Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

VOL148:『フューチャー・オブ・ワーク』

2005年04月13日 | eラーニングに関係ないかもしれない1冊
『フューチャー・オブ・ワーク』
トマス・W・マローン著 高橋則明訳(ランダムハウス講談社、2004年)

近年階層の少ないフラット型組織が増えています。本書においてMITのマローン教授はこのような組織形態の変化を、「情報伝達コスト」と「人間の価値観」という二つの変数で説明していきます。
個々に狩猟採集をしていた人類は、やがて王や皇帝といった絶対君主を頂点とする中央集権的なピラミッドを形成し、その次には権限が分散化された民主主義を生み出しました。それは「情報伝達コスト」が低下したために可能になったのであり、「人間の価値観」がその変化を望ましいものであると判断したからだというのです。

その歴史を辿るように現代の会社組織はピラミッド型からフラット型に変化していきます。そのきっかけとなったのは、ITとくにインターネットの登場によって情報伝達コストが極端に低下し、それを人々が認めたからだといいます。マローン教授はさらにいくつかの事例をもとに組織の未来を空想してみせます。

はてさてわれわれの作り出す未来の職場はどんな形になっていくのでしょうか?

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