日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

私の3.11。

2021-03-11 07:29:08 | 家族
我が家は被災地から遠い。
10年前の3.11もしっかり記憶にあるけれど、その2年後の3.11も一緒に思い出される。
病院の家族待機室にいた。院内放送が流れた。「3.11です。アナウンスが流れますので、その時間に院内におられる皆様も黙祷してください」と。生後1か月の新生児の開頭しての手術中。専門医から手術の必要性を説かれて従うしかない境地。なんとか~、何とか~、無事に手術が終わってほしい、そればかり祈っていたあの時を想いだす。

中京圏から当日の朝の新幹線で駆け付けて、手術室へ向かう時間には間に合わなかった。注射をされてこんな顔で手術室へ向かったよ、と娘は写メを見せてくれた。真っ赤なしかめっ面の精いっぱいの泣き顔の写真でした。

全身麻酔での手術。信頼して待つしかない。
4時間ほどかかったのだろうか。手術が終わる。
即、緊急事態はなかった、と娘婿さんにメール。家族待機室にいるのは、緊急事態に備えて連絡が取れるように、という主旨だったから。
よかった~、良かったね、がつい口をついて出る。

お母さん、ここには(ソファーに腰かけて)まだ手術の進行中を待機している人たちもいるのだから、その言葉は出さない方がいいよ、と。

あれから8年。
ブログで同じような出生時の経緯をもつ赤ちゃんのブログをサーフィンしまくった。
もっともっと重い後遺症を持つケースもいっぱいある。
そして、いろんな発達障害を抱えている子を育てている若い夫婦もいらっしゃる。

孫の成長には、遠い距離から眺めているだけ。できる助っ人があれば、という気持ちではいるんですけどね。
問題ありのエリアもあるそうで気にならないといえばウソになる。
小学校入学を1年保留にしようかと思ったほどできない部分を抱えているらしい。
今は2年生。
興味を持つ分野は常にあって、電車好き、歴史好き。国旗や世界遺産に関心があるタイプ。本の世界にぞっこんらしい。

おばあちゃん、「オビはね~、、、」と言ったので、「おび、帯?」と思ったら、世界地図のオビ川を指さしていたのは、保育園のころ。
将棋の本を読むのも好きで、いろんな戦法を知っているらしい。でも、勝負となると弟に負けるらしく、そこのところが彼の抱えているハードルなのでしょうね。

コロナで出向くこともできず、弟の入学式あたりにはどうだろうか、と思案している。

あの手術をしたからよかったのだろうけれど、這えば立て、立てば歩めの親心。
言葉に出して語ることはなくても、つい気になってしまいます。






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