牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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木の(気の)付かない升本、枡について心配になる。

2019-05-11 16:32:24 | 酒の道具など
                           
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昨日、お取引はないのですが、ひょんなご縁で「枡」のメーカーさんの社長さんとお会いしました。


枡について、色々お話しさせて頂いたのですが、実は枡の側面と底面では使う木目が違うそうです。


「木目」というと、、、、、、

木の年輪にほぼ直角になるように切り出したのが、木目が縞模様になる「柾目」


それとは直角の方向、年輪の円に接する方向に切り出したのが「板目」で、複雑というか、味のある木目になります。





出典:



DIY的には柾目は縞模様が美しく、反ったりすることも少ないなどメリットが多いのですが、木取りの効率上、値段が高くなりがち。

これに対し、板目は乾燥につれ、反ることが多いというデメリットはあるのですが、木取りの効率から柾目より多くの板を取ることができるし、複雑というか不規則な模様には味もあるんですよね。


で、話を枡に戻すと、一般的には枡の側面は「顔を揃える」「ゆがまない」ために柾目を使い、底には板目を使うそうです。


ふーん、知らなかった。

社長さんの話はさらに続いて、単純にコストダウンのために側面にも板目を使うメーカーさんが少なからずあるそうです。

そして、そういうメーカーさんに限って、他にもコストダウンと称して、

・「組み継ぎ」の部分を処理していなかったり、カンナ掛けが雑でささくれ立っている。

・組んだ段階ですでに側面が反っていて、焼き印がムラになっている。

・良心的なメーカーでは季節や温度管理などでヤニを出ないようにするのに対し、ヤニが出たらシンナーで拭いて済ましてしまう。

など、残念な品質になっているということ。


ここまで聞いて、不安になりました。


ウチが扱っているのは100%白鷹さんの枡だけど、これって、残念な品質じゃあないですよね?


そこで、「ちょっと待っててください」と、机に戻り、白鷹の枡を取ってきて、見ていただきました。



社長さん、白鷹の枡を手に取って、しげしげと






うーん、、、、、、、、、、、




、、、、、、





こ、これは、、、、、




、、、、、、、、、










社長さんのコメントは、また今度






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