“職人の技術は国の宝である”
本気でそう思ってくれる政治家がどれだけいるのか。
いくつかの番組には、職人さんの技を紹介するようなコーナーがあります。
木魚をつくる職人さん、番傘を作る職人さん、“痛くない針”として糖尿病患者が使用するインスリン注射の針を開発した職人さん、はたまた今回NASAから運んだ“きぼう”に使われている部品を作った職人さん…などなど。
質の高さや丁寧な仕事っぷりを見ていると、その他一般に分類されるような私でも、日本人に生まれてきてよかったと思えるほど、誇りに思います。
けれど、そんな日本人の技術は、今やあまりにも簡単に海外に輸出されている。
それがもったいなくて仕方がないです。
大手企業の株なんかも、その多くは海外が買っていてるみたいですし、ほんと、日本が誇れる・国としての宝の技術がなくなっていくのが、とても不安…。
ちなみに、痛くない針を作った岡野雅行さんの工場は大きな会社ではありません。
代表社員の岡野さんを入れてたった6人の小さな会社です。
でもね、痛くない針を作る事に成功しても、規模は大きくしないんですって。
なぜなら、規模を大きくすると全ての事に目が行き届かないし、質が保たれないからだそうです。
いやぁ~、全くその通りですよね。
私も前々から思っていたんです。
少しでも成功すると、みんなすぐ2号店だ3号店だ…と規模を拡大するけど、全て自分が仕切れるわけはないんですよね。
それぞれの代表者に任せる事になるので、“確実”という点はどうしてもクリアできない。
どれだけ自分が誠実にしていても、他人は分かりませんから。
どんなに大きくたって、不祥事が続けば潰れてしまいますもん。
質を保つには、自分目の行き届く範囲で収めておくのが、一番の成功の秘訣だと思います。
それに、大きな会社も、元を辿ればそういう小さな工場などの技術を買って大量生産し儲けている…というのが多いと思いますしね。
確かに上場して株を発行すれば、資金面もある程度は確保できるのかもしれないですけど、私的には、そういう小さな職人の技術を守る為にも、もっと国ぐるみで援助する方法があってもいいな…と思います。
日本の職人さんに拍手、
そして、これからも頑張ってください