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展示会に行った時のこと。
お酒や飲料「以外」のものも見てみようと、ちょっと別の区画へ。
「お酒用のパウチパック」とか「ワインの分注器」とか「食器」など飲食店周りの商品が並んでいる中、こういうものもありました。
マウスパッド、ではなく、コースター。
売りはコーヒーガラと茶殻とか、ワインの搾りかすとか、そういうのを原料にしていること。
(コースター以外にもキーホルダーとか、お皿とか、色々作っている)
茶殻とかをプラスチック樹脂とまぜて樹脂ペレットをつくり、そこからコースター等に加工するらしい。
説明されている若い方が、「いわゆるアップサイクルってヤツですよ」と、意識高く教えてくれました。
聞きながら、20年以上前の苦い思い出がよみがえりました。
某県でリサイクル関連の施策コンサルティングをした時のこと。
森林県として有名な県でもあり、木くずのリサイクルというのもネタとして挙げらました。
メインは木くずでの発電(要は燃やす)なのですが、からめ手として、木くずと樹脂を混ぜて、公園とかのベンチにする、というのも挙げたことがあります。
上で触れたコースターと全く同じ考え。
ただ、実際のそれをやっているところにヒアリングに行くと、リサイクルでありがちな、「結局は高くつく」とか「耐久性がイマイチ」という問題もさることながら、
「これ、プラスチックと混ぜているので、捨てるときはプラスチックの廃棄物になっちゃうし、混ぜものなので次のリサイクルがしにくいんだよね」
つまり、例えば20kgの木くずと80kgのプラスチックから、結局100kgの(再度リサイクルが難しい)ベンチごみを生み出すことになる。
それであれば木くずをちゃんと燃やすとか土に返して、80kgのプラスチックを何とかうまく回した方が良いという計算になり、ちょっとがっかり。
くだんの意識高い系のコースター、今は技術なども向上しているので、必ずしもそうではないのかもしれませんが、ちょっと話した感じでは「意識高いことのアピール」としてのプロモーションのようでもあった。
一体どうなんでしょうね。
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