ソムタム学級通信 ★さちえのタイ生活★

2010年6月より青年海外協力隊、養護隊員としてタイへ。バンコクより北へ450キロ東北部のコンケンで日々試行錯誤の記録。

世界文化遺産 アユタヤー遺跡 2 

2011年08月05日 10時57分38秒 | 旅行
世界文化遺産 アユタヤ遺跡を巡る旅。
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◆◆ ワット・チャイ・ワッタナラム ◆◆

カンボジアに対する勝利を記念し、境内の中央に高くそびえる
プラーン(仏塔)をクメール様式にして建造したもの。
ビルマ軍侵攻によって破壊されてしまったが、
現在では修復され、広々とした平原に4基の仏塔がそびえ立つ。
    



               

遺跡すみにある、大きな水たまり。
その水面に映った ワット・チャイ・ワッタナラム。
まあ、なんと。息をのむほど美しい。
だけど、正面からしか見てない観光客のほとんどが、
この美しい光景があるとことすら気づかない。
見ないまま帰って行く。

視点をいくつももてる人は、見える世界も増える。

私も自分では見つけられなかった一人だが、
教えてもらった以上、今度は嗅覚をもう少し研ぎ澄まし、
自分でこの美しさを見つけ、
そばにいる人に教えてあげたい、と思う。

   



  







  ◆◆ ワット・プー・カオ・トーン ◆◆

意味は、「金色の山」。
遺跡郡から離れ、北西へ3~4㎞の水田地帯にそびえ立つ。

高さ80mはあろうかという、巨大なチェディ(仏塔)がひときわ目をひく。
ビルマ軍が手に入れたのち、改築して高くしたもの。

    


頂上からは遠くアユタヤの町が見渡せる。
『地球の歩き方』には、「絶好のサンセットポイント」とかてあるが、
日没時にどこでアユタヤの記念すべき夕日を見るべきか、
考える。

ここに来るまでにあった、湖。
その湖畔から、ワット・プー・カオ・トーンと夕日を共に見るべきか。
それとも、
このワット・プー・カオ・トーンの頂上から、田園に沈む夕日を見るべきか。
一度しかない夕日のアユタヤ、判断を間違うな! だ。


夕暮れはどんどん近づく。


選んだポイントは……  最後のお楽しみ♪







 

  ◆◆ バーン・パイン離宮 ◆◆


アユタヤから南へ約20キロ。
チャオプラヤー川の中州に築かれた、夏の宮殿。
アユタヤーの歴代の王たちは、ここを離宮とした。

広い敷地の庭園には、様々な建物が点在。
じりじりと太陽が照らす中、見て回る。
太陽の光のすごいこと。日本の何倍の強さだろうか。
   


美しいには美しいのだけど、
ここは、タイなの?と言いたくなるくらいにタイ離れした雰囲気。
西洋風の建物があったり、中国風の物見の塔があったり。


池の中央にある美しいタイ建築の
プラ・ティナン・アイワサン・ティッパアート。
   

  
時の流れに風化した遺跡の方が、
よほどにずっしりとした重みがあると感じるのは
私だけかな。


ヨイショッ
      











  ◆◆ ワット・ヤイ・チャイ・モンコン ◆◆

アユタヤを象徴する仏教寺院の遺跡で
遠くからでも見えるチェディ、ずらりと並ぶ坐仏像が壮観。
   


ビルマ軍が改築して高くしたワット・プー・カオ・トーンに対抗して
天を突くような高い塔を建てた。
が、わずかに及ばなかったことが、残念。
スリランカ様式の大仏塔が高くそびえる。
     


仏像の存在感が、どっしりとくる。
   




おまけ
  ◆◆ 僧侶も観光 ◆◆

 さすが、アユタヤ。
    



  ◆◆ アユタヤと言えば、象 ◆◆

アユタヤでは象が道路を歩く。
遺跡を背景に何ともオリエンタルな雰囲気。
だが、象さんはアスファルトの上を歩くよりも、
土の上を歩きたいんじゃないだろうか。
柔らかくて、草の生えた、でこぼことした土の上を。
    




  ◆◆ 夕日 ◆◆

たった一度きりのチャンス、アユタヤの夕日。
日没時にどこでアユタヤの記念すべき夕日を見るべきか。

選んだポイントは、『地球の歩き方』おすすめの、
ワット・プー・カオ・トーンの頂上からの夕日、ではなく、
夕日とワット・プー・カオ・トーンの組み合わせ。

日が暮れる前に急げ、急げと、来た道を引き返し、
湖へ。
きっとこの判断は正解だと信じて。


日没にぎりぎりセーフ。
そして、
やっぱりこの判断は正しかった、と思える
記念すべきアユタヤの夕暮れ風景を目に写す。
          
   









さて、暑かった、とにかく暑かったアユタヤ遺跡巡り。
炎天下の太陽のもと、汗をだらだらと流し 皮膚を焦がし
古都アユタヤを満喫。


仏像たちは、この焼けつく日差しの下、
長い年月、人間たちを黙ってじっと見てきた。
汗一つかかず、涼しい顔をして。
人間たちの争いはどんなに愚かに見えただろう。

だけど、過去があるから今がある。
過去はどんなものでも、今につながっている。
繰り返された戦いの歴史も、今につながっている。
     


きっと、人間そのものも同じ。
失敗したことも、ひどく傷ついたことも、苦しかったことも、
身を裂かれるような悲しみも、
それらすべてが今にたどり着く要素の一つ。
すべてを肥やしにして、人間の中身を変容させながら、
少しずつ中身を豊かにしながら、生きていっているのだと思う。
そう考えると、生きているだけで、
少しずつ成長して、
前に、前にと 進み続けているのだな。




    世界文化遺産 アユタヤ遺跡

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