今年になってブログが進みません。理由はトランプおじさんです。毎日トランプがこう言った、ああ言ったとニュースになりそれで世界が右往左往。おかげで日本の事も中東の事もめっきりニュースが少なくなりました。何かを書こうと思ってもトランプが浮かんでしまいます。こんなおっさんに振り回されている世界も株価もいい加減にして欲しい、と思いますね。
このトランプさんでは世界は良くなりません。経済も良くなりません。はっきりしています。しかし、しかし、これはアメリカの話、アメリカの国民が選挙で選んだのです。選挙制度が問題という意見もありますが、制度の中で選ばれた大統領であれば何を言っても犬の遠吠えになってしまいます。1月20日の就任式のあと、世界中で抗議のデモが起こりました。トランプ大統領に反対のデモです。そんなに反対される人物を分かっていてあえて選んだのです。文句を言ってもすべてがあとの祭りでしょう。
それではこの人の何が問題なのか?どうしてそんな人が大統領になったのか?という疑問の答えを出す前に、"民主主義"を考えてみました。イギリスのEU離脱はどう考えてもイギリスにとっても世界の経済にとってもマイナスです。しかし、そんなことよりイギリスに移民や出稼ぎが押し寄せ毎日の生活に困っているという気持ちが優先しました。イギリスだけではなくヨーロッパはいま移民や難民があふれて困っています。原因はアフガン、イラク、シリアの紛争でそれはアメリカが起こした事です。その時のアメリカの大統領は誰だったのか、それはブッシュさんであり、オバマさんでした。ブッシュは戦争を起こした人、オバマは手を引いてしまった人です。このふたりの大統領が中東のみならず世界中を紛争だらけにしてしまいました。つまりアメリカは選挙のたびに紛争を起こす人、紛争を収めることが出来ない人を大統領に選んできたのです。でもこれが民主主義です。
振り返って日本を見てみましょう。今からおよそ10年前、民主党政権ができました。圧勝でした。その前の何十年も自民党政権が続いていました。連立政権の時もほとんど自民党が政権の中枢でした。そのためなれ合いや癒着が生まれ汚職はするわ天下りはするわとあまりにもひどい状況が続き、もう自民党はイヤだと政権交代しました。国会は民主党一色になり、まるですずめの学校の教室さながらでした。そんな素人国会はあっという間に分裂、公約も守れず東日本大震災による原発対応の悪さに国民はいっせいに引きました。結果、上げないと国会で宣誓した消費税上げにまい進し解散総選挙で惨敗しました。ひどいと言われた自民党政権よりもっとひどくなってしまったのです。その反動で今度はやりたい放題の自民党に戻りました。これも民主主義です。
大統領選のあとオバマさんはローリングストーン誌のインタビューでこう言いました。「これが民主主義だ、これが選挙というものだ。投票に意味がないということではない、人間の心は移り気である、ということだ。」
先日NHKで“ザ・リアル・ボイス/ダイナーズ”という番組があり、アメリカの大衆食堂でトランプ大統領に望むことを聞いていました。期待した内容ではありませんでしたが、印象に残った一言があります。それはテキサスでのインタビューです。聞かれた中年男性のふたりは顔を見合わせ、そんな遠くの国からやってきて何を聞いているんだという表情で質問には答えず、“お前の国はどうなんだ?”とだけ言い反笑いで無視しました。その時ボクはこの質問はたとえば東ヨーロッパの小さな国の国営テレビが日本に来て、文部科学省の天下りあっせん問題や電通社員の自殺問題をどう思うか、と聞かれているのと同じなんだ、と思いました。余計なお世話だ、自分の国の事でも考えていろ、と意味です。
民主主義は絵に描いた理想でもなく、霧のようにもやもやしたものでもなく、誰かが勝手にやっているものではありません。私たちが選挙のたびに手にする投票用紙です。書くのは自分です。民主主義は誰もが手にする現物なのです。一枚の投票用紙がすべてを決めていくのです。
2017/01/24
このトランプさんでは世界は良くなりません。経済も良くなりません。はっきりしています。しかし、しかし、これはアメリカの話、アメリカの国民が選挙で選んだのです。選挙制度が問題という意見もありますが、制度の中で選ばれた大統領であれば何を言っても犬の遠吠えになってしまいます。1月20日の就任式のあと、世界中で抗議のデモが起こりました。トランプ大統領に反対のデモです。そんなに反対される人物を分かっていてあえて選んだのです。文句を言ってもすべてがあとの祭りでしょう。
それではこの人の何が問題なのか?どうしてそんな人が大統領になったのか?という疑問の答えを出す前に、"民主主義"を考えてみました。イギリスのEU離脱はどう考えてもイギリスにとっても世界の経済にとってもマイナスです。しかし、そんなことよりイギリスに移民や出稼ぎが押し寄せ毎日の生活に困っているという気持ちが優先しました。イギリスだけではなくヨーロッパはいま移民や難民があふれて困っています。原因はアフガン、イラク、シリアの紛争でそれはアメリカが起こした事です。その時のアメリカの大統領は誰だったのか、それはブッシュさんであり、オバマさんでした。ブッシュは戦争を起こした人、オバマは手を引いてしまった人です。このふたりの大統領が中東のみならず世界中を紛争だらけにしてしまいました。つまりアメリカは選挙のたびに紛争を起こす人、紛争を収めることが出来ない人を大統領に選んできたのです。でもこれが民主主義です。
振り返って日本を見てみましょう。今からおよそ10年前、民主党政権ができました。圧勝でした。その前の何十年も自民党政権が続いていました。連立政権の時もほとんど自民党が政権の中枢でした。そのためなれ合いや癒着が生まれ汚職はするわ天下りはするわとあまりにもひどい状況が続き、もう自民党はイヤだと政権交代しました。国会は民主党一色になり、まるですずめの学校の教室さながらでした。そんな素人国会はあっという間に分裂、公約も守れず東日本大震災による原発対応の悪さに国民はいっせいに引きました。結果、上げないと国会で宣誓した消費税上げにまい進し解散総選挙で惨敗しました。ひどいと言われた自民党政権よりもっとひどくなってしまったのです。その反動で今度はやりたい放題の自民党に戻りました。これも民主主義です。
大統領選のあとオバマさんはローリングストーン誌のインタビューでこう言いました。「これが民主主義だ、これが選挙というものだ。投票に意味がないということではない、人間の心は移り気である、ということだ。」
先日NHKで“ザ・リアル・ボイス/ダイナーズ”という番組があり、アメリカの大衆食堂でトランプ大統領に望むことを聞いていました。期待した内容ではありませんでしたが、印象に残った一言があります。それはテキサスでのインタビューです。聞かれた中年男性のふたりは顔を見合わせ、そんな遠くの国からやってきて何を聞いているんだという表情で質問には答えず、“お前の国はどうなんだ?”とだけ言い反笑いで無視しました。その時ボクはこの質問はたとえば東ヨーロッパの小さな国の国営テレビが日本に来て、文部科学省の天下りあっせん問題や電通社員の自殺問題をどう思うか、と聞かれているのと同じなんだ、と思いました。余計なお世話だ、自分の国の事でも考えていろ、と意味です。
民主主義は絵に描いた理想でもなく、霧のようにもやもやしたものでもなく、誰かが勝手にやっているものではありません。私たちが選挙のたびに手にする投票用紙です。書くのは自分です。民主主義は誰もが手にする現物なのです。一枚の投票用紙がすべてを決めていくのです。
2017/01/24