さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

清水の夜を彷徨う

2018年03月04日 | 関東甲信越



清水の夜は、昼もシャッター街なので夜も当然シャッター街の、はずれにある居酒屋へ。



常連さんが奥のカウンターにひとりでした。いつも(?)静かな店です。



旅人だとわかり、「どうしてこの店に?」と聞かれました。駅前にはちらほらとチェーン店が
ありましたけれど、私は「地元密着型の店にしか入らない」と答えると、「ほおお」という
反応でした。少数派なのかなー。



私が東京もんだとわかると、隣の初老の常連さんは「私も毎週行っているんですよ。
パートナーがあちらにいるので」とおっしゃる。週末だけの通い婚?恋人がいるのかな。
まあ年配の方ということもあり、あまりつっこまない^^;



牡蠣は地元産ではなく、どこからか取り寄せたものでした。お隣の常連さんは饒舌で、
「フグも禁止なんてしやがって、自己責任で食えばいいんだよ。むかしはみんな食って
たんだよ!牡蠣だって、あたったっていーじゃないか!あ、牡蠣食べてるところを失礼!」
なんて面白い人でした。こういう酔っぱらいの戯言が楽しいんだよね^^;



これは「日本平ハイボール」です。何かというと、地元産のみかんを使っているのです。
さらに「富士山ハイボール」というのも飲みました。「富士山麓」というウィスキーを
使っているのです。ま~こういうのも「地酒」に入るのかな~。



フグの話が出たので、「フグのひれ酒」を頂きました。途中からマスターとふたりっきりに
なり、話が楽しかったのでつい長居になり、いったい何杯飲んだのやら。。。

さて2軒目情報。清水の街の歴史を、夜の世界を知り尽くしたレジェンド系の女性がいる
ようなバーはないですか、とマスターに聞いてみた。するとあるもんです。まもなく90は
いくのではないか、という女性の店情報。「娘さんが手伝っていて、あ、娘さんといっても
60半ばはとうに過ぎている人ですけどね」という話に食いついた。店の名前だけでなく、
スマホの画面で地図まで見せてくれました。いざ清水のレジェンドへ!



東海道本線をまたぐ陸橋を越えて、新清水駅方面へ向かいます。足元は若干フラフラ。
頑張れ、俺。



おおお、こちらの繁華街は賑やかだ。JR清水駅より、私鉄の新清水駅のほうが店が
多かったんだなあ。最初からこちらにすればよかったか。

おぼろげに覚えている地図の記憶をたよりに店を探す。見つからん。くまなく歩いて
2周。まいったぞ。

とある店先に中国人女性が座ってスマホのゲームをやりながら客引きをしていた。
その女性に聞いてみる。あれ?その店の名前が思い出せない。。。

言われれば思い出せそうなんだが、思い出せんよ。店の名前が出て来なくては場所を
聞けないよ!あーれー。はるばる出稼ぎに来て、薄暗がりで客引きをしている女性も、
何を言ってるんだかわからない酔っぱらいに困るでしょー。

こっ、こういう形で清水の夜はお終いか。飛び込みでどこかの怪しいバーかスナックに
入ろうかとも思ったが、歩いたら思いのほか酔いが回り、フ~ラフラ。
この夜は終わりにしたのでした。