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ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

史上最低の大統領選挙

2016-09-28 18:21:54 | 報道/ニュース
アメリカの歴史で最も人気のないふたりの大統領候補が26日はじめてテレビ討論をしました。共和党はトランプさん、民主党はヒラリーさんです。全米で中継され1億人が見たとされています。「これ、他の国の人も見るんですよね。恥ずかしいです。」予想通りアメリカ国民もあきれる低レベルでした。かたや政治の知識のかけらもない老人、こなた賞味期限の切れたおばさん、まさに老人クラブのクリスマスパーティさながらでした。
案の定トランプさんはマイクが悪かったとか司会者が悪いとか、ヒラリーさんはドナルドが税金払った証明書を公開していないとか、そんなにお金持ちではないとか、おいおいまともに討論せんかいとフラストレーションがたまるだけでした。
とは言え11月にはこのどちらかで大統領が決まります。アメリカ合衆国の大統領と言えばもう少し品も格もありました。少なくともブッシュの後のオバマさんには期待がかかりました。しかし全くの期待外れ。それがこのような“どちらを選ぶかではなくどちらがよりダメかを選ぶ”選挙になってしまった。二代目ブッシュとオバマさんの責任は大きい、そう感じますね。
アメリカの政治家がどうしてこんなになっちゃったかと言うと、ズバリ人材不足です。まったく政治経験のない人がテレビのバラエティで人気が出たからと言って立候補する、30年間政権の中枢にいた人がまた立候補する。そしてその両方が民主・共和両党の大統領候補になっちゃう。ほかにいないの。と思うのはアメリカ国民だけではないでしょう。もうひとつは選挙期間が長すぎます。一年半もやっていては息切れします。国民もいい加減聞き飽きます。そしてなんと言っても選挙費用が膨大です。国土が広いアメリカですみずみまで回ろうとすると半端な費用ではすみません。巨額の資金支援者や献金者がいないと続けられません。そして資金が多い方が最後は残るという金集めサバイバルゲームになりました。オバマさんは草の根運動で広く資金を集めたと言われますが、そのオバマさんがダメだったのでこういう選挙はもうできなくなりました。
そうは言っても4年に一度の大統領選挙はアメリカでは大きなお祭りイベントです。面白ければいいのです。でなければ1年半もやっていません、これを楽しみにしている人も多くいます。他の国の人間がとやかく言うのは意味のないことですが、トランプさんのようにとんでもない部外者が大統領候補になっちゃったことから、日本はどうなるの、と関心を持たざるを得ません。結局トランプはなれないよとみんな思っていますが、1年前を振り返るとトランプさんが大統領候補になるなんて誰も思ってもいなかった。それがなっちゃったのですから、もう分かりませんね。
しばらくは嫌われ者どうし悪魔と魔女の舌戦を見せられるのか、いやもうテレビ中継や討論会は見ないと思うよ。なにも新鮮味のない討論になるのは想像できるし、なんと言ってもこのふたり、大統領になったころにはエネルギーを使い果たしてなにも残っていないと思うよ。絞りカスのような人間が来年2月アメリカ第45代大統領として宣誓している、そんな風景のワシントンでした。

2016/09/28

ロシアのプーチンさん

2016-09-24 17:26:53 | 報道/ニュース
ロシア下院議会議員選挙が18日行われました。ロシアでは上院、下院がありますが、上院は選挙がなく各地方からの代表で任期もありません。そのため選挙が行われるのは5年に一度の下院だけです。450名の定数で結果はプーチン率いる与党「統一ロシア」の圧勝でした。しかも3分の2を上回る343議席獲得です。プーチンさんの支持率も80%を超えています。なんでこんなに人気があるかというと、それには“しかけ“がありそうです。
プーチンさんはKGBの出身つまりスパイです。で、いつごろからスパイになりたかったかというと、14才、日本で言うと中学3年生の時にKGBにあこがれて支部を訪問しています。そこで言われた法学部に入ること、スポーツをやることなどを忠実に実行し1975年大学卒業と同時にKGBに就職しました。KGBに入ってから諜報活動の訓練を受け1985年に当時の東ドイツへ派遣されます。スパイですからそこで何をしていたかは誰も知りません。そして1990年レニングラード市議長の顧問となり議長が市長になるとプーチンさんは対外委員会議長となります。そしてレニングラードはサンクトペテルブルクと名前を変えました。その市長が選挙で敗れました。するとロシア大統領府局長から抜擢され局次長としてモスクワへ異動となります。その後はエリツィンから信頼を得て後継者となり2000年ロシア大統領となります。こう見ると一度も挫折のないエリート街道まっしぐらですが、なんと言ってもこの人はスパイです。どんな手を使ったのか誰も分かりません。
プーチンさんは政治活動もスパイのひとつと考えています。スパイは表の顔と裏の顔を持ちます。人をあざむく(だます)ことが本業です。そのため記憶力が良くないと出来ません。プーチンさんは子どものころから記憶力は抜群でした。そして悪ガキでした。KGBにあこがれたのは自分の特性を知っていたからです。そして大統領になった今も諜報活動には誰よりも力を入れています。まず全国の知事を選挙ではなく大統領の任命制に改めました。2008年2期8年の任期が終わると番頭のメドベージェフを大統領に自分は首相になり、今度は知事を国家公務員に変えて首相の管轄下に置きます。全国に自分の配下がいることは諜報活動に必要です。政敵の動静をつかみいち早く追放。殺される前に殺す。それはスパイの鉄則です。大統領の任期も6年に延長し2012年大統領に再任されます。そして永遠の大統領が誕生しました。
とは言っても一応選挙で選ばれたことにしなくはなりません。それではいよいよ“しかけ”の話です。まず選挙は不正をします。2012年の大統領選挙では圧倒的支持率で大統領に選ばれましたが、これは不正でした。しかもスパイのプーチンはこの不正の場面をあえて撮影させます。それをネットにアップさせます。それは投票箱に大量の投票用紙を入れるという誰にも分かるやり方でした。「統一ロシア」は国家公務員が母体です。選挙管理者はすべて国家公務員ですから簡単です。国民はこんな不正があったとネットで騒ぎます。もうひとつは選挙結果です。各政党の得票率を国営テレビで放送するのですが、これをすべて足すと143%にもなってしまいます。得票率はすべて足すと100%でなければなりません。こんな計算は誰にでもできます。これはあえて変な数字を国営テレビで流すことにより、選挙は不正ということを公然と知らしめるためです。実はこれがスパイ、プーチンの思惑でした。不正の選挙をあえて見せることで選挙に行く気をなくします。どうせ行っても意味がないと思わせ投票率が下がります。結果、選挙は国家公務員だけが行きプーチン派の圧勝となる訳です。国民が選挙は不正だと訴えても裁判所はみんなプーチン派です。無効になるはずがありません。こうして下院議員の4分の3を獲得、支持率は80%超えという人気ぶりを作り上げました。
国営テレビでやっている「プーチンと直接回線」は国民からの困りごとに直接答える“しかけ”です。「道路がボコボコで車がすぐ壊れる」といった苦情を受けその場で役人を叱り飛ばします。国民生活の隅々まで目を届かせてくれる聡明な指導者を印象づける茶番です。大統領が答えなくてもいい事ばかり3時間40分も延々とやっています。
プーチンさんは側近を諜報部員で固めています。人をあざむくプロばかりです。そのプーチンさんと日本の安倍さんが12月に日本で会談します。すでに14回も会っています。安保法案強行採決以外これと言った実績の上がらない安倍さんは北方領土で点数を稼ぎたい。ロシアはいまクリミアとシリアで西側諸国と戦い日本も西側に加わっています。そのためアメリカは日本での会談を止めました。裸の王様のような日本の総理では太刀打ちできません。プーチンは大統領に変身したスパイなのですから。

2016/09/24

スマホの動画はタテかヨコか?

2016-09-19 17:56:39 | 報道/ニュース
先日、スマホの動画はタテかヨコかというアンケート結果がネットに載っていました。写真の場合は状況に合わせてタテにしたり、ヨコにしたりするのですが、動画はヨコ、と思って結果を見たら、なんと若者の半数以上がスマホの動画をタテで撮っています。そういえば事件やテロ、隕石落下などの投稿動画はタテですね。これはとっさの時、ヨコにしている時間がなくタテで撮っていると思っていましたが、どうやらそうでもなく普通の時もタテイチで撮っているのです。
ではなぜ動画はヨコという概念があるのでしょう。それはテレビや映画がヨコだからです。テレビや映画が今のサイズになった歴史を振り返ってみましょう。
テレビが普及したのは60年ほど前です。対して映画は100年以上の歴史があります。そのため当初テレビも映画と同じフィルムでした。35ミリフィルムのサイズがおよそ4対3でした。テレビはそれに合わせたものです。それがデジタルになってハイビジョンになって今の16対9になりました。細かいところは省略するとざっとこんな歴史です。
問題はなぜ横長になっていったのか、というところです。人間の目は両目で見るとき視野角度はだいたい左右120度、上下75度と言われています。実際はもっと見えているのですが、いずれにしてもヨコの方が多く見えています。そのためヨコを拡げるほど臨場感が出ます。テレビはデジタルで画像をつくっていますのでサイズはいくらでも変えられますがこれもフィルムのサイズに合わせて気持ちの良いところで16対9がテレビの標準サイズになりました。
そうなってくるとやはり人間の目に合わせたヨコ長の方がしっくりくるのではと思いますが、いまや動画はテレビや映画だけではありません。監視カメラやドライブレコーダー、お店のPOPなども動画です。そして一番の影響はゲームです。ゲームはタテもヨコもありません。正方形だってかまいません。これが動画はヨコという概念を変えました。テレビや映画がヨコでもスマホはタテで違和感はないのです。いま流行っているポケモンGOだってタテの方がやり易いし、まんがのコマ割りにいたってはもうタテやらヨコやらありません、思いっきりナナメなんてものもあります。概念は周りの環境で変わってしまうのです。
でもね。ひとこと言いたい。では構図はどうするの?絵画だってタテもあればヨコもある、でもそれぞれ構図が決まっています。タテの構図、ヨコの構図、構図の良いことが絵画の価値を高めます。動画だって同じです。構図を考えたらやっぱり動画はヨコでしょう。なんて言っていると、“この人、変。“と言われそうなので、今日はおしまい。

2016/09/19

※映画のサイズはもっとヨコ長のものもありますが効率的に16対9となりました。

G20サミット&ASEAN10

2016-09-09 19:01:34 | 報道/ニュース
この40年間、先進国と言われた国々は人件費の安い途上国に工場をシフトし利益を得てきました。結果、途上国は儲かり、先進国は自国の生産を失い、失業者を増やしました。中国は世界の工場と言われ、衣料からパソコン・スマホまで先進国のブランドはほとんどMade In Chinaに変わりました。中国のバブルです。中国はその莫大な利益で周辺国に強力な影響力をもちました。そしてその中国・杭州ではじめてのG20が開かれました。
G20サミットは金融・世界経済に関する首脳会合です。リーマンショックがきっかけで世界経済をみんなで話し合おうと2008年に始まりました。そのおよそ30年前、1975年にはオイルショックがあり、これは大変なことになると当時先進国と言われていたアメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・カナダ・日本が集まりG7サミットが行われました。GはGroup、サミットは頂上と言う意味です。その後ロシアが加ってG8となります。この30年間になにがあったかと言うと、下請けであった新興国が急成長したことです。世界経済はもはやG8だけでは解決できなくなり、中国・インド・ブラジル・メキシコ・南アフリカ・オーストラリア・韓国・インドネシア・サウジアラビア・トルコ・アルゼンチンとEUを加えた20の国・地域で世界経済を考えようとなりました。これがG20です。この20か国で世界のGDP(国内総生産)の90%を占め、総人口は世界の3分の2になります。
ならもうG7なんて要らないじゃん、毎年やっていたらお金もかかって大変じゃん、と思うのですが、政治家は目立つことが好きです。やめようとは誰も言い出しません。G20にしたって多すぎます。20も集まったらまとまる話もまとまりません。結果、G7もG20も形式だけの集まりとなってしまいました。
もともと世界的経済危機が起こった時、各国が集まって解決しようと始まったこれらの会合は、近年情勢が一変しました、肥大化した中国の景気が世界に影響を与えるようになってしまったのです。各国は自国の利益を守ることに精いっぱいで他人の事を考える余裕がありません。
アメリカは任期わずかのオバマさん、8年間ほとんど何もしてこなかったオバマさん、もう首脳会合の中心ではありません。イギリスのメイさんはEU離脱で大忙し、ドイツのメルケルさんは国内の難民問題にかかり切り、フランスのオランドさんはテロとの戦いで人気回復をもくろみますが支持率最低の10%台、ブラジルのルセフさんはなんと罷免されてしまいました。やたら元気なのがトルコのエルドアンさん、クーデター未遂の後、アメリカに亡命している政敵ギュレンさんの引き渡しを求めてもアメリカが応じないためシリアで戦っている敵のロシアに接近、何ともややこしい構図が生まれています。こんな状況でニヤリとしているのがロシアのプーチンさんと中国の近平さん。一党独裁で安定だからです。プーチン大好きの安倍さんは相変わらず存在感なし。中国の海洋進出はけしからんと言っても同調するのはアメリカだけ。中国から“関係ない国は口出すな、“と言われる始末。直後に開かれたラオスでのASEAN東南アジア諸国連合首脳会議ではほとんどの国がやっぱり中国サマサマ、フィリピンは仲裁裁判所の決定まで取っているのに強く言えません。結局共同宣言にも盛り込まれず、中国のひとり勝ちでした。景気減速といっても世界第二位の中国です。経済力には勝てないのです。
第二次世界大戦後はアメリカのひとり勝ちでした。ベトナム戦争でちょっとコケましたが、世界ダントツの経済力を保ちアメリカが世界のリーダーでした。ところが9.11後ブッシュさんのIt’s a War !でコケました。さらに間違った戦争イラクで大コケしました。アメリカ経済は疲弊しきってブッシュさんの後のオバマさんは“もう世界の警察官はやめる”とあっさり引き上げました。これが世界を大混乱させました。ISの台頭でシリアはぐちゃぐちゃです。トルコやヨーロッパも難民でギュウギュウです。当のアメリカは“ムスリムは出ていけ”と叫ぶマッドな大統領候補が現れる有様です。
このごちゃごちゃの中で着々と勢力を拡げているのが中国とロシアです。中国はチベットから東南アジア・アフリカをすでに押えました。ロシアはウクライナからクリミアを獲りました。アメリカの影響力は下がる一方です。トルコのロシア接近に関してアメリカCIA元高官が言いました。“同盟なんていつなくなるか分からない。保障されたものではない。”。経済政策を誤った日本は心して聞きたいものです。経済力は軍事力より勝ることを。(マジメです)

2016/09/09