やっぱりオリジナル

どうやら、「崖の上のポニョ」の評価が二分するようですね。
CGが一般的になりつつある中、今回の作品は全て手描き。
原点回帰の意味でも、子供向けの映画を目指したそうで…それが何だか「地味だ」という評論家がいるようです。


そんなコメントを読んだところで、私は逆に観てみたいと思いましたよ。
原点回帰、実に素晴らしいじゃないですか。
興行収入は新しい作品になればなるほど増えているようですが、「宮崎作品の中でどれが一番好き？」と聞かれたら、おそらく、「風の谷のナウシカ」とか「トトロ」とか「天空の城ラピュタ」といった、昔の作品の名が連なるんじゃないですかね？
それはやっぱり、ドキドキ・ハラハラしたり、夢があったり、ほのぼのした恋愛があったり…でも、その中にもちゃんとしたメッセージ性が埋め込まれているから、心に残るんだと思います。
確かに、CGが当たり前のアニメで育った子供にたちには、どこか物足りないのかもしれないでしょうけど…。

ただ、原作が宮崎監督ではあるものの、そのベースに「人魚姫」があるということで、そこら辺のオリジナル性がどこまであるか…というのが気になるところではあります。
やっぱり、完全オリジナルというのが一番理想ですからね～。
ま、どういうものでも、ある程度の影響を受けるものでしょうから、本当の意味で“完全なオリジナル”とうのはないのかもしれないですけど。


ちなみに、私が絵を描いている方のサイトを見せていただく時は、オリジナルの絵を中心に見ています。
版権や二次創作は見ない…というわけではありませんが、やっぱり、オリジナルの絵が、一番分かるんですよね。得意とする絵や特徴が。
絵師様にお願いするときも、オリジナルの絵で気に入った方にお願いしていたりします。
もちろん、小説も同じ。オリジナルのストーリーを書いている方に興味を惹かれます。

あ、あと、漫画もそうですね。
心理的な部分をちゃんと描いて(書いて)あるものは、かなり尊敬しちゃいます。
そういう部分を描く(書く)のって、かなり面倒だし、遠回りになったりもするんですけど…でも、そういうのをちゃんと描いて(書いて)あるほうが、感情移入できるし、ストーリーに深みが出てくるような気がするんです。
現実に考えて、あまりにも簡単に進み過ぎるだろ…というのって、やっぱり、薄いなぁ～って思えちゃうんですよね


──って、なんか偉そうなこと言ってすみません。
しかも、「お前の小説はどうなんだ」って突っ込まれたら何とも言えないんですが……。
ただ、そういう所に気を付けながら書いているつもりではあります、はい。

とにもかくにも、絵も漫画も小説も音楽も……オリジナルが大事だな、って思います。