Runrun日記

最近読んだ本ーカレワラ

一日中雨です。

スポーツクラブで『ヨガ』をしました。
昨夜、NHKのテレビで『マインドフルネス』を紹介していました。なんやあれは? 全然理解できなかった。何かに集中する事らしい。何かに、”基本的には、姿勢を正して、ただ自分のしている「呼吸」に意識を向けるだけ”と書いてあった。
そんじゃ、『ヨガ』もそうか? いやいや、私の場合は、姿勢と呼吸だけには意識しても、ただ、ただ、ぼうっとしているだけだけど!

◇◇◇◇◇

長かった! やっと、読み終えました。

森本覚丹 訳 「フィンランド国民的叙事詩 カレワラ(上/下)」 講談社学術文庫
小泉 保 訳 「   カレワラ物語 フィンランドの神々   」 岩波少年文庫

森本さん訳の方は、詩なのでわかり難かった。呪文のような言葉が長々と続きます。時折、心を差すような言葉が出てきます。小泉さん訳の方は、元々少年文庫なので、子供達でも読めるように要約してあって、分かりやすかった。長い詩句は読み飛ばして、小泉さんの方を読んで、また森本さんの方へ戻る・・・(笑)

小泉さんの方のあとがきを読んでみると、森本さんは英語版、小泉さんはフンランド語版から訳したものの様です。小泉さんの全訳版はもっと長くなるので読み切れませんね。

7~9世紀頃から語りつがれてきた伝説、民話を1835年頃、編集したものという事なので、まだキリスト教が信仰される前の神々という事なのでしょうか。最後、マリヤッタが厩で生んだ子供が王になり、ワイナモイネンが去って行くと云う終わり方は、何とも衝撃的に感じました。

フィンランド人は、4~5世紀の民族大移動の頃に中央アジア・ウラル地方から移住して来たのでしょうか。フィン語は、ウラル語系の言語だそうです。フィンランドに住み着いた人達が語り継いできた伝説・民話。1000年頃キリスト教を広めようとしたスウエーデンに占領されたとあります。古来の多神教の信教は、キリスト教に変わって行くのですね。

色々な神様が出て来て面白いですね。
ウッコ:天の至高の神。天空・天気・農作物(収穫物)とその他の自然の事象を司る神
イルマタル:大気の娘。この世界の創造者、ワイナモイネンの母
登場人物も神様ですよね。
ワイナモイネンは、偉大な魔術師、深い知識と、歌の名手です。イルマネリンは、鍛造の神。ロウヒは、ポホヨラの魔女です。トウオネラは黄泉の国。

物語は、イルマタルによる天地創造から始まり、その子ワイナモイネンの活躍、そして引退?までですね。物語の大半は、ワイナモイネンとロウヒとの戦いです。”北の魔女ロウヒ” これが、ひょっとしたらこの物語の主人公かも知れません。後は、アイノの死、すこし至らない性格のレミンカイネンの物語、クレルウォの悲劇。ロウヒが太陽と月を隠すのも面白いですね。日本の天の岩戸神話を思い出してしまいます。

これを読んでから、シベリウスの音楽を聴いてみると、皆、カレワラを題材にした曲のように聞こえてきます。交響曲1番2番までも!

この本のお気に入り度:★★★★★

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