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手掛かりはブラタモリ、結果は次号! 新川大神宮の手水鉢の年代は?

2020-10-20 11:38:56 | 新川大神宮と新川
                          

                           【公式HPはこちら↑】



一昨日、新川大神宮の手水鉢はかなり古い!という発見?をしました。

筆頭総代さんからも「水屋の水桶は古いのですよ」というお言葉。

そうすると、「どのくらい古いのか」知りたくなるのが人情というもの。
脇とかに書いてあればすぐにわかりそうですが、新川に行くこともできないので、書斎のシャーロック・ホームズです。

手掛かりは、一昨日もご紹介した、彫られている名前



ウチの茅場町店の「升本幸太郎」を含め、15名の名前が彫られています。

氏子総代の筆頭に記されている廣岡助五郎(加島屋)はじめ、この名前を見ると、いわゆる下り酒問屋の組合(東京酒問屋組合)の面々ではないかと思われます。

それでは、そこからどうやって年代を調べるか、、、、、、、


ヒントは、こちら。




鳥取大学ジオパークHPより
(www.rs.tottori-u.ac.jp › geopark-handbook)




鳥取砂丘の地層断面(業界的には「露頭」ですね)

上から新砂丘-上部ロームー大山倉吉軽石-下部ローム(阿蘇4火山灰)-古砂丘、と並んでいます。

鳥取砂丘は現在、成長しつつある「新砂丘」と、昔できた「古砂丘」とに分かれているのですが、これはその年代を考えよう、というもの。

まず、「古砂丘」ですが、その上に「阿蘇4火山灰」が発見されています。
「阿蘇 4 火山灰」は九州の阿蘇カルデラ起源の約 9万年前の噴出物ですので、「古砂丘」は9万年よりも古いことになります。
(もうちょい正確に言うと、この火山灰に交じって11万年前の軽石も発見されているので、11万年より古い



一方、「新砂丘」ですが、下にある「大山倉吉軽石層(業界的には DKP)」が約 5万年ちょい前なのですが、そんなに古いのかなぁ?

で、別の露頭では、、、、




鳥取大学ジオパークHPより
(www.rs.tottori-u.ac.jp › geopark-handbook)


この写真では、表層(新砂丘)-クロボク土壌-大山上部火山灰-姶良Tn火山灰、という順序。

「大山上部火山灰」の年代は良く知りませんが、「姶良 Tn火山灰」は「AT」として有名な鹿児島湾のカルデラから噴出した火山灰。噴出年代は 2.6~2.9 万年前くらいですから、その上位にくる「新砂丘」の形成も2.6~2.9 万年前以降であることがわかります。

ほとんどブラタモリですが、いやぁ、面白い。


で、これが新川大神宮の手水鉢の年代にどう関係するのか?


以下次号!





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