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シフトクリエイティブ社長のブログです。

勇気をくれた20才のプロ~なぜ年齢を聞くの?~

2010-10-10 17:41:39 | 報道/ニュース
以前、ある広告のキャッチコピーに「なぜ年齢を聞くの?」というものがありました。そのコピーのビジュアルは30代の女性のアップでした。この広告のコンセプトは女性の美しさに年齢は関係ないというものです。いま日本だけでなく世界でも年齢の常識が変わろうとしています。
プロゴルファーの石川遼くんはまだ19才。昨年の賞金王であり、今年もまもなく賞金が1億円を越えそうです。コマーシャルそのほかの収入を合わせれば年間数億円を稼いでいます。驚いたのは女子です。先週行なわれた日本女子オープンで優勝したのは宮里美香さん、彼女もまだ20才です。今日10月10日が誕生日で21才。それにしても男子19才、女子20才が日本のトッププロゴルファーなのです。しかも宮里美香さんは日本のツアーではなくいきなりアメリカのプロツアーに出場、今週もアメリカツアー“ナビスターLPGAチャレンジ”でまたまた優勝を争っています。まもなく最終ラウンドが始まります。2週連続日米優勝ともなれば、超ビックなお誕生日祝いとなるでしょう。少し前までゴルフなんておじさんおばさんのスポーツだとか、昨日はゴルフ行っちゃってさあなどと金持ちぶって自慢していた遊びのようなゴルフがいまや20才前後の若者がプロの最高峰なのです。フィギアスケートの浅田真央ちゃんなら年齢を聞いてもびっくりしませんが、ゴルフは驚きですね。アマチュアも16才とかでプロの試合に出場し上位にくる人がどんどん出てきています。みんな年齢を聞いてびっくり。30代もぶっ飛ぶほどしっかりしています。ちょっと参りましたね。
年齢の常識を変えたのはおっさんのスポーツ、ゴルフだけかと思ったら、いやいや他のスポーツもすっかり変わっていました。今年セ・リーグで優勝したドラゴンズの山本昌投手は、9月4日、45才で史上最年長完封記録を作りました。ちょっと前ならプロ野球の投手はだいたい35才ぐらいまでが限界などと言われたものです。日々の鍛錬と心の修行で人間は年齢を超越できることを証明してくれました。ほかにも工藤投手やテニスのクルム伊達君子さんなど数えたらいっぱいいます。もはや人間の年齢なんてちょっと古いけど“そんなの関係ない”のかも知れません。
75才でエベレストに登っちゃったプロスキーヤーの三浦雄一郎さんは、なんと1932年生まれです。もう年齢は計算できませんね。いまも現役と聞くと一体この人いつまでやるんだとただただ驚くばかりです。
年齢で出来ることを決めるのはもう過去のことかもしれませんね。私たちはおぎゃあと生まれた瞬間から一生を終えるまで時間だけは神様から平等に与えられています。たとえば貧乏な家に生まれてもたとえば金持ちの家に生まれても、生まれた環境は自分では選べませんが一日24時間という時間はすべての人に平等に与えられているのです。100歳まで生きるとすれば24×365×100、という時間はすべての人が平等に得ていて自分で使えるのです。ボケッとしていればすぐ過ぎてしまいますが、与えられた時間を1時間でも1分でもムダにしないで努力をすれば、19才でゴルフのトッププロにもなれ、50才でもプロ野球の現役投手、また88才でエベレストも目指せるのです。
石川遼くん、宮里美香さん、山本昌さん、三浦雄一郎さん、彼らは年齢の常識を超えて私たちに計り知れない勇気をくれています。彼らを見ていると「なぜ年齢を聞くの?」はもう一度使っても良い“コピー”かもしれませんね。

※クルム伊達君子さんは37才でプロ復帰し、40才の今年、シャラポアなど世界のトッププロに勝利しました。