歴史認識ってなに？

「大統領その辺にしておいた方が・・」これは昨年１０月１５日韓国大手新聞が社説で述べたものです。パク・クネ大統領の執拗な日本批判に対して少しやり過ぎではというものでした。当時韓国では第二次世界大戦で行われたとされる旧日本軍による強制的慰安婦がクローズアップされアメリカロサンゼルス郊外のグレンデールには被害を象徴する少女の像が置かれたのも７月でした。パク・クネ大統領はアメリカ国会でも慰安婦問題を取り上げ日本批判を繰り返していました。これに対して日本はネトウヨを巻き込んで軍が強制的に行った資料はなく言いがかりだと大反発。挙句は戦争には慰安婦が必要だなどと論点をそらす市長まで現れ論争は収まらずついにはヘイトスピーチにまで発展。日本と韓国の関係は竹島問題も呼び起こし戦後最悪になりました。
今年の年頭にはパク・クネ大統領のアグレッシブな日本批判はややトーンを下げたかに見えますがまだまだ安心できません。なぜなら「日本は歴史認識が足りない。」という最大の弱点を握られているからです。昨年１１月グレーデルに慰安婦像が置かれその維持管理を姉妹都市である東大阪市も負担するという内容のホームページが掲載され、それに抗議訂正を求め東大阪市議がグレーテルの市長を訪ねたとき市長に代わって応対したグレーデルのクィンテロ市議はこう言いました。「あなたは南京大虐殺を勉強したことがありますか？」口ごもる東大阪市議に対し「もっと勉強しなさい。」南京と言えば当然中国の話です。いまは韓国の話のはずなのに勉強したかと言われ「教科書では・・」程度の答えしかできない日本人では太刀打ちできません。しかもこのアメリカ人は中国と韓国の区別がついていません。「勉強しろとはこちらのセリフだ。」ぐらい言えないのかと少しさびしくなりましたね。
韓国のみならず今は中国とも最悪の状態が続いています。尖閣問題は解決の糸口さえ見つからずすでに２年以上政治的には国交断絶状態です。中国の口ぐせも同じく「日本は歴史認識が足りない。」１２月の安倍総理の靖国参拝にいたってはついにアメリカからも「失望した。」と言われるありさまです。さらに今年になるとロシア・ＥＵからも「日本はヒットラーに参拝するのか。」となり、中国・韓国・ロシア・ＥＵ・ベトナム・アメリカを巻き込んで日本に対して「歴史認識が足りない。」コールが吹き荒れています。
では「歴史認識が足りない。」ってなんのことでしょう。日本の歴代総理大臣や閣僚が靖国参拝のあとの言葉は決まっています。「お国のために命をささげた精霊に心を込めて手を合わせ参拝しました。」これは間違ってはいません。「内政干渉だ。」これも間違っていませんね。でもこれでは「歴史認識が足りない。」の答えになっていません。外国が言う歴史認識とは靖国にＡ級戦犯が入っていることです。「Ａ級戦犯に手を合わせるのか、それでは戦争を肯定することになるぞ。」これを「歴史認識」と言っているのです。日本は戦中後の歴史をほとんど勉強していません。このことが従軍慰安婦問題をぶり返されたり南京大虐殺の数が倍々ゲームで増えたり、尖閣を盗んだなどと言われ放題の原因なのです。彼らは日本以上に何倍も戦後の歴史を学んでいます。日本はＡ級戦犯とされた人の扱いをあいまいのままアンタッチャブル扱いしてきました。この日本式のあいまいさが外国には「歴史認識が足りない。」と攻撃の材料にされてしまうのです。そろそろみんなで考える時期かもしれませんね。アメリカの田舎の市議に「勉強しなさい。」なんて言われるようでは。そして反論できないようでは。学校で習ってない、と言っているようでは。ちょっといけませんね。

2014/01/07

２０１４年は自立の年

２０１４年を迎えました。と言っても何か新しく生まれる訳でもなくいままでのことが消える訳でもなく連続して一日が始まる訳ですが、なぜか新年になると今年こそはと決意を新たにするものです。という訳で連続してきた２０１３年を振り返るとなんと言っても安倍総理のアベノミクスでした。株価はあがるわ円安になるわ給料あげてくださいと大企業に政府がお願いをして回るわテレビや新聞は景気が良くなったと仰ぎたてるわの大騒ぎでした。で、景気は良くなっているのですか？とんでもないという人の方が多いのではないでしょうか。景気は気からなどと騒いでも実際に収入が増えないと気分は盛り上がりませんね。２０１３年はボーナスが少し良くなったぐらいでほとんどの人は収入が増えていません。でも物価は円安の影響で上がっています。このままでは収入が増えないもしくは減るのに物価が上がるスタグフレーションに突入しそうな勢いなのです。
景気が良くなったと感じられない最大の原因はやはり消費税のアップです。３％アップにとどまらずその後２％アップつまり今までの５％から１０％に跳ね上がるのです。１万円ものを買ったら１０００円の税金を国民全員が負担するのです。最悪です。今は増税前の駆け込みで消費が上向いていますが車も家も一度買ったらそうそう買い替えるものではありません。高いものが売れていることを景気が良くなったと言う人もいますがそれも駆け込みです。４月の消費税アップで一気に消費が止まることは容易に想像できますね。消費が止まればお金が回らないお金が回らなければ景気は良くならないのです。
この最悪の年をうまく抜ける庶民の知恵はないのでしょうか。実はないのです。あると言えばただひとつ消費税アップ以上に収入を増やすことです。そうです。１０％以上収入を増やせばいいのです。サラリーマンはバイトをする残業を作る、そうでない人は１０％余分に働く、これしか乗り切る方法はありません。株を買うのもひとつの方法ですがリスクがともないます。１年前を振り返れば３倍になった株はいくらでもありますがその株が今から１年でまた３倍になる保証はありません。上がりきった株は下がります。
ではこれから就職する学生はどうすればいいのでしょう。答えは“独立”です。つまり人に頼らないことです。就活も３年生は真っ最中４年生でも決まっていない人が半分います。仕事を決めるとき学校のキャリアセンターに頼らない、親にも頼らない、会社に入っても会社に頼らない、自立の気持ちを持つことです。それが道を切り開く唯一の方法なのです。若者よ自立せよ。これこそ２０１４年のテーマなのです。
自立することは起業することです。たとえ会社に入ってサラリーマンやＯＬになっても自分が起業しているつもり働けば多少のことは我慢できます。その上本当に自分で会社を起こすことが出来れば１０％の収入アップはやる気になればできないことではありません。
消費税というこの国には似合わない税金が１０％になろうとしているとき、貧富の格差が思いっきり広がろうとしているとき、今までと同じ考えで同じことをしていては間違いなく貧しい分類に取り残されてしまいます。さあ起業を始めましょう。２０１４年がスタートの年になるように。

2014/01/06