牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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商標ビジネスはどこへ行く~NHK大河ドラマ「篤姫」焼酎

2007-12-28 09:26:44 | 酒のご紹介
タイトルとは別に、お酒の紹介です。

指宿酒造さんの芋焼酎「今和泉篤姫(あつひめ)1800ml/720ml」です。

NHKの大河ドラマ「篤姫」にちなんだ商品で、篤姫の前についている「今和泉」は、篤姫が幼少のころ過ごした 指宿今和泉からとられています。
聡明な「篤姫」をイメージして造り上げました、という通り、紅芋仕込の、香り豊かで芳醇な味わいの中にも切れ味のある仕上がりとなっています。
ちなみに写真は1800mlのもの。720mlボトルは、篤姫の似顔絵(?)ラベルとなっています。

「篤姫」関連焼酎、他にも「渚の篤姫御殿(中俣さん)」とか「天璋院篤姫(濱田酒造さん)」とかがあるようです。

地元のヒロインの登場に際し、地元の蔵元がその名で焼酎を出す。
これって地域振興の意味でも当たり前のことで、「思いついた蔵がそれぞれ知恵を絞って商標を取って、、、、」と思っていたのですが、どうも違う状況もあるようです。

本年7月の南日本新聞の記事によれば、NHKエンタープライズ制作発表事前に登録しており、利用したい企業は利用料を払うとのこと。
利用料は「小売価格の3-5%と見られる」ということですから、(問屋から見れば)結構なマージンです。

NHK側では「タイトルが無秩序、不適切に使われ、大河ドラマ自体のイメージが損なわれることを防ぎたい」ということですが、
●NHKの(大河ドラマの)の影響力は大きい
●他の企業より前に情報を知り得る立場にある
●一般企業ではなく、公共放送を担うものとして、放送法に基づき設立されている。

ことを考えると、どうも腑に落ちません。
これと同じことを国がやったら-例えば、サミットの決定前に「洞爺湖ブランド」を押さえたら-大変なことです。



でも、、、、こんな騒動とは関係なく、「今和泉篤姫」をはじめとする地元の焼酎や、宮崎あおいさんには頑張って欲しいものです。

(担当:附属酒類経済・文化研究所)

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