僕はビックリしたんだけれど、多言語を趣味で勉強している人の中には目標がまったく違う人がいる。今朝『るもんが』さんのブログを読んでいて、12年も中国語を勉強しているのに、中国語で話したことがなかったという記事が出てきた。
彼は僕が目標にしている多言語学習者の一人だけれど、その言語学習の目標が僕とはまったく違っていた。『るもんが』さんは英語のプロの翻訳家で、多言語学習は趣味でやっている。
僕の場合はたとえそれが趣味の外国語であろうと2年も習った外国語を使って会話しないというのが理解できない。僕の場合は挨拶程度であろうと、習うとすぐに使いたがる人種で、例えばタガログ語のセンテンスを10個ぐらい覚えると、うれしそうにフィリピン人に話しかける。タガログ語をしゃべる外国人が珍しいので、とても喜んでくれる。それが病みつきになって他の言語、例えば広東語も機会があればしゃべる。たとえ片言であろうと気にもしない。間違えるんじゃないかと悩む神経は持ち合わせていない。
という風に僕の場合はまず、しゃべるということが目的です。順番で書くと
1.しゃべる (70%)
2.聞く (25%)
3.読む (3%)
4.書く (2%)
みたいな感じで、人の話を聞かないでしゃべり倒すというイヤな性格が出ています。(笑) 外国語で話していて相手の言うことがよくわからないときなどは、相手の話を理解するのではなく、自分が話せる話を延々と繰り広げ完全にこちらのペースに誘い込む。こちらの土俵に上がれば、それに対する相手の反応や発言は案外分かりやすい。
ことほどさように、僕の多言語学習はしゃべることに重点を置いている。読む書くが出来なくてもほとんど問題はない。もちろんできる方がいいけれど。
ここまで来て気づきました。それぞれの人にはそれぞれのスタイルがあると。僕はしゃべりたいからそうするし、字幕なしで外国語のドラマや映画を見たい人は『聞く』に特化するかもしれない。外国語の本を読みたい人は『読み』に軸足を置くだろうし、ペンパルとのやり取りを楽しみたい人は『書く』ことを中心に勉強していくんだと。