名前の出ている人、それと学会等の研究発表や論文で近いところに書いてあった人等と思われます。筆者の場合はこのメルマガのバックナンバーBlogの影響もかなりあるようです。
関連する画像結果もほぼ知り合いばかり。と思っていたら、なぜか前・花王株式会社会長の常盤 文克氏の写真が!こんな偉い人と知り合いの訳もなく、思い当たる節がないかと色々と考えていたら、筆者が数年前に某ソフトウェア会社さんのイベントで講演した際に、基調講演をなさっていたのを思い出しました。
http://www.ntts.co.jp/event/sf2005/detail_tokyo.html
しかし、自分の知らないところで、ネットの情報だけで勝手に人脈図作られてしまうのは嫌がる人も多いだろうなあと思った次第です。
グーグルのストリートビューのように、掲載された人から取り下げて欲しいという連絡があった場合にだけ要求に応じる“オプト・アウト方式”を採用するのかどうか。それとも、もともとWebに公開された情報を元に作られているのだから、取り下げに応じないのか、どうなるのでしょう?

vol.294:Youtubeを活用したインタラクティブなeラーニングの可能性

2009年03月07日 | 小ネタ
先週は「おくりびと」がアカデミー外国映画賞を受賞したことで、一気にアカデミー賞への関心が高まりましたが、ノミネートされた作品や俳優を題材とした間違い探しクイズがYouTube上に掲載されています。
2009 Oscars Interactive Picture Photo Hunt!

問題は全部で30問。25問目以降は激ムズです。28番などは回答を見ても筆者にはどこが間違っているかすら分からなかったです。昨年の8月頃より、Youtubeでインタラクティブオーバーレイという技術が使えるようになり、このようなコンテンツが可能となったとのことです。この技術を活用すれば、分岐型シナリオを持つシミュレーション型のeラーニング等で使えそうですよね。例えば、下記のちょっとセクシーなコンテンツをご覧下さい。
Play: INTERACTIVE HOT TUB GIRL

ジャグジーで出会ったフランセスというブロンド美人をデートに誘うにはどういう行動を取ればよいかを選択していくゲームです。中には「魚でひっぱたく」なんていう選択肢もでてきて、結構笑えます。
これはゴール・ベースド・シナリオのコンテンツを作成するには、もってこいのツールかも知れません。ジャグジーでのナンパ方法を伝授するのに使うだけなんてもったいないですよね。技術面での作成方法ご存じの方いらっしゃいましたらぜひ本メルマガまでご一報のほどをお願いいたします。

vol.289:今週のおまけ-いい壁紙たくさんあります

2009年02月11日 | 小ネタ
Windowsのデフォルトの壁紙は好きじゃないけど、かといって壁紙をWeb中探したり、自分で写真を撮ってくるほど手間はかけたくないし、という方に断然おすすめなのが、下記のサイトです。
ナショナルジオグラフィック

ナショナルジオグラフィックで紹介されたネイチャーフォト満載です。しかも無料でダウンロードOK、画面サイズの種類が少ない点がやや残念ですが、写真のクオリティは無料とは思えないぐらいに高いものがあります。ぜひお試しあれ。