牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

焼酎の新酒、というもの

2008-10-15 12:20:51 | 酒の情報(酒エトセトラ)
倉庫に見慣れない箱がありました。


黒ヌーヴォー?

箱の正面には、、、、、、、、、、、、

小鶴くろ「新焼酎」の文字

そう言えば、何年か前から、ボージョレ・ヌーヴォーにならったのか、焼酎ヌーヴォーというのを見かけるようになりました。

その名の通り、今年収穫された芋で仕込まれた新酒です。


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一般的に蒸留酒は、ウィスキーで典型であるように、新酒から熟成を経て良いものになっていく、と言われます。

確かに、ウィスキーや泡盛など、古酒が珍重されますし、10年物と20年物、とか比べると、古いほうが味に深み・まろみがあって美味しいと感じます。

また、本や雑誌などでも、「焼酎のヌーヴォーなどは邪道。メーカーや流通業者に踊らされるな」的なウンチク知識をよく見かけます。


でも、本当にそうなのでしょうか?


こちらは前田利右衛門の新蔵出し


泡盛などは、透明の瓶に入った安い新酒(というか、新しいもの)もよくお店に並んでいますし、それはそれで独特のフレッシュな香り(フーゼル油の香り?)が感じられ、いい雰囲気、を感じます(と、いうより、これまで買った泡盛のほとんどはあの透明の瓶です)。

また、焼酎ヌーヴォーも実際に味わってみましたが、キツい、とか、こなれてない、とか感じる反面、イモイモしてて、ちょっと苦味もあったりして、元気なお酒だなぁ!と感心する面もあります。
原酒など、度数が高いものも多く、その蔵の特徴がよりはっきりと出る面もあり、私は「面白い酒」だと、「ヌーヴォーを出すこと」をポジティブに評価しています。

援護射撃ついでに思いついたのはブドウから出来るイタリアの「グラッパ」。

これも熟成させていないはずですが、切れ味の良い中にブドウの香りもほんのり残り、独特の味わいを見せています。


と、言う訳で、焼酎ヌーヴォー、白い目で見ず、食わず嫌いは止め、御自分で確かめて見て下さい。レギュラー品と比べてみても

(メーカーにより、ヌーヴォー・新酒の定義や仕込みも異なるようですが、それもまたお酒の楽しみ、ですね)


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コメント (1)
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