
ローマ人の物語も、すこし飽きがきたし、図書館に予約した本もまだ入ってこないし、
押し入れから引っ張り出して、藤沢さんの小説を読んでみました。
藤沢周平 著 「麦屋町昼下がり」 文春文庫

敬助は、縁談の話があった日の帰り道、女を助け、襲った男を切り殺してしまった。
女は藩随一の剣豪・弓削新次郎の妻で、襲った男はその義父だった。新次郎が江戸に出府中で留守の間に、父親が嫁を犯そうとしていた? 結局それを防いだということで、敬助は閉門50日という軽い罪で終わった。
しかし、新次郎が帰ってきたら敬助に果し合いを申し込むといううわさがしきり! 敬助は、とても新次郎には勝てそうにない。
藤沢さんの小説では、秘剣の話も多いけど・・・
敬助が、のんべえの七十郎に授かった秘策は・・
父親は、嫁の不倫を質そうとしていただけだった。
弓削新次郎は、麦屋町で密会中の妻とその不義の相手を切り殺し、立て籠もる。
料理茶屋の人やら、逮捕に向かった人まで殺してしまった。
討手として選ばれたのが、敬助!
真夏の決闘シーン!敬助の秘策は!
藤沢さんらしい描写に、微かな恋心。
藤沢さんの小説は、とても好きです!