扁桃腺摘出手術は、過去に1回だけ見た事がありますが、その時の手術時間(麻酔を掛けたり体位を整えたり、ドレーピングをしたりする時間は省く)は1時間くらいでした。
9時に手術に向かい、麻酔→手術→覚醒までの過程を考えたら、“11時ごろに終わる”という看護師さんの説明には納得。
家族が手術室への見送りをするなら9時前に…とのことでしたが、結局、手術が終わる11時ごろに病院へ。
でも、実際にお迎えの電話が手術室からあったのは11時45分くらい。
…う~ん、遅い。
担当医は若く、Drになって間もないのでしょう。
術前の説明の時から緊張していましたし、手術の手際もベテランに比べて時間が掛かったのだろう…と思うのは、手術室から出てきた時に「これが取ったものです」と言って見せてくれた手が大きく震えていたから(笑)
旦那は覚醒していましたが、喉の痛みもあったので半分死んでました。
──が、無言で私の胸を突っつくちょっかいは忘れない(笑)
もちろん、容赦なくべシッと手を叩き落としましたがね。
そして、言いたい事が言えないので紙に字を書きました。
『ハラヘッタ』
ほんとーに、食欲だけはすごいです。
でも喉が痛いので食べれません。
酸素マスクだけして1時間くらいして目を瞑っている旦那。
私もする事がないので「帰るわ」と言うと、再び紙に字を書きました。
『先生から説明があるはずだけど、一応、看護婦さんに聞いてみて』
──とのこと。
言われた通り聞いてみれば、「一度確認してみます」と言われました。
病室で待っていると、しばらくして看護師さんが来ました。
Ns 「あの…さっき、手術室まで迎えにいった時に説明した…と言ってましたが…」
ものすごい説明です。
なんてたって、「これが、取ったものです」という、本当にそれだけの説明だったんですから。
ま、それ以上の説明がないと言えばないんでしょうけど、ちょっとびっくりでしたよ。
そして一旦家に帰って、酸素マスクも外れ数時間たった19時ごろ、再び面会に。
既に持っていっていた“10秒メシ”のゼリーを2個食べて、「アイス食べる?」の問いかけに、子供のような満面の笑み。
売店で買って渡せば、大好きなアイスを頬張ってました。
痛み止めを飲んだせいか、痛み自体は大丈夫のようで、ただ飲み込むのが苦労するようです。
アイスも普段ではあり得なくらいゆっくりと食べてまして…そんな時、またまた紙に字を書きました。
旦那 『ねーさんが、看護師だって、バレバレ』
私 「ぬぉ マジで」
旦那 (うん)←頷く
私 「なんで? 何も言ってないよ? おにーさん、言ったの?」
旦那 (ううん)←首を振る
私 「なんでぇ?」
旦那 『行動、言葉…で分かったって。もしかして、奥さん、看護師さんですか? って聞か
れた』
私 「うぉ~、マジでかっ 行動って…ひょっとして、病院内チャキチャキと歩きすぎたか
ら? 言葉だって思わず出てしまう専門用語も気をつけて、普通の言葉を使ってたの
に…バレバレってさ…」
旦那 (わはははは…)←顔で笑う
同業者って、お互いやりにくいですからねぇ…。
働いている立場でもやりにくいし、患者や患者の家族の立場でも、下手に分からない事を聞きにくいし…。
とっても普通にしてたんですけど、私の普通は普通じゃないらしいです…。
装うのって難しい…
とにもかくにも、術後、数時間たった旦那は元気が出てきたのでヨシとして…。
紙に何度も書く『ハラヘッタ』はどうしたものか(笑)
ま、それでも、口に出して言わないだけ静かでいいですけどね