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酒粕リサイクル。難しそうですけど広域循環が解決のカギかな?

2024-03-14 11:53:59 | 附属酒類経済研究所
                          
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昨日、酒粕のレシピについて触れましたが、「酒粕」でレシピ検索をしたりしたせいでしょうか。こんな記事がまとめ画面に出ていました。






「もらっていってください!!」酒かす巡り造り酒屋が悲鳴 昨年の猛暑で急増「このままだとかなり捨てなきゃ…」


読んで字のごとくなのですが、昨夏は猛暑で、酒米が米が硬く溶けにくいものになり、その分酒粕は例年の3割増しの過去に例を見ない量になったというのです。

それにしても「このままだとかなり捨てなきゃ…」というのは、「酒粕、もっとないの?」とお得意先から言われている身としては複雑ですね。


記事には量的な記載もあったので、それを整理してみましょう。

・この酒造店では例年4トンから5トンの酒粕が発生。
・今年は例年の3割増し(というので、5.2~6.5トン)。
・発生した酒粕は得意先への配布や、漬物業者(←これは一般的)
・過去にも1トン近く廃棄せざるを得ない年もあった(なので、発生量の2割くらいを棄てている)。

なるほど。
記事では加えて全国で1800トンが廃棄されているとなっている。
この数字がどこから出ているかは要精査ですが、「捨てられている」のは事実のようです。

一方、とある蔵元さんにお聞きしたところ、実は大口需要は漬け物用で、消費者向けというのは量的には小さい割合で、それ故大口需要の動向で消費者向けが足りなくなったりするらしいです。

その意味ではどこかに需要があるはずなので、うまく回せば良いと思うのですが、酒粕って生ものだし、水を含んでいて重いし、物流の点で回すのが難しいのかもしれませんね。

そういえば、前職で食品系の廃棄物の「追っかけ」をやったのですが、キリンビールの生麦工場のビールの搾りかすは冷蔵トラックをフェリーに載せて肥料(あれ、飼料?))として北海道まで持っていったり、札幌市の生ごみの一部は処理されて福岡のぶりの養殖場で撒かれたりしていていました。

(食品)廃棄物のリサイクルって、技術もさることながら需給のマッチングが大事だということですが、酒粕などは酒造組合中央会や酒類総研などで良いモデルなどできそうですけどね。
(お手伝いはしますよ!!)



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