牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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ワイン・バスターズにウニはいませんでした@三浦しをん・岡元麻理恵先生

2015-04-28 10:00:00 | 酒の本棚(書評?)
                           
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前日の、「ウニ」と「カヴァ(スパークリングワイン)」のマリアージュというか相性問題で思い出して引っ張り出してきたのが


この本


三浦しをん・岡元麻理恵(2011):黄金の丘で君と転げまわりたいのだ、ポプラ社、320p.

箱根駅伝を舞台にした「風が吹いている」や国語辞書の編集者を描いた「舟を編む」などで有名な三浦しをんさんが、ワイン研究家の岡元麻理恵さんと著したワイン本。
(実はここに挙げた2冊とワイン本の計3冊しか読んだことがない)

内容的にはワインの初心者に向けた本ですが、「入門書」というより、「ワイン飲むの楽しいよ」というプロモーション本で、三浦さんをはじめとする「ワイン丁稚」が「ワインの色」とか「ワインの温度」とか、色々なテーマごとに岡元さんにレクシャーを受ける、という構成になっています。

ワインの先生+ワイン好きの作家、という組み合わせ、20年くらい前の「田中康夫のソムリエに訊け(「先生」は田崎真也さん)」などが「はしり」でしょうか。
勉強になるかは別にして、面白いモノが少なくない、と思っていますが、この本も「当たり」。

三浦さん、もともと「箱根駅伝」や「国語辞書の編集」など、ちょっとマニアックな世界をわかりやすく&面白く描くのが上手な人ですが、この本も、岡元先生の深遠なるワインの知識や表現を「島耕作課長時代」などの独特の表現で再構成するなど、うまくまとめています。

で、気になるマリアージュのレクチャーの回。
この回では、先生もひねってきて「ワインと相性の悪いとされる食材(ワイン・バスターズ)」を出してきて、それと色々なワインとの相性(の悪さ)を感じる、というもの。

結局、この本では大酒飲みのワイン丁稚の面々、ワインバスターズにも負けず、「これおいしい!」「案外合う!」、さらには「アンチョビと赤ワインでレバーのような味に!」と暴走・暴飲を始めてしまうのですが、、、、、、。

(ちなみにバスターズの面々はこちら)
ゆでアスパラ
千切りニンジンのマリネ
オリーブペースト
半熟ゆで卵
アンチョビ
シーフード・カレー
ブラックチョコレート


あれ、ウニがいたような気がしたのですが、気のせいでした。

この本、最後の「ワイン・パーティー」の回では、コース料理でさまざまなワインを楽しんだ後、これまで飲んだワインのボトルの残り(スパークリングも含め7種類)を全部混ぜ!、デザートのシャーベットにかける、という大技を繰り出して終わるのですが、全編そんな感じ、です。

久々に読み返してみましょう。

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