花の小父さん

１０月１１日（金）

１０時過ぎホテルを出る。
クルマのフロントガラスを拭こうとしたら『花の小父さん』が拭いて下さったと聞いた。更に、支配人さんがクルマの出車を見て下さった。感謝！！


『花の小父さん』とは、私が勝手につけた名前である。
このホテルの中の思わぬ場所に（奇麗な）（可愛い）（上品な）（季節感のある）（何かを考えさせられる）等等……
そこには、ふと、立ち止まって、その意味を考えさせられるような花や草木が、館内の彼方此方に飾られている。

一体、誰がこのようなう雰囲気のこもった活け方や材料の活かし方をしているのか気になっていた。以来、このホテルに来る度に、姉と二人で鑑賞する楽しみが増えていった。

私達が『花の小父さん』と呼ぶ様になった彼の仕事は電気関係だと聞いている。
物静かで優しい笑顔の小父さんに、たまにお会い出来るのがホテル滞在中の楽しみの一つになった。

兎に角、思わぬ場所に花一輪とか、小さな草木がさりげなく飾られているのを見付けると、ホッとする。そして、これも季節へ目を向ける小父さんの優しい心遣いかなと思う。
ホテルの人の話によると、自宅の花や草木等を色々と工夫して活けておられるそうだ。何時かは、稲穂をそれとなく挿した花瓶をフロントで見掛けて、すっかり感心したものだ。　　　

このホテルにも華やかな生け花があるが、私は小父さんの活けた小さな花々の方が好きだ。このホテルの良さを表わしている一つとして大切にしていただきたいと思っている。

　＊　小父さんのお名前を忘れてごめんなさい。あえて『花の小父さん』と呼ばせていただきます。
　　　あなたはこのホテルの大事な人材です。

　

帰りのドライブは順調だった。海岸沿いでは海の青さが美しく、澄んだ青い空に白い雲が穏やかに浮かんでいた。
いよいよ始まる三連休の為か伊豆方面へ向かうクルマが増えて行く。


１時半には帰宅出来た。
それは順調なドライブだったが、どうも苦手なのは車庫入れ。こればかりは困ったものだ。


今日は疲れもあまり感じないから不思議だが、四日も温泉に浸かった効き目かな？
海の幸に恵まれたこの地で年越しをして見たいと思う様になった。