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ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

やってのけた平野美宇16才~全日本卓球選手権~

2017-01-24 23:08:55 | 報道/ニュース
暗いムードを吹き飛ばす爽快な内容を探していたら、ありました。日曜日22日に行われた全日本卓球選手権の平野美宇さん。史上最年少16才9か月で全日本女子チャンピオンになりました。しかも決勝戦の相手は4年間全日本で負けていない女王石川佳純選手(23才)でした。
いやあ、びっくり、驚きというより、“すごい!“の一言です。それは見たことのない高速ラリーでした。しかも強烈な回転サーブをそのままスマッシュで打ち返す、こんなことが出来るんですか!え?今のはなんだ?とまばたきすらできない圧巻の試合でした。
ボクはビデオに録画して外出、結果を知ると緊張感が薄れるのであえて結果を見ないでビデオを見始めたのですが、着替えるのも忘れるほどくぎづけになりました。ビデオですから一時停止すればいいのですが、そんな気持ちになれません。トイレにも行けません。目が離せないのです。ラリーが速いなんてもんじゃない、あっと言う間に試合が進みます。あまりのすごさにさすがの石川選手も苦笑い、石川選手が試合中笑うなんて見たことがありません。「なにが起こったのか分からないうちに終わりました。」試合後の石川選手もお手上げでした。
もともと卓球は誰にでも出来るスポーツで遊びとしても人気はあるのですが、全日本とか世界選手権の試合となれば内容が違います。ピンとポンなんて言っている場合ではありません。ものすごい回転のかかったサーブ、一般の人では当てることすらできません。それを打ち返すと今度は強烈なスマッシュが返ってきます。打って返してまた打って、そのラリーが速い速い、めちゃくちゃ速いのです。解説の宮崎さんは超高速ラリーと言っていましたが、ここまで来ると人間技とは思えませんね。ボールを見て打っていては間に合いません。相手が打った瞬間にもう打ち返している、まさに神業です。
平野美宇ちゃんは16才。先日のリオではサポート役で試合には出られませんでした。福原愛選手、石川佳純選手、同じ16才の伊藤美誠選手が団体で銅メダルを取る姿を間近で見てその悔しさをバネに絶対全日本で優勝すると心に決めました。そしてやってのけたのです。それもギリギリの勝利ではなく圧勝でした。「美宇ちゃんは150%の力が出ているのではないか、自分は100%出せないと・・」石川佳純選手は焦りました。そこで勝負はついていました。
それにしてもすごい16才が現れたものです。しかもかわいい。しぐさは子どもっぽいのに気迫は大人以上です。伊藤美誠選手、早田ひな選手とともに16才トリオと呼ばれ東京体育館には史上最高6100人の観衆が集まりました。そして今回の決勝戦でますます卓球人気が上がりそうです。
「最年少記録をつくるためには絶対ここで勝たないと。」そして勝った。有言実行、いやあすごい!なんと言うことだ、とんでもないことをやってのけた。「これで日本代表に選ばれると思うから、次は中国の選手に勝ちたい。」平野美宇選手に大きな大きな拍手を送ります。

2017/01/24
※速報です!2017年4月15日、中国で行われているアジア卓球選手権で平野美宇選手は中国の選手に勝ちました!世界ランク1位の丁寧選手2位の朱雨玲選手を破り21年ぶりのシングル日本人優勝です。大金星です。ハリケーン級の衝撃と伝えられています。17才になった平野美宇選手、やりましたね!
2017/04/17
その後ドイツ・デュセルドルフで行われた世界卓球2017で平野美宇選手は女子シングルス堂々の3位になりました。準決勝で丁寧選手には残念ながら敗れたけど日本選手として48年ぶりの快挙です!ますます進化する平野美宇!6月2日の準々決勝は保存版ですね。解説の宮崎さんにも拍手です!
2017/06/07

トランプおじさんに学ぶ民主主義

2017-01-24 23:07:14 | 報道/ニュース
今年になってブログが進みません。理由はトランプおじさんです。毎日トランプがこう言った、ああ言ったとニュースになりそれで世界が右往左往。おかげで日本の事も中東の事もめっきりニュースが少なくなりました。何かを書こうと思ってもトランプが浮かんでしまいます。こんなおっさんに振り回されている世界も株価もいい加減にして欲しい、と思いますね。
このトランプさんでは世界は良くなりません。経済も良くなりません。はっきりしています。しかし、しかし、これはアメリカの話、アメリカの国民が選挙で選んだのです。選挙制度が問題という意見もありますが、制度の中で選ばれた大統領であれば何を言っても犬の遠吠えになってしまいます。1月20日の就任式のあと、世界中で抗議のデモが起こりました。トランプ大統領に反対のデモです。そんなに反対される人物を分かっていてあえて選んだのです。文句を言ってもすべてがあとの祭りでしょう。
それではこの人の何が問題なのか?どうしてそんな人が大統領になったのか?という疑問の答えを出す前に、"民主主義"を考えてみました。イギリスのEU離脱はどう考えてもイギリスにとっても世界の経済にとってもマイナスです。しかし、そんなことよりイギリスに移民や出稼ぎが押し寄せ毎日の生活に困っているという気持ちが優先しました。イギリスだけではなくヨーロッパはいま移民や難民があふれて困っています。原因はアフガン、イラク、シリアの紛争でそれはアメリカが起こした事です。その時のアメリカの大統領は誰だったのか、それはブッシュさんであり、オバマさんでした。ブッシュは戦争を起こした人、オバマは手を引いてしまった人です。このふたりの大統領が中東のみならず世界中を紛争だらけにしてしまいました。つまりアメリカは選挙のたびに紛争を起こす人、紛争を収めることが出来ない人を大統領に選んできたのです。でもこれが民主主義です。
振り返って日本を見てみましょう。今からおよそ10年前、民主党政権ができました。圧勝でした。その前の何十年も自民党政権が続いていました。連立政権の時もほとんど自民党が政権の中枢でした。そのためなれ合いや癒着が生まれ汚職はするわ天下りはするわとあまりにもひどい状況が続き、もう自民党はイヤだと政権交代しました。国会は民主党一色になり、まるですずめの学校の教室さながらでした。そんな素人国会はあっという間に分裂、公約も守れず東日本大震災による原発対応の悪さに国民はいっせいに引きました。結果、上げないと国会で宣誓した消費税上げにまい進し解散総選挙で惨敗しました。ひどいと言われた自民党政権よりもっとひどくなってしまったのです。その反動で今度はやりたい放題の自民党に戻りました。これも民主主義です。
大統領選のあとオバマさんはローリングストーン誌のインタビューでこう言いました。「これが民主主義だ、これが選挙というものだ。投票に意味がないということではない、人間の心は移り気である、ということだ。」
先日NHKで“ザ・リアル・ボイス/ダイナーズ”という番組があり、アメリカの大衆食堂でトランプ大統領に望むことを聞いていました。期待した内容ではありませんでしたが、印象に残った一言があります。それはテキサスでのインタビューです。聞かれた中年男性のふたりは顔を見合わせ、そんな遠くの国からやってきて何を聞いているんだという表情で質問には答えず、“お前の国はどうなんだ?”とだけ言い反笑いで無視しました。その時ボクはこの質問はたとえば東ヨーロッパの小さな国の国営テレビが日本に来て、文部科学省の天下りあっせん問題や電通社員の自殺問題をどう思うか、と聞かれているのと同じなんだ、と思いました。余計なお世話だ、自分の国の事でも考えていろ、と意味です。
民主主義は絵に描いた理想でもなく、霧のようにもやもやしたものでもなく、誰かが勝手にやっているものではありません。私たちが選挙のたびに手にする投票用紙です。書くのは自分です。民主主義は誰もが手にする現物なのです。一枚の投票用紙がすべてを決めていくのです。

2017/01/24