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日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

Netflixで『山猫』を観る。

2025-03-13 07:27:08 | 映画・テレビドラマ・音楽
以前に映画版の長編『山猫』を時を置いて2回観ている。

ネットサーフィンしていたら、新着として『山猫』が出てきたので、シリーズ版6エピソードを数日で視聴。
1860年からの数年間。イタリアが統一を目指そうという機運が高まってきた政治状況化のシチリアが舞台です。
イタリアという国家ができたのは1867年だったか、日本の明治維新直前。それまではイタリア半島には小国が並び立っていた。
山猫の謂れは、シチリアの貴族の一門の家紋からきているらしい。貴族社会が没落していく社会情勢下にあって、誇り高く貴族社会を生き続ける父親と妻、そして子どもたち、甥のタンクレディ(旧作ではアランドロンが演じていた)と彼らにかかわってくる物語です。

政争の中、トリノに政府が樹立されたとき、当主(山猫)はシチリアの貴族院議員に推薦される。妻が「あなたが議員になるなんて、、、」というセリフがある。貴族でもないものが打ち立てた政権から議員に推薦というのは、格下げじゃないか、ということ。
当時のシチリアでは貴族という立場はブルボン王朝(フランス)の庇護下に存在していた。身分社会打破を掲げる政争が勢いを増してくる時代にあって、丁重な配慮とも思われたけれど、彼は、その申し出をける。
その時の長セリフが沁みる、というか聞かせる。

シチリアはこれまで25世紀にわたって、アラビア人、ギリシャ人、ノルマン人、、、らの植民地だった。植民地であり続ける時期が長く続いてきたので、シチリア人は語らず、黙ることに徹して生きてきている、、、。(このセリフ、記憶はアバウト。メモしたいな、と思ったほど)  今、変革の時が来ていると思う。シチリアの貴族として生きてきたものとしては、この度の申し出を受けるつもりはない。

と。

あと、1、2か所、心に残るセリフに出くわしたのだけれど、人それぞれだから、、、。でも、映画(6話連続仕立てであっても)大事な文化だと思います。

去年の1月にシチリアを訪れています。その段階では映画『山猫』を視聴済みだったのだけれど、訪問後に再度観る機会があったのはよかったです。
1860年のシチリアの移動は馬車だし、道は馬車道。去年旅した私たちはバス移動で、もちろん車が行きかうアスファルトの車道が通っているのに、なんて思いながら、乾いた空気の地中海だったことを思い出しながら眺めていました。






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