さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

BARを求めて 北京・上海の旅26

2010年10月02日 | 中国



私はBARが好きである。つまり酒好きなのである。

わが街・東京には、全国各県からもたらされる日本酒を並べたいきつけの飲み屋がある。
もちろんいつも飲むお気に入りの酒もいいが、「今日はコレが入っていますよ」と勧められる、飲んだことのない酒を試すのもいい。

なじみの英国に行けば、パブに行きお気に入りのエールを飲む。そして様々な土地を回れば、そこの地ビールを試してみるのは当然だ。さらにアイルランドやスコットランドといった土地を旅すれば、もちろんウィスキーを飲み比べる。

ヨーロッパ大陸になれば、もちろんワイン。昨年のポルトガル旅行ではポルトワインを試しすぎて、直後の健康診断では「要治療」ときたもんだ。

北欧を旅したときは、数々のリキュールを楽しみましたねェ。

さてなんだか自慢話の連続になってしまったようですが、別にカウンターで金髪の美女と目を合わせて酔っているわけでなし、しとやかな黒髪の人妻と盃を交わしているわけでもありません…。

まてまて、俺がひとりしょぼくれて飲んでる話じゃねー。中国にはいろんな酒がある。広い中国全土で作られている古酒は限りないほどだ。それをいろいろ試してみたいので、そういう酒を並べたBARはないかとチェングォに聞いてみたのだ。



上海のそういうエリアを知っているから行ってみようとタクシーに乗った。
しかしご覧の通り、大都市だけに西洋式のBARはあるが、またブランデー、ウィスキー、ワインや様々なカクテルは置いてあるが、中国酒が並んでいるところはない!

チェングォは親切にもいくつかの店の店員に聞くが、中国酒は数種類をボトルで出すだけだ。つまりメニューのなかでおまけ扱い。いろんな人に聞いてみてくれたが、どーもない。

結局中国には、BARで中国酒をピンポイントで楽しむやつはいねーのだっ(゜゜)w



高級ホテルのラウンジも見てみたが、やはりない。結局普通のレストランに入り、有名なボトルを一本頼むしかなかった。それは大変旨かったのだが、「中国酒試し飲みの祭典」はお流れ…。

結論を言うと、中国人が酒を飲むときゃーレストランに行く。レストランは「酒家」というでわないか。そこでダラダラ遅くまで飲むのである。

「それならグループで行くしかないってことか。ひとりBARで飲みたいやつはどうするんだ?」と聞くと、「そういう習慣はないねえ…」というチェングォの返事。

  ううう・・・。

中国よ、待ってるぞ。この「酒飲み後進国」が4000年の眠りから覚め、全国各地から様々な古酒、10年モノ30年モノ100年モノの逸品を取り揃え、カウンターに座ればマスターが「ダンナ、今日は滅多にお目にかかれない酒の甕が開いてやすぜ」と語りかけ、ふた席向こうには、わけありの影を持つ少し酔った女が「アラ、あなたおひとり?」と声をかけてくるような、そんなBARができるのを!




酒にぴったりのつまみを出すということにかけては立派なんだがなー^^;


上海蟹を食べる 北京・上海の旅25

2010年10月02日 | 中国


上海のホテルから最寄りの地下鉄駅に行くにはこのような裏道を通ります。毎日この道を通る度に、このおばさんがミシンをかけているのを目にします。朝早くから暗くなるまで、毎日一生懸命働いています。しかしこの日はちょっとお疲れの様子でした^^;

となりのおじさんは、ゴミ箱のなかからペットボトルを集めているのです。10本で1元だったかな?あれだけ袋が一杯なら、100円くらいにはなっているかなぁ。



さて上海に来たら「上海蟹」ですよねェ(^益^)b

長江流域を中心に生息する淡水性の蟹ちゃんです。
まー季節にもよるし、値段が高いので日本ではなかなか食べられません。せっかく上海に来たんだから、少し奮発しても食べてみなければ!(初体験なり)

レストランには創業1744年という老舗の「王宝和酒家」を選びました。上海蟹の名産地である陽澄湖で獲れた蟹のうち、形や大きさも厳選して出しているというじゃ~ないかね。

上の写真は、足の肉を煮たもの。蟹をむしるのは大変だから、身だけちょっとパクパクやってみたいとー(^益^;



お次は蟹味噌であります。ぢつわ上海蟹は、この味噌が有名なのです。ちなみに私は特にこれが好きというわけではありませんが、淡水性だけにちょっと違った味わいでした。



この高級な蟹ちゃんは、どれくらいの大きさがいいかの希望を出し、グラム単位で値段がつきます。肉はそれほど沢山ではありませんが、蒸し焼きにされていて香ばしく、ほんのり天津甘栗のような香りがしましたぞ。



昼間だったし、静かなフロアでしたが、お隣にはおばーさんグループ数人。
まず我々がテーブルに通されたとき、おばーさんたちは突っ伏して寝ていました。
何なのだろう?と思っておりましたが、しばらくすると起き出して、料理を少し食べておしゃべりが始まりました。そしてこちらが上海蟹を食べているとき、そのおばーさんたちはまた眠りについてしまいました。

この高級レストランで、豪華にもおばーさま方は寝て、起きて食べて話して、また眠るという贅沢な過ごし方をしてらっしゃるのでした…(^益^;