ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

トランプの国連演説

2017-09-25 02:54:27 | 報道/ニュース
あまりにもばかげた話ですが、これからの展開もあるので一応記録しておきましょう。トランプさんは19日(日本時間20日)国連で演説、ごろつき国家rogue nationとして、北朝鮮、イラン、シリア、ベネズエラを名指し、下品な言葉で脅し(おどし)罵倒(ばとう)しました。北朝鮮について「ロケットマンは自殺のミッションにつきすすんでいる。我々は北朝鮮を完全に破壊totally destroyする」イランについて「見せかけの民主主義のふりをした腐敗国家、主要輸出品は暴力と流血と混沌だ」ベネズエラについて「社会主義独裁国家でアメリカは行動に出る用意がある」だから何んなんだって言うの?40分もたらたらしゃべって、内容は居酒屋レベル、自分が目立ちたいだけ。あまりの下品さに顔を覆っている代表団もいましたよ。
アメリカのメディアでさえ「トランプは国連の演壇に立つべき人間ではない」とバッサリ。名指しされた国々はすぐさま反論。イラン外相は「トランプの無知なヘイトスピーチは中世のものだ」ベネズエラ外相は「自分の政府すら管理できない人間が人を脅している、トランプは世界の大統領ではない」スウェーデン外相は「あの場所で、あの時に、あの聴衆を前に、あのような演説をすべきではなかった」そして北朝鮮はちょっと沈黙(定番です)のあと、翌日、例の調子で「史上最強の対応措置を断行、老いぼれの狂人を必ず火で罰す」それからまたののしり合いが続いています。
「お前ら、やるならさっさとやれよ、ただし人に迷惑かけるんじゃあないぞ」と言う心境ですね。チンピラのケンカは声が大きいほどビビっているのですから。
そんな中、韓国のムン大統領が「北朝鮮に9億円の人道支援をする」と発表。なかなかしゃれたこと言うもんだ、と思ったら、NHKは国連本部にいるレポーターとともに「こんな時に言うべきではない」と口をそろえてムンさんを批判しました。NHKはいつから日本政府になったんだ?とあきれましたね。確かに人道支援については韓国でも野党が反対しています。しかしそれは韓国が決めることです。大統領として「人道支援」と言うのは当たり前で、韓国の放送局が言うならまだしも日本の放送局が「言うべきでない」とは何事かと思いましたね。
いいですか、NHKも民放もその他大勢のマスコミも耳の穴かっぽじって聞きなさい。いま、北朝鮮へ圧力やら破壊やらと言っているのはアメリカと日本だけですよ。それ以外の国はすべて対話が重要と言っているんです。危機をあおってののしり合っていると偶発的な軍事衝突を生むんです。それを必死になって押さえているのはムンさんじゃないですか。アメリカと北朝鮮が戦争になったら、韓国は戦場になるんです。血だらけになって、死体の山になるんです。オリンピックを控える韓国はなんとしても避けたいのです。
それでもムンさんは日・米・韓首脳会議で日本に対して「北朝鮮問題で日本に心痛を与えていることをお詫びします」と言いました。よっぽど大人じゃねえか。今のように安倍さんがトランプべったりだと、本当に有事になったら、トランプは「日本がなんとかする」と言い出すに決まっています。国民の生命と財産を守るどころか脅かしているのは安倍さんですよ。
フランスのマクロンさんはトランプのすぐあとに演説し国際協調を訴えました。その後、トランプと北朝鮮の吠えぶりが止まらないので、朝鮮半島が安全でないと判断したらピョンチャンオリンピックへの参加を取りやめると発表しました。(のちにドイツ、オーストリアも同様の発表をしました)北朝鮮をいつまでもあおっていると2020年のTOKYOにも影響します。いまから2年後も緊張が続けばヨーロッパの国々だけでなくロシア・中国も東京オリンピックへの参加を取りやめるでしょう。TOKYO2020は日本とアメリカだけでやるんですか?
安倍さんの国連演説の時、会場はガラガラでした。誰も聞いていませんでした。すでに世界は日本を相手にしていないのです。おあとがよろしいようで

2017/09/25

北朝鮮報道を考える

2017-09-16 19:26:04 | 報道/ニュース
北朝鮮を書いていると頭が北朝鮮になっちゃいまいた。この状態から抜け出すには思いっきり書く、そして忘れる。これしかありません。
さて、テレビではいつもこういう問題になると専門家と言われる人が出てきます。ほとんど同じ顔ぶれですがいい加減な人もいます、専門家ではない人もいます。なんでこうなるかというと同じ人なら大体言うことが分かっていますから、放送局としては安心です。生放送でびっくり発言されたら困るからです。呼ばれた人も番組の趣旨に合わせて意見を言わないと次に呼ばれなくなります。そのため状況を見ながら言うことを微妙に変えていきます。北朝鮮の脅威は日本にはないと言っていた人が脅威を語るようになるのはそのためです。生活を考えれば仕方がないことですが、聞く方は惑わされます。ただ間違ったことを堂々と述べているのはダメですね。
そこで今回の北朝鮮問題でこれは困るということを記録しておきます。それは北朝鮮が日本に攻めてくる、日本に向けてミサイルを撃つ、とまるで北朝鮮が日本と戦っているような印象を与える専門家と称する人です。この人たちは安倍さん応援隊です。専門家ではありません。そもそも北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込んで北朝鮮にとっていいことは何もありません。
この人たちの共通点は北朝鮮が核を持ったら韓国ひいては日本も核保有しなければならないという論調です。当事国である韓国と日本を同一に扱うことは間違いです。しかし聞いている方は大変だと思ってしまいます。当の北朝鮮も「なんで日本が追従してくるのか分からない」と言っています(アントニオ猪木さんの話)日本はもともと戦争の部外者であることは朝鮮戦争を振り返れば分かります。(朝鮮戦争については気が向いたら書きます。)
もう忘れてしまった人もいると思いますが、北朝鮮の脅威の前はもっぱら中国の脅威でした。尖閣から南沙諸島への中国の海洋進出を脅威とあおり、中国包囲網を叫んでいたのはつい2年前の事です。それが中国包囲網どころか日本は中国の圧倒的な経済力の前に沈みました。AIIBとか一帯一路とか中国の猛烈な攻勢を止められず。ついには一帯一路に日本も協力などと言わざるを得ませんでした。中国の脅威はなくなったどころか、より増しているにもかかわらずです。で、日本が中国を脅威とあおっている時、日本も核武装などとは誰も言いませんでした。中国こそ強力な核兵器を持っている国です。そのとき、日本はアメリカの核の傘の下にいるから集団的自衛権でアメリカを守る必要があるなどと訳の分からない理由で安保法制を強行採決したものです。
ならば今回の北朝鮮の核実験でなぜ突然日本も核をなどと言い出すのか?北朝鮮が核を持ったとしても中国とどう違うのか?北朝鮮は何をやるか分からないから心配という人もいますが、戦争になったら何をやるか分からないのはどの国も同じです。中国の強欲は北朝鮮どころではありません。中国は日本に観光に来てくれる、お金があるから中国と対峙しても日本は核武装の必要がなく、核の傘に入ればいいと言うのもよく分かりませんね。早い話が小さい国はたたいて大きな国にはなにも言えない、ただそれだけとしか思えません。
北朝鮮は言わば不良です。ニセ札作ったり麻薬を売ったり、制裁をくぐり抜けるにはなんだってしてきました。街のチンピラのような存在です。チンピラは相手にしないことが一番です。むやみに近づけば損をします。ましてやケンカを売ろうものならいつまでもからまれます。今日本がやっていることはチンピラ相手にバカ高いイージス艦を買い、迎撃ミサイルを買い、戦闘機を買い「日本はたくさん買ってくれた」とトランプおじさんを喜ばせているだけです。すべて国民の税金ですよ。こんなことやっていると、「関係ない国は口出すな」と言う中国の言い分が正論のように思えてきます。
日本と北朝鮮は国交すらありません。北朝鮮がなにを飛ばそうが相手にしないこと、これが一番いいのです。Jアラートなんて意味がないのですから。心臓に悪いだけですから。もっと声を上げましょう。つづく

2017/09/16

北朝鮮のミサイル最新版

2017-09-16 05:00:06 | 報道/ニュース
ちょっと怒っています。もう1か月以上毎日ミサイルミサイルと騒いで、今日(15日)もまた日本を飛び越えたと言って空襲警報のようにJアラートが鳴る、結果ボクのブログがまたミサイルです。それに意味もなく輸送機がグアーグアーと低空を旋回している、誰も乗せずに、朝の7時から、夜は9時40分でも、テレビの音も聞こえない、うるさいといったらないのです。燃料を無駄に使ってんじゃねえよ、と怒っています。
北朝鮮のミサイルが最初に日本を飛び越えたのは1998年8月でした。テポドンとか言っていました。秋田県、青森県を飛び越えて太平洋に落ちたみたい、みたいと言うのは誰も気付かなかったからです。当時はどこへ飛んでいくのか分からないボロボロミサイルでした。それが日本を飛び越えすぐ近くの太平洋上に落ちました。近くで操業をしている船もいましたよ。しかし何の予告もなかったので誰も知りませんでした。翌日アメリカ軍からどうやら北朝鮮のミサイルらしいと知らされて日本が初めて知りました。それでも当時は今のような大騒ぎにはなりませんでした。それより拉致の問題が優先されていたからです。北朝鮮による拉致が決定づけられた時でした。その後2002年小泉さんが訪朝し日朝平壌宣言を発表、拉致されていた5人が帰って来て残りの人も帰せ、と日本中が拉致一色でした。その間北朝鮮はずっとミサイルを撃ち核開発もやっていました。それでも日本では話題の中心は拉致でした。
あれから15年、拉致問題の進展はまったくなし、めぐみさんの話も少なくなりました。と、思ったら突然北朝鮮への圧力だ、制裁だって。憲法変えたい安倍さんがあおっているだけですよ。もし日本に撃ち込まれたら何万人の死者が出る?あのね、日本は戦争なんかしていません。そんなこと言ったらもし巨大隕石が東京に落ちたら何十万ではすみませんよ。落ちてこない保障はないけどそんな“もし”は要りませんね。
それより今日のNHKの女性解説者の話にはちょっとびっくり。9月12日の国連制裁決議に日本の安倍さんが中国と韓国に橋渡しをしたというものです。どう考えても違うでしょう。ミサイルが日本を飛び越えたのは8月29日、北朝鮮が水爆実験(と言っている)をしたのが9月3日、その後あれやこれやのやり取りがありウラジオストク経済フォーラムで日ロ首脳会議があったのが9月7日です。その時、プーチンさんは韓国のムンさんと北朝鮮への電力・ガス供給事業を共同でと言っているんですよ。すでにふたりは圧力より対話でした。中国も石油輸出の全面禁止は反対でした。結果、金委員長の資産凍結も入れられず、現状維持の制裁決議。アメリカは成果を強調しましたがどう考えても中国・ロシアの勝ちでしょう。で、安倍さんが何をしたか、中国が何とかすると言うトランプに言われて中国へ電話、それがだめなら韓国だ、と言われて韓国へ電話、それをトランプにいちいち報告、まるでトランプのパシリのようでした。橋渡しだなんて、あのプーチンが、あの習近平が、あのムンさんが安倍さんの言うことを聞くとは思えませんね。それよりアメリカべったりで圧力、圧力と騒ぐ安倍さんはひとり浮いています。それは日ロ首脳会議のあとの共同会見ではっきり見えましたよ。プーチンは安倍さんを子どものようにあしらっていました。
安倍さんには“圧力”をかけてそれからどうするがない、トランプさんには「Fire and Fury」からそしてどうするがない、いずれも現実的ではないのです。対してプーチンは「草の根を食べても北朝鮮はミサイル開発をやめない」これは現実なのです。
もう国民は分かってきましたね。安倍さんの戦争ごっこに付き合っているのはNHKぐらいですよ。

2017/09/15