40過ぎのおじさんが社会人向け通信制大学院で学ぶ手記「Learner Centricな
人体実験」。ひさびさの今回は8月に行われたスクーリングを中心に次回と2回に
分けて報告します。
8月は9日間生徒していました
今回桜美林大学大学院の夏季スクーリングには合計5日半間参加しました。さらに
職場の管理者研修に3日間、オブザーブのつもりで参加した「ブレンディング体験
コーチング研修」に急遽グループの人数あわせのために半日参加ということで、8
月は合計9日間「生徒」をやっていました。普段の作る側の仕事に携わっている人
間としては、受講する立場に自分を置くと、今まで見過ごしていた様々な事が見
えてきて大変参考になった1ヶ月でした。そして学習する側の辛さも痛感しました。
特にスクーリングでずっと座り続けたため、腰痛再発&3Kg太ってしまいショッ
クでした(ToT)。
長さの異なる4科目
今回、桜美林大学大学院の夏季スクーリングで受講したのは下記の4科目
1)高等教育・大学教育史(1日)
2)日米高等教育比較論(半日)
3)高等教育の経済性分析と政策(3日)
4)研究指導(ゼミ)(1日)
今回は前半2つの科目のスクーリングについて報告いたします。
1)高等教育・大学教育史(1日)
これは大学院の必修科目の一つで、この大学院の看板教授の一人である寺崎昌男
先生がご担当されています。明治期に日本に大学ができてから今までの間の歴史
について学ぶ科目です。必修なので1日間のスクーリング科目でした。
歴史というと、いかにも「勉強」っぽくて役に立ちそうもないなあ~と皆さんお
感じになると思います。実は私も受講前はそういう気持ちでいたのです。しかし
受講してみるとこれが実に面白い!。今まで自明に思っていた事を歴史的な視点
で見ることによって、今の仕事を考える新たな視点を得ることができるからです。
例えば「学部」。皆さんは現在日本にどのぐらいの種類の学部があるかご存知で
すか?ちょっと前までは、文学部とか法学部とか、古典的な学問体系(ディシプ
リナリーな学問というそうです)に則した学部しかありませんでした。しかし今
は規制緩和と学際化、そして少しでも受験生の目を引くためになんと400以上の種
類の学部があるのです。どういう名前の学部が存在するかは、下記の文部科学省
の学校基本調査の高等教育機関「学部別入学状況」をご覧ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/05122201/004.htm
じゃあ、そもそも「学部」の起源と言われると、知らなかったりします。そうし
た事を歴史を学ぶことによりひとつひとつ明らかにしてくれるのがこの科目でし
た。
担当の寺崎先生は、大学史、いや高等教育研究の世界で知らない人のいない大先
生でして、その先生から1日間、小教室でレクチャーを受けることができるのは
大変贅沢な経験となりました。そして講義がすごく上手。丸1日ほぼ一方的に聞
くだけのスクーリングだったのですが、全く飽きずに最後まで集中して聞く事が
できますした。演習とか入れずに、話だけで1日持たす事のできる知識の量と話
の展開の上手さに感銘を受けたのでした。
こういう生の素晴らしい講義を受講してしまうと、eラーニングに限界を感じてし
まうのは私だけでしょうか・・・。
2)日米高等教育比較論(半日)
こちらは、専門科目と呼ばれる選択制の科目のため、半日のスクーリングでした。
半日だと、自己紹介と講師からのレポートの講評でほぼ終わってしまうのでス
クーリング自体は「まあこんなもんだなぁ」という印象でした。しかし、この科
目は、スタディガイドの完成度が高かったので、効率的に個別学習を推進するこ
とができ、私としては非常に満足度の高い科目でした。
スタディガイドとは、配本された資料のどこを読み、どんな知識を習得し、それ
を元に何を検討するかを確認するためのもの、言わば学習の道標を学習者に提示
してくれるものです。従ってスタディガイドの出来・不出来は学習効果に大きく
影響します。
もしかすると講師自身が原稿を書き下ろした方が、きちんとしたスタディガイド
を作るより楽かもしれません。なので、ややもすると「手抜き」のスタディガイ
ドが横行します。しかし、この科目をご担当された武村先生作成のスタディガイ
ドは受講生の個別学習への配慮がとても行き届いた素晴らしいガイドでした。
なお、通常、スクーリングに参加するためには、4000字相当のレポートを2回提
出する必要があるのですが、この科目は8000字レポートを2回という厳しいもの
でした。しかし、スタディガイドのおかげで学習がはかどったこともあり、そん
なに苦労せずに8000字を書き上げることができました。修士論文が4万字ぐらい
なので、「この5倍か」と思うと、やや修論作成に対しての不安が解消してきた
のも、この科目のお陰でした。
次回はスクーリングのメインイベントであった3日間連続の集中講義の模様と研
究指導についてお伝えします。
人体実験」。ひさびさの今回は8月に行われたスクーリングを中心に次回と2回に
分けて報告します。
8月は9日間生徒していました
今回桜美林大学大学院の夏季スクーリングには合計5日半間参加しました。さらに
職場の管理者研修に3日間、オブザーブのつもりで参加した「ブレンディング体験
コーチング研修」に急遽グループの人数あわせのために半日参加ということで、8
月は合計9日間「生徒」をやっていました。普段の作る側の仕事に携わっている人
間としては、受講する立場に自分を置くと、今まで見過ごしていた様々な事が見
えてきて大変参考になった1ヶ月でした。そして学習する側の辛さも痛感しました。
特にスクーリングでずっと座り続けたため、腰痛再発&3Kg太ってしまいショッ
クでした(ToT)。
長さの異なる4科目
今回、桜美林大学大学院の夏季スクーリングで受講したのは下記の4科目
1)高等教育・大学教育史(1日)
2)日米高等教育比較論(半日)
3)高等教育の経済性分析と政策(3日)
4)研究指導(ゼミ)(1日)
今回は前半2つの科目のスクーリングについて報告いたします。
1)高等教育・大学教育史(1日)
これは大学院の必修科目の一つで、この大学院の看板教授の一人である寺崎昌男
先生がご担当されています。明治期に日本に大学ができてから今までの間の歴史
について学ぶ科目です。必修なので1日間のスクーリング科目でした。
歴史というと、いかにも「勉強」っぽくて役に立ちそうもないなあ~と皆さんお
感じになると思います。実は私も受講前はそういう気持ちでいたのです。しかし
受講してみるとこれが実に面白い!。今まで自明に思っていた事を歴史的な視点
で見ることによって、今の仕事を考える新たな視点を得ることができるからです。
例えば「学部」。皆さんは現在日本にどのぐらいの種類の学部があるかご存知で
すか?ちょっと前までは、文学部とか法学部とか、古典的な学問体系(ディシプ
リナリーな学問というそうです)に則した学部しかありませんでした。しかし今
は規制緩和と学際化、そして少しでも受験生の目を引くためになんと400以上の種
類の学部があるのです。どういう名前の学部が存在するかは、下記の文部科学省
の学校基本調査の高等教育機関「学部別入学状況」をご覧ください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/05122201/004.htm
じゃあ、そもそも「学部」の起源と言われると、知らなかったりします。そうし
た事を歴史を学ぶことによりひとつひとつ明らかにしてくれるのがこの科目でし
た。
担当の寺崎先生は、大学史、いや高等教育研究の世界で知らない人のいない大先
生でして、その先生から1日間、小教室でレクチャーを受けることができるのは
大変贅沢な経験となりました。そして講義がすごく上手。丸1日ほぼ一方的に聞
くだけのスクーリングだったのですが、全く飽きずに最後まで集中して聞く事が
できますした。演習とか入れずに、話だけで1日持たす事のできる知識の量と話
の展開の上手さに感銘を受けたのでした。
こういう生の素晴らしい講義を受講してしまうと、eラーニングに限界を感じてし
まうのは私だけでしょうか・・・。
2)日米高等教育比較論(半日)
こちらは、専門科目と呼ばれる選択制の科目のため、半日のスクーリングでした。
半日だと、自己紹介と講師からのレポートの講評でほぼ終わってしまうのでス
クーリング自体は「まあこんなもんだなぁ」という印象でした。しかし、この科
目は、スタディガイドの完成度が高かったので、効率的に個別学習を推進するこ
とができ、私としては非常に満足度の高い科目でした。
スタディガイドとは、配本された資料のどこを読み、どんな知識を習得し、それ
を元に何を検討するかを確認するためのもの、言わば学習の道標を学習者に提示
してくれるものです。従ってスタディガイドの出来・不出来は学習効果に大きく
影響します。
もしかすると講師自身が原稿を書き下ろした方が、きちんとしたスタディガイド
を作るより楽かもしれません。なので、ややもすると「手抜き」のスタディガイ
ドが横行します。しかし、この科目をご担当された武村先生作成のスタディガイ
ドは受講生の個別学習への配慮がとても行き届いた素晴らしいガイドでした。
なお、通常、スクーリングに参加するためには、4000字相当のレポートを2回提
出する必要があるのですが、この科目は8000字レポートを2回という厳しいもの
でした。しかし、スタディガイドのおかげで学習がはかどったこともあり、そん
なに苦労せずに8000字を書き上げることができました。修士論文が4万字ぐらい
なので、「この5倍か」と思うと、やや修論作成に対しての不安が解消してきた
のも、この科目のお陰でした。
次回はスクーリングのメインイベントであった3日間連続の集中講義の模様と研
究指導についてお伝えします。
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