巻の壱~参 が、前九年の役(1051~1062)
巻の四 が、後三年の役(1083~1087)
巻の伍 が、奥州藤原氏の滅亡 です。
平安中期に、豪族・阿倍氏が奥州を、一つの自治区のようにして栄えさしていた。
これは、中央の影響を大きくしようとする朝廷と、あくまでも自分達の自治で平和な奥州を守ろうとする人たちとの戦いの物語ですよね。前九年の役で、阿倍氏は、源氏と清原氏の連合軍に破れ滅亡。後三年の役で、阿倍氏に味方した藤原経清の子・清衡が、これまた源氏と協力し清原氏を滅ぼし、奥州藤原氏を打ち建てる。平泉の文化がこうして生まれるのですよね。
この小説では、藤原秀衡が中央に対する出世に色気を出したことから、源義経を引き入れ滅亡への道をたどった事になっている。
私のお気に入り度は、
巻の壱~参 が ★★★★☆
藤原経清と源義家の、武士道にかかわる尊敬の念とか、なかなか面白い。
物語が長くなりすぎて、少し後ダレ。
巻の四 が ★★★★★
こちらは、面白くていっきに読んだ。
巻の伍 が、★★★☆☆
源義経を助けて滅亡の道をたどった奥州藤原氏。
この小説では、義経は宋に逃れたように示唆されているが、事実は如何に?
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