ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

裁判員制度

2008-07-27 22:10:16 | 報道/ニュース
来年の5月と言えばもうすぐですね。その頃もしかしたらボクは裁判所にいるかもしれません。重大事件の裁判官の席に座ってね。これが裁判員制度ってやつですよ。選挙権のある人なら全員可能性があります。そろそろ候補者名簿が作成されているようです。しかし、こんなこと突然決めていいの?と言いたいね。そもそも裁判というものは有罪か無罪かを決めるものだと思っていました。裁判員制度の説明を読んでもそう書いてありました。ところがどっこいそんなことはありませんよ。殺人や誘拐などの重大事件を扱うんですよ。こんなもの最初から有罪に決まっています。また、そうでないものは起訴されてないはずですからね。冤罪を防ぐためには有効かもしれませんが、それも一般市民が参加できるのは最後の最後の判決を出す時だけの1日か2日ですよ。どうやって冤罪を証明できますか。だいたい日本の裁判は99%以上つまりほとんどが有罪と聞いています。ほとんどが有罪になる裁判ってほんとうに裁判やってるのって言いたいね。どうしてそんなことになるかと言うと、裁判官は忙しすぎて、事件のひとつひとつを現場へ行って検証する時間もなく、ただ検察からの書類を読んで事件の内容を判断し、過去の判例に基づいて量刑を決めているから。だそうですよ。う~ん考えちゃいますねえ。今回の裁判員制度は一般市民6名+プロの裁判官3名という構成です。プロの裁判官は一般市民が参加する3ヶ月も半年も場合によっては1年以上も前からその事件について調べているんですよ。それが仕事ですから。そして最後の量刑を決める時だけ、一般市民が長くても3日間で決めるというとてつもなく無理(?)な制度ですね。世界80以上の国や地域で導入されているからとか言っていますが、今の日本の社会を考えたら一般市民にとってはただの裁判官体験ツアーになりかねません。そんなことで仕事を休むくらいなら、いっそ、インターネットで投票したらどうかと思うよ、量刑を決めるだけならね。

2008/07/27