ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

暑い、暑い、暑い、2018年の夏

2018-07-24 06:50:58 | 報道/ニュース
最高気温が40度だなんて他人事と思っていました。暑くて大変だなあ、とは思いましたが、自分がクーラーの効いた事務所やショッピングセンターなどにいると実感がわきませんでした。しかし、しかし、今年は違う、40度がもう4日間も続いています。これは経験のないことです。40度の暑さは35度とはぜんぜん違う。外で立っているだけでめまいがします。車もすぐに冷えません。初めて夏バテを感じました。
6月14日から7月15日、ロシアがワールドカップで盛り上がっている1か月間にいろんなことがありましたね。
6月23日、タイでは少年サッカーチーム12名とコーチ1名の計13名が突然の激しいスコールにより洞窟に閉じ込められました。行方不明になって9日後の7月2日イギリスの救助チームが発見、そしてその8日後に全員無事救出されました。11才から13才の少年と24才のコーチは食べ物がなく岩の間から落ちてくる水だけで生存していました。救助チームの一人が亡くなりましたが、この救出劇には世界中が感動しました。映画化の話も持ち上がり、イギリスのサッカーチーム、マンチェスターユナイテッドは彼らと救出隊を来シーズンの試合に招待すると公式HPで発表。ワールドカップの期間中に世界で一番有名なサッカーチームとなりました。
日本では6月28日から7月8日ごろにかけて降り続いた豪雨で九州北部から岐阜県まで広い範囲で土砂災害が発生。特に広島。岡山、愛媛で大きな被害が出ました。死者・行方不明合わせて230名というのは近年にない大災害でした。西日本豪雨(平成30年7月豪雨)と名付けられ今も復旧作業にボランティアが多数参加しています。しかし連日の猛暑で思うように作業が進みません。ボランティアが熱中症で倒れるといったニュースが毎日流れています。
今年の暑さは日本だけではなさそうです。寒いスェーデンでも30度超え、シベリアでは30度超えの暑さと乾燥で山火事が多数発生、アメリカでは50度超え、中東では60度超えなんてニュースまで流れてきました。北半球が真っ赤になっています。
小学校では野外行事がつぎつぎと中止に、これは7月17日愛知県豊田市の小1児童が野外活動後に熱射病で死亡したことが発端でした。この時の気温は33度でした。それから1週間、35度は当たり前、37度、38度、39度が続き、熱中症で病院に搬送されたニュースのない日はありません。屋外プールの水が熱くて入れないからとプールが閉鎖されたニュースまで登場しました。暑いからプールへ入るのではなく暑すぎてプールへ入れないなんてこれこそニュースです。(犬が人を噛んでもニュースにはならないが、人が犬を噛んだらニュースだと同じです。)
とんでもない暑い夏です。暑さだけなら5年前にもありましたが、その時は雨もあり、こんなに長く続きませんでした。今年はまだこの暑さがしばらく続きそうです。しかも世界中が暑い。記録に残る暑い夏になりそうです。こうなったら、暑い夏を楽しむ方向に気持ちを切り替えるしかありませんね。

2018/07/24

栄光のハーレーダビッドソン

2018-07-10 06:39:58 | 報道/ニュース
アメリカの代名詞のようなハーレーダビッドソン、200万円から高いものは700万円以上もするオートバイです。1000万円を超えるものもありますよ。一度は乗ってみたいという人は世界中にいくらでもいます。で、この会社、いつごろからあるかと言うと、なんと1903年ウィスコンシン州ミルウォーキーに設立とあります。100年以上前からあるんですね。1969年に公開された映画「イージーライダー」はハーレーダビッドソンの映画のようでした。
このオートバイ、当初は警察署に販売されていました。そして戦争になると戦場で大活躍。そのためますます頑丈になり、オートバイでは世界最強になりました。
しかし第二次世界大戦が終わると、でかさと頑丈さがじゃまになりました。敗戦国日本が性能も燃費も良い小型オートバイを安く作ると、それが売れるようになります。ハーレーは無用の長物、無駄の代名詞になってしまいました。
ハーレーはAMFに売却され、その後1980年代にはさらに投資家グループに売却、何とかアメリカの代名詞ハーレーダビッドソンを残そうとしますが、安くて性能がいい日本メーカーのオートバイにはかないませんでした。
そこで、日本メーカーがオートバイを大規模にアメリカに輸出することはアメリカ国内メーカーを脅かす、と当時のレーガン大統領は国際貿易委員会の調査を踏まえ700cc以上のオートバイの輸入に45%の関税を課すと発表します。100万円のものが145万円になってしまいました。
しかし日本メーカーは大量生産とコスト削減、さらに現地生産で対抗、45%の関税を掛けられてもなお売れていきます。確かに300万円のオートバイは高い、日本製が同じ排気量で150万円、しかも扱いやすい小型で燃費も良いとなれば、こちらを買うでしょう。力をつけた日本メーカーは世界の自動車レースにも参戦、性能も飛躍的に良くなりました。
こうして110年の歴史を持つハーレーダビッドソンは、実用品から愛好家の特別なオートバイとなり、古き良きアメリカの象徴的存在となりました。
トランプ大統領がアメリカへの輸入製品に大幅な関税をかける、と選挙目当てに息巻いたとき、中国・EUなど各国は同率の報復関税をかけると発表、30%の関税をかけるならアメリカからの輸入製品にも30%の関税をかける、と言う意味です。このトランプの政策に反旗をひるがえしたのがなんと名門ハーレーダビッドソンでした。ただちにタイ工場での生産を50万台にすると発表。つまりハーレーダビッドソンに関税をかけられるなら、海外で作っちゃうよ、と言う意味です。口だけのトランプに行動で対抗したのです。このニュースは痛快でしたね。名門の誇りを感じました
関税で自国の製品を守るという政策はグローバル化した今の経済ではあり得ません。セイロンで作られたナイキのシューズなんて当たり前の時代です。アメリカで走っているTOYOTA車の6割はMade in USAですよ。関税を掛けあう貿易戦争は誰も得をしません。50年前に終わっています。
ハチャメチャな大統領に、いい加減にしろ、と名門企業がアメリカ魂を見せましたね。言われたトランプは「ハーレーは降伏した」などといきがっていましたが、トランプの親衛隊が革ジャン着てアメリカ国旗をなびかせ乗っているオートバイ、100台も連ねて現れるオートバイ、あれがハーレーダビッドソンですよ。トランプ親衛隊も困りましたね。これからはハーレーに乗らず馬に乗って応援するんでしょうか?50年前どころか西部劇の騎兵隊に戻っちゃいますよ。
追伸:こんな時代遅れのトランプに世界で唯一べったり張り付いているのが日本の安倍さん。6月8・9日カナダでのG7でプラスティックごみをなくそうと各国が声明を出したのに加わらなかったのはトランプだけ、それを知った安倍さんも参加をやめ、結局5か国での声明となりました。安倍さんに言いたい。あなたも一応先進国の首相なのだから、プラスティックごみのことぐらい自分で判断しなさい。以上です。

2018/07/10