ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

ロシアの画策・野良猫プーチン

2017-07-21 17:37:32 | 報道/ニュース
こりゃもう抜け目がないと言うか、気が抜けないと言うか、油断していたら何をするか分からないのがロシアのプーチンくん。とうとうウクライナ東部のドネツィク州を独立させてしまいました。ロシア寄りのウクライナに反ロシア政権が誕生してからプーチンのいやがらせが始まりました。まずクリミアを勝手にロシアに組み込んでしまいました。世界から制裁を受けています。次はウクライナ東部ドネツィク州に親ロシア武装勢力を作り内戦状態にしました。ロシアの放送を流しロシアの通貨ルーブルを使えるようにしました。そしてウクライナから独立。こんなことしていいの?と思うのは西側の考えです。当のプーチンにとってはごく当たり前。住民が望んで自主的にやったと言えばいいのですから。これでは目を離したすきに魚を盗む野良猫と同じです。やることが汚ねえ。
ではなぜこの時期にやったのでしょう。それは7日・8日にドイツ・ハンブルグで行われたG20サミットがきっかけのようです。いつものG20は各国首脳が集まるいわゆるセレモニーでしたが今回は様子が違いました。地球温暖化を防ぐパリ協定からアメリカが抜け、共同声明にも盛り込まれず、G20がまとまっていないことを示しただけになってしまったのです。もちろん元凶はトランプさん。そのためパリ協定の議題を話す会議の間、トランプはその場を抜けてロシアのプーチンと会談、2時間25分もふたりで話していたことになります。議長国ドイツのメルケルさんの立場も考えずにです。プーチンにとってはNATO諸国の足並みの乱れが絶好のチャンス。一気にウクライナを盗ってしまったという訳です。
ウクライナ紛争は2014年に始まりまだ終わっていません。すでに死者は1万人を超えているとも言われています。ロシアに寄るか西側EUに寄るかの戦いです。この間ドイツ・フランス・ロシアが仲介に入りますがまとまりません。
もともとウクライナはソヴィエト連邦の一員でしたがソ連崩壊とともに独立。しかしロシアと国境を接しているためロシアの影響が強く、冬の暖房用燃料もロシアからの供給に頼っている状態です。そのため住民の感情としては西側EUに入りたいのですが石油の利権などで儲けている人はロシアとつながりたい、これが紛争の原因になりました。
ぐちゃぐちゃになったウクライナを虎視眈々(こしたんたん)と狙っていたプーチン、ドネツィク州の独立だけでは終わりそうにありません。一気にウクライナ全土を盗る構えです。昨日、ウクライナ東部で撃墜されたマレーシア航空機の慰霊祭が現場近くで行われました。プーチンは遺族の前で「いまだにウクライナ政府は謝罪をしていない。ウクライナはけしからん。」などとウソ涙を見せていました。親ロシア勢力が撃ち落としたのは明らかなのにです。しかもその様子はロシア国営テレビが大々的に放送しました。ウソも100回言えば本当になる、詐欺師プーチンのやり口です
イケイケどんどんのプーチンはさらにバルカン半島にも侵入してきました。セルビア・コソボ・モンテネグロが緊張状態です。長い内戦がやっと終わったと思ったら再びセルビア人とアルメニア人がにらみ合っています。仕掛けているのはもちろんプーチン。ロシアの影響力を強めようと画策しています。
こんな野良猫プーチンに3000億円もの経済援助を申し出たのが日本の総理大臣。まずは友好からとか言っていますがそんな甘っちょろいことが通じる相手ではありません。「思い切ったなあ・・」とほくそ笑んでいるだけでした。北方領土など1ミリも前へ進んでいません。役者が違いましたね。おあとがよろしいようで

2017/07/20
※7月18日ドネツィク州の親ロシア武装勢力司令官は国家マロロシア(小ロシア)の樹立を宣言。将来ウクライナ全土をマロロシアにすると主張しました。


トランプVSメディア~臆病者の戦い~

2017-07-05 17:15:33 | 報道/ニュース
トランプさんが相変わらず吠えています。ツイッターでこうだああだとメディア攻撃をするアメリカの大統領なんて見たこともありません。自分が少しテレビに出ていたからと言って「オレはメディアを知っているぞ」と威張っているだけ。この異常さを誰も止められないのが問題ですね。
先日、MSNBCテレビの女性キャスターがトランプはウソばかり。と批判するとすかさずツイッターで、「彼女はIQが低い、顔のしわをとる美容整形手術でひどく出血していた」と意味不明の攻撃。また自分がタッチしていたプロレスの試合で悪い奴をやっつける昔の映像を使い自分がやっつけている相手の顔にCNNのロゴを貼り付けツイッターに投稿、さらに支持者の前で「ウソメディアは俺の選挙を妨害した。しかし俺は大統領で彼らは違う。」当選して半年もたつのにまだこんなことを言っている。このおっさん、アホか。と思うことばかりです。しかし攻撃されたメディアも黙っていません。女性キャスターはトランプに「大統領らしくしなさない。いやならわたしの番組は見るな」と応戦。けしかけられたCNNは「トランプは記者への暴力を奨励しており、大統領の品位をおとしめる幼稚な振る舞いに時間を割いている」とこれまた皮肉で返しています。このハチャメチャな大統領に共和党の中からも批判の声が出ていますが大統領を黙らせるまでにはいたっていません。
もともと、トランプおじさんは政治経験がありません。政治のしくみや外国情勢など政治家として必要なことが分かっていません。バカなことをやって視聴率を稼げばいいテレビの世界とはおよそ違います。
北朝鮮が着々とミサイル開発を進めているように報道されます。アメリカが軍事行動をちらつかせるとすかさずロシアと中国が手を結び、米韓軍事演習とTHAAD配備の中止を求めます。国連の制裁決議と言ったって拘束力のない議長声明がやっとです。この情勢が分からず、中国が何とかすると訳のわからないことをくりかえすトランプさん。日本海に空母を持ってくると北の国境にはロシア軍が集結しているんですよ。
政治家の質を見るとき、自分より弱いものを攻撃し自分より強いところには手を付けない、これで分かります。小さな北朝鮮とあなどっていたら、その後ろにロシアと中国がいました。それが分かったとたんに固まってしまったトランプさん、臆病者でした。
ニューヨークタイムスはトランプのウソと題して新聞見開き両面に今までのツイートのウソをびっしり並べていました。宣誓式に集まった人の数から始まってツイートの74%がウソでした。深夜の3時とか朝の4時、5時にウソのツイートをしている。しかも内容は小学生レベル。ミスター大統領、あなたは若くないんだから、早起きしたらメディア攻撃なんかしてないで犬の散歩かジョギングでもしていなさい。
と、ここまではアメリカの話。日本のリーダーはどうか、と見れば、これまた同じようなもんじゃあないですか。違うのは日本のメディアが戦わないこと。トランプと戦うCNNの視聴率は上がり、ニューヨークタイムスの発行部数は急増しています。国民の意識が政治に緊張感を生むんです。“忖度(そんたく)”などは生まれません。先日の都議選で“安倍やめろ”コールがあふれました。小池知事の圧勝、自民党の歴史的惨敗。国民は新しい野党を待っていたのです。政権に気を遣いながらのビクビク報道はもう要りませんよ。おあとがよろしいようで

2017/07/05