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「ワインの中には英知が。ビールの中には自由が」 byベンジャミン・フランクリン?

2007-12-14 08:53:13 | 酒の情報(酒エトセトラ)
「ワインの中には英知がある。ビールの中には自由がある」

今月初めの読売新聞(2007/12/3付)に、こんなタイトルのコラムが掲載されていました。

<アメリカ合衆国独立の立役者で、雷の正体は電気だと証明した凧(たこ)揚げの実験でも有名なベンジャミン・フランクリン(1706~90)は、こんな言葉を残している。
200円ほどの缶ビールで77円も取られている酒税を恨みつつ、「ビールの中には税金がある」とぼやいている私の頭では、ビールを何本飲み干したところで、まず思い浮かばないセリフだ。(以下略)>


この後、赤福や吉兆などの商品偽装に話が展開していくのですが、酒屋としては、この引用「ワインの中には英知がある。ビールの中には自由がある」に惹かれました。
そこで、インターネットで少し調べてみたのですが、この言葉の出典がなかなか見つかりません。

でも、ベンジャミン・フランクリンは、お酒に関してはさまざまな言葉を残しているようで、例えば、『ウィキクォート(Wikiquote)』には、

相談はワインを飲みながら、解決はその後で水を飲みながら。
Take counsel in wine, but resolve afterwards in water.

というのがありました。
また、別のソースでは

Wine makes daily living easier, less hurried, with fewer tensions and more tolerance
(ワインは大らかに我々の生活を快適でゆとりのあるものにしてくれる)

というのもありました。

そして、最もいろいろなところで引用されているのは、
Beer is living proof that God loves us and wants us to be happy.という言葉。

「ビールは神様が私たちを愛し、私たちの幸せを願っているしるし-贈り物-である」

とでも訳すのでしょう。ビール党には最高の言葉です。さまざまなところで引用され、写真のようなTシャツまで売られています。

ただ、これについて、英語版Wikiquoteなどでは、フランクリンはワイン党でもあり、こんな言葉は残していないし、そもそも見つからない、誤用ではないか、ということです。

そういえば、災害は忘れた頃にやって来る、という寺田寅彦の言葉も出典が明らかでないということですので、その類でしょう。

で、冒頭の
「ワインの中には英知がある。ビールの中には自由がある」
ですが、実はまだ出典が見つかっていません
どなたか、ご教示願えませんか。
(コラムの著者「経済部次長 林田晃雄」さん。これを目にされたら、教えて下さい。日本酒、差し上げます。。。。。)


「ワインの中には英知がある。ビールの中には自由がある」
じゃあ、日本酒の中には何を見出すべきなのでしょうか。

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コメント (3)
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