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泉谷しげるは保身に走るタレントだが中川五郎は今でも気骨あるフォークシンガーである。

2020-07-23 16:58:32 | 日記
泉谷しげるはタレントに変わったが中川五郎はフォーク歌手であり続ける。

安倍首相と豪華なレストランで会食し、インチキ調査の政権広報紙の夕刊フジにコラムを書いている泉谷しげる。本人は安倍に皮肉の一つでも言っているつもりかもしれない。しかし税金を使い有名人と会食をする安倍一流のPRに乗っかる泉谷はセレブなのである。コラムで北朝鮮に対する先制攻撃を主張し、深読みする泉谷信者に好意的に解釈してもらっているが、はっきりと反戦を堂々と主張しない。そもそもネット右翼のための情報源でフェイクニュースを垂れ流す夕刊フジに寄稿することが、晩節を汚していると言わざるをえない。
泉谷とは彼がデビューする前に会っことがある。 新譜ジャーナルという音楽雑誌でで関西フォークに比べてアメリカンフォークのコピーをしている東京フォークを批判した文章に彼が賛同して、彼のアマチュアコンサートに招待してもらった。舞台の上から客席に悪態をつくパフォーマンスに苦言を呈したが、彼はその後、そうした過激さを売り物にして人気を得ている。旋盤工でアルバイトしながら、極貧から抜け出た泉谷は労働者としての悪戦苦闘生活から抜け出し、高度経済成長の波に乗りながら反権力のフォーク歌手としてファンを獲得した。名曲「春夏秋冬」はまさに下級労働者として四季を楽しむどころではない境遇を哀切感を漂わせながら歌ってヒットさせたが、それ以降のメッセージソングに人を共感させるものはない。役者としては工藤栄一監督の野獣刑事で麻薬に溺れたヤクザを好演してアウトローのイメージを確立した。反骨精神の持ち主が政権と距離を近づけることは保身に走る悲しげな姿である。
是枝監督が政権と距離を置く立ち位置を守っていることを見習うべきだ。
かつての岡林信康は反骨精神旺盛で輝いていたが今やノンポリである。
彼らに比べて 「受験生ブルース」「主婦のブルース」などで世相を風刺した中川五郎は今も気骨あるフォークシンガーである。最近では
ボブ・ディラン新曲「最も卑劣な殺人(Murder Most Foul)」の中川五郎による全訳完成! 最後の注釈と訳者「作品解題」も是非!
新型コロナウイルスが世界で感染拡大する中、2020年3月27日にボブ・ディランが「どうぞ安全に過ごされますように、油断することがありませんように、そして神があなたと共にありますように」という言葉を添えて発表した17分近くに及ぶ新曲「最も卑劣な殺人」。ディランが穏やかに訥々と物語を紡ぐように繰り広げた一大叙事詩が中川五郎の歌詞翻訳と注釈並びに作品解題で、より深くより細やかに明らかになる!

ホーボーの生活を訳詞で歌った「ミスターボージャングル」など昔からフォークソングを訳して歌っていた。元ちとせの「腰まで泥まみれ」はピートシガーの訳詞である。気骨があり立ち位置を変えない硬骨感ぶりは一緒に組んだ小室等も同じである。
「風に吹かれて」を歌う時、古い曲ではあるが今、歌うべき曲と言う。
そう、今のほうが70年代よりメッセージソングは歌うべきであろう。岡林信康も泉谷も後何年も生きられないし、歌が上手いエンターテイナーではないんだから中川五郎を見習えよ。



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