フィリピンにいた間(2014/11/14~12/21)、フィリピノ語を5個ほど覚えて使っていました。一番強力なのは表題の『Salamat po』(ありがとう)です。タクシーのウンちゃんや店員にもよく使いました。それまでずっと英語で話してきていて、最後に『Salamat po』というと笑顔がはじけるのです。バックパックするときはその国の言葉を50個ぐらい覚えておくといいと言いながら、5個しか覚えていませんでした。今回は英語の勉強がメインだったのでノートに書き出して覚えようとしたフィリピノ語は10個でした。そのうち5個は今でもよどみなく、自信をもって言えます。
このフィリピノ語を昔はタガログ語と言っていたのではないかと思っていました。記憶違いでした。フィリピノ語はタガログ語を基礎(約80%)に作られたフィリピンの標準語でタガログ語圏であればほとんどの人がそれに英語を混ぜて使っています。それ以外の地域に行くと人々はイロカノ語やセブワノ語で話していますが、フィリピノ語で話せば応答してくれます。
外国人が使うのは珍しいみたいで、ビックリもし、笑顔で接してもくれます。昔(5年ほど前)、日本人のコメディアンでタガログ語を使う人がいて人気があったように聞いていました。
僕が覚えて使っていたのは
Ako po si Sam (私がSamです)
Hapon ako (私は日本人です。)
Magandang umago po (おはようございます。)
Salamat po (ありがとうございます。)
Sori po (ごめんなさい。)
です。
マニラは物乞いが多い都市です。僕を外国人だとすぐに分かります。道を歩いていると裸足の子供が『金をくれ』と手を出してまとわり付きます。そんなときは首を横に振って立ち止まらずに歩いて行きます。最後に『Sori po』と言うと大きい目を見開いて、子供は立ち止まります。マニラの物乞いは暗さがありません。島田洋七の言う『明るか貧乏』です。数が多いから自分だけが『みじめだ』とは感じないのかも知れません。同じような仲間が多いので、社会からの疎外感も少ないのだと思います。フィリピンは貧しいけれど、暗くないのがいいです。