ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

国連からイエローカード/JKビジネスと表現の自由

2016-03-31 01:13:23 | 報道/ニュース
国連人権理事会が日本のJKビジネスについて禁止勧告をしました。言われて当たり前、こんな風潮が良い訳がありません。それを受けて日本政府は反対の意見書を出しました。いわく「この報告書は日本の文化の実情について不正確で不十分な文言を含んでいる。」だから何んだって言うの?10代の女子中高生がアルバイト感覚で男性相手に接客しているのはどう考えてもアウト。にもかかわらず「事実誤認がある。」とか「女子中高生だけに狙いを絞った調査で誤ったイメージを発信してしまう。」とか「日本の警察も積極的に捜査している。」とか、これではドナルド・トランプとほぼ同程度、論点をそらして逃げているだけです。日本の実態ぐらいはもう世界中が知っていますよ。たとえ的外れだとしても、たとえ児童労働と言われても、勧告しているのですから、素直に「調査する。」と言えば済むことです。JKビジネスなどという金儲けがはびこっていることが日本の恥なのですから。
だいたい中学生や高校生と散歩してうれしいですか?子どもに膝枕(ひざまくら)してもらってお金を払いますか?知らない子どもと手をつないでお金を払うなんて、世界の常識ではありえません。援助交際の次がこんなんでは禁止勧告やむなしですね。
このところ国連から日本に調査や勧告が続いています。昨年11月には国連人権委員会による調査を日本政府が突然延期しました。「表現の自由について」です。特定秘密保護法の施行と、自民党が2014年の衆院選を前にテレビ局トップを呼びつけ自民党に不利な報道を控えるよう要請した問題、これに関しての調査でした。10月に日本政府は了承していたのですが2週間前にドタキャンでした。今年の参院選挙後に延期したのです。選挙に悪い影響がでると思ったのでしょう。しかしドタキャンしたことでさらに評価を下げましたね。
JKビジネスにしても表現の自由にしても国連からたびたびイエローカードをもらっているようでは日本の評判は下がるばかりです。国際貢献と叫んでいながら人権無視や表現の自由もない国となってしまっては誰も相手にしてくれません。この2年間で日本は表現の自由度が世界で61番目まで下がってしまいました。下手なことは言えない空気を感じますね。放射能汚染しかり、安保法案しかり、自衛隊しかり、自由にモノが言える空気が日本からなくなっているのにそれすら感じなくなっていませんか。国連からイエローカードをもらう前に自身で考えたいものです。
昨年11月マニラのAPECでは日本の存在感はほとんどありませんでした。中国包囲網と叫んでいるだけでは通じませんでした。やはり国として認められ尊敬されるには最低限の世界基準は守りたいものです。それはモラルの世界基準です。(きょうはマジメです)

2016/03/30

その後、4月19日、国連人権理事会から委託を受けた人権委員会のデービッド・ケイ特別報告者が来日、暫定調査結果を発表しました。政府に対してもメディアに対しても大変きびしいものでした。いよいよ日本の言論の自由度は世界72位まで後退しました。

”日本死ね”論争

2016-03-19 19:15:56 | 報道/ニュース
匿名のブログが話題になり拡散されることはSNSのトレンドですが、今回はちょっと深刻です。国会で取り上げられ「匿名の人の話すことには答えられない。」と総理が言えば「書いたのは誰なんだ!」とヤジを入れる。このあたりからこのブログは日本で一番知られることになりました。これはブログの内容ではなく国会でのやり取りが知名度を押し上げた典型的な拡散パターンです。このパターンはYouTubeでは頻繁に使われます。どうってこともない動画にある有名人が「YouTubeで見たんだけどあれは面白い。」とTwitterでつぶやくとその後一気に再生回数が増えると言うものです。よくよく見ればほとんどが普通の動画だった。という訳です。
さて、この“日本死ね”は保育園の抽選に落ちたある母親(らしい)の“バカヤロー落ちちゃったじゃねえか。なんとかしろよ”という内容、“こども産めって言うけどこれじゃあ産めねえだろう。オリンピックに無駄なカネ使っているなら保育園作れよ。不倫したり、ワイロを受け取っている議員を首にすれば財源は出てくるだろうよ。”となっています。働きたくても子どもを預けるところがない、保育園が足りないことを訴えているだけです。保育園が足りないことは今に始まったことではなく、何年もいや何十年も前から幼稚園に入ることはほぼ絶望で保育園も高いところには何とか入れても安いところは無理でした。子どもの人口が減ったとは言え都市部では子どもを入れたい親が増え保育園の数がいつまでたっても足りません。保育士の待遇が悪いのも当たり前、行政は財源がない、といういたってシンプルな理由で改善してこなかったのです。そのうちどんどん景気が悪くなり、子どもを預けて働きたい親は増え、保育士は給料が悪くすぐに辞めていくためいつも保育士が足りません。この悪循環は許認可なんたらと役所風をふかしている日本の構造に原因がありますが、江戸幕府のような日本は簡単には変わりません。ひょんなところでクローズアップされたのは良いことです。しかも今回は”国会で取り上げられた匿名のブログ”にととまらず、たちまち“#書いたのは私”というTwitterが登場し、国会前には「書いたのは私」というプラカードを持った人たちが集まりました。ブログが行動を生んだのです。新しいムーブメントを感じましたね。
ところで、コピー評論家的に言うと“日本死ね”はなんとも絶妙にはハマッています。これが“自民党死ね“ではやはりイマイチ、”安倍死ね”では生々しく反発されやすい。でもって“日本”と言えば、海に向かってバカヤロー的な発散状態。的を絞っていないところが的を得ているコピーでした。インパクトは充分ありますね。審査員特別賞ぐらいはもらえそうです。とは言うものの、このブログを書いている人も子どもの親です。“クソ”とか“死ね”とかは子どもの前では言わない方がいいと思うよ。ジャン

2016/03/19

マルコ・ルビオ上院議員撤退

2016-03-17 05:43:37 | 報道/ニュース
いまや乱闘にまで発展したアメリカ大統領選挙。ミニスーパーチューズデイの15日、地元フロリダでトランプさんに敗れたルビオさんが撤退表明しました。
共和党の主流で若手のホープと言われたルビオさん。両親はキョーバからの移民で、お父さんはバーテンダーお母さんはメイドという家庭ながら二つの大学を奨学金で卒業。フロリダ州弁護士の資格を持ち。学生時代から下院議員のインターンとして政治に参加、卒業後はフロリダ州下院議員に5期連続当選。下院議長をつとめその後上院議員に。いままで選挙には一度も落選したことがない44才のウルトラ政治家でした。彼は共和党の期待を一身に受け、破天荒なトランプにひとりで立ち向かいました。しかし荒れ狂うトランプ旋風はすさまじく、政治ひとすじのルビオさんの理論をもっても通用しませんでした。挑発を繰り返すトランプに敢然と立ち向かうルビオ。その壮絶な舌戦を振り返ってみましょう。
発端はトランプがルビオを挑発します。
トランプ:ルビオはチビ(Little Boy)家へ帰って寝んねしな。
ルビオ:トランプは手が小さい、手の小さい人間は信用できない。
トランプ:ルビオはいつもメイクしている。みんなで笑おうぜ、あはは
ルビオ:最悪スプレー日焼け人間がボクをからかっている。彼は人を訴えることが大好きだ、なら自分の顔をあんなふうにした人を訴えるべきだ。(大拍手)
このあたりから醜い争いがヒートアップ
ルビオ:トランプには政策がない。
トランプ:ルビオには金がない。
ルビオ:2億ドル(230億円)を相続していなかったら今頃トランプはマンハッタンの道端で時計を売っていたはずだよ。(大拍手)
さらにトランプが「移民がアメリカ人の職を奪っている」と言ったことに触れて
ルビオ:トランプは自社の建設事業で外国人を多く雇っている。移民を入れないなんて言う彼はうそつきだ。
トランプ:私は何万人もの人を雇ってきた。ルビオは誰一人、雇ってない。(大歓声)
こんな争いを続けてきた決戦の前日、支持者の集会を終えて壇上から降りてきたルビオさんにキャスターがインタビュー
「トランプに勝つ自信はありますか?」
「もちろんだよ、リンカーンとレーガンの国をあんな詐欺師に乗っ取られるわけにはいかない。」
そして15日を終えて彼は支持者の前でこう言いました。
「私たちは正義の側にいるけど、勝利の側にいなかった。」撤退の表明でした。
ルビオさんは前日のABCのインタビューでこう言っていました。「トランプとこんな戦いを本当はしたくなかったんだ。しかし、彼は国民に怒りをあおっているだけ。ボクも現状に怒っている。フラストレーションもある。でも真のリーダーは怒りをあおるのではなく、国民の怒りやフラストレーションを受け止め知って理解することなんだ。怒りをあおって人気を得るのは真のリーダーではない。」
大統領選挙2016、マルコ・ルビオの戦いはきっと歴史に残ることでしょう。
(つづく)
2016/03/16
ルビオの著書「フロリダ州の未来の為の革新的な100のアイデア」はフロリダで57のアイデアが採用され、今も他の政治家が参考にしています。

アメリカ大統領選挙2016

2016-03-13 14:52:50 | 報道/ニュース
いやまあ、すごい事になっています。アメリカ大統領選挙は赤ら顔のトランプさんがダントツの首位独走です。それを追いかける民主社会主義のサンダースさん、まさにアンビリバボー、いったいどうなっているのでしょう?
メキシコとの国境に大きな壁をつくり費用はメキシコに持たせる。イスラム教徒の入国禁止。太った女はブタのようだ。数々の暴言王トランプさんが予備選の共和党大会を23州終えて首位にいることを誰が予想したでしょうか?勝ち馬に乗ろうと他の共和党候補者もトランプ支持に回りました。いままで眉をひそめていたアメリカ国民も「大統領になったら立派な参謀をつけるから大丈夫。」などと言い始めました。じゃあ誰でもいいってこと?もうめちゃくちゃです。では民主党はと言うとクリントンさんの優位は変わりませんが、資本主義の本家アメリカで社会主義を唱えるサンダースさんも大健闘。格差の是正を訴え続ける74才の大統領候補に20代の若者が熱狂しています。「ウォール街を解散させ富を分配する。」一握りの人たちが富を独占しているアメリカ中から拍手がわきました。
トランプさんも、サンダースさんも、アメリカの大統領候補にはいないタイプ。両極端ですが今の政治にフラストレーションがたまりまくっちゃったアメリカの人はむしろスッキリ爽快なのです。オバマさんのふわふわもやもやではもう満足しないのです。いままで歴代大統領の人気ランキングは1位ジョン・F・ケネディ、2位初代大統領ワシントン、3位奴隷解放のリンカーンが定番でしたが、今では1位は湾岸戦争に突入したレーガンさん、2位不適切な関係のビル・クリントンさん(ヒラリーさんのだんな様)、そして3位にやっとケネディさんです。ワシントンもリンカーンも忘れられているのです。理想より現実。不満いっぱいの現実を何とかして欲しい。それが今のアメリカです。
アメリカでは銃による乱射事件が多発しています。大学でも高校でも起きています。犯人はテロリストではなく社会に不満をもつ普通のアメリカ人。強盗もほとんど銃を持って押し入ります。すると学校の職員には銃を持って欲しいと思い、家には寝室にライフルを置く、そうしないと安心して子供を学校に送れないし、ゆっくり寝られないのです。銃事件が起きるたびに銃が売れる、銃規制どころではありません。また、多くの移民への配慮から南部ではクリスマスを祝うMerry Christmasが使えず、Happy Holidayになってしまいました。これは行き過ぎだとみんな思っています。イスラム教徒には祈りの場所があって、キリスト教徒が祈ることはできないのかという不満です。
また、アメリカは授業料をローンで借りて通う学生が多く、そのローンが返せなくて困っています。共和党の候補者マルコ・ルビオ上院議員も最近までローンを返していました。授業料を安くするか給料を増やさなくては大学にも行けません。富が集中する社会構造に不満が噴出しています。
トランプさんとサンダースさんの登場でアメリカの問題点が一気に浮上した今年の大統領選挙。世界一の軍事力をもち世界中に軍事基地を置いているアメリカはいわば大きな魚、日本などはその大魚にくっついてコケを食べている小魚のようなもの。世界に与える影響力は格段に違います。
サンダースさんが民主党の候補者になる確率は少なくなりましたが、トランプさんはひょっとしたらいってしまいそうな勢いです。「大統領の資格はない。」と大統領報道官が言っても、「キリスト教徒ではない。」とローマ法王が言っても、ますますヒートアップ。ついには共和党から前候補者のロムニーさん、前々候補者のマケインさんが「彼は詐欺師。」オバマ大統領も「大統領の仕事はテレビの司会者ではない。」など痛烈に批判しています。このまま当選してもとても政治ができる環境ではありません。にもかかわらずそんなことはお構いなしのアメリカ。国民が一斉に声を上げ始めたアメリカ。熱狂はまだまだ続きそうです!(実況風)

2016/03/13