牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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サミットは輪島塗、古代はリュトン。

2008-07-14 12:10:26 | 酒の道具など
洞爺湖サミットの乾杯に使われた杯は「輪島塗」。

もったいを付けた上に意味不明の選択だった日本酒の銘柄とは異なり、サミットの半月前には石川県庁でレプリカがお披露目されています。


朱塗りの杯の中央に桜が蒔絵で描かれています。
また、桜の中には各人のイニシャルが、また、周囲には参加8か国の首脳と欧州連合議長の9人のイニシャルが並んでいるとか。

県庁によれば、素材がすべて天然で、塗り直せば半永久的に使えることから選ばれた、そうです。

さて、サミットの杯は輪島塗でしたが、こちらは聖なる杯の展覧会です。

リュトン@滋賀県は信楽町、MIHOミュージアム、です。

「リュトン(rhyton)」とは底部ないしは突端部に流出孔のある容器(酒器)の総称。その名はギリシア語のリター(rytha:流れる)という動詞から派生したもので、古代ギリシア文明の儀式や酒宴で用いられたといわれています。

百聞は一見に如かず。
MIHOミュージアムのHPには写真も満載なので、ちょっとご紹介。


まず、牡牛形リュトン
北西イラン、 紀元前2千年紀末-紀元前1千年紀初期のもの。
素材はテラコッタ



これは、鳥形のリュトンです。
イラン、時代は前1千年紀


そして、リュトンではありませんが、動物の文様の杯です。


獅子頭装飾杯。かなり凝っています。
時代 紀元前7世紀頃
素材 銀 金

これも。
山猫形リュトン
産地 イラン
時代 紀元前1世紀
素材 銀鍍金

これも面白いですね。雄鶏形容器です。
産地 イラン 
時代 前アケメネス朝時代
世紀 8-6c B.C.
素材 銀製鍍金

ついでに、備前の徳利も。銘が「くくり猿」といことで展示されているのでしょうか。。。



百聞は一見に如かず、ですし、それも実物を見るに如かざる、でしょう。
ちょっと遠いんですが、夏休みにでも、行ってみたいなぁ。


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