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アウン・サン・スー・チーさんがタイの首脳会議で注目を浴びる

2012-05-31 | Weblog

(写真)5月31日にバンコクの国会でタイの副首相と握手をするアウン・サン・スー・チーさん(左)

 ビルマの民主主義の指導者アウン・サン・スー・チーさんは、バンコクで行われる経済サミットに参加するために、約25年ぶりに外国の旅をしています。

ノーベル賞受賞者の彼女は、木曜日に世界経済フォーラムがタイの首都で始まると注目の的になりました。

彼女は、東南アジアの観光業の役割についてのパネル・ディスカッションに参加しました。二日間の会議の演説を金曜日に行う予定です。

彼女は、火曜日にタイに着きました。過去20年間自宅軟禁されていたので24年ぶりの海外旅行になります。

水曜日に、彼女は本国の数十年の悪政を逃れてタイに避難した多くの貧しい移民労働者に歓迎されました。

彼女は、タイのインラック首相にも会う予定です。

最近議員になった彼女の外国の旅は、ビルマの政治改革の過程における画期的な出来事と考えられています。彼女は、これまでは帰国が認められなくなることを恐れて国外に出かけませんでした。

彼女は、タイの旅を終えて少しの間ビルマに戻り、それからヨーロッパに出かけて数か国を訪問する予定です。

彼女は、6月14日に、ジュネーブで行われる国際労働機関会議で演説を行う予定です。また、拘束されていたために受け取ることができなかった21年前に授与されたノーベル平和賞を正式に受け取るために6月16日にノルウェーに行きます。その後、今は故人になった夫と共に数年間住んでいた英国の両院の議会で演説を行う予定です。

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ここ数日、世界がアウン・サン・スー・チーさんに注目していることでしょう。ビルマ政府は彼女を広告塔に使おうとしているのではないかという見方もあるようですが、彼女はビルマの民主化の物差しなので内心不安もあるのではないでしょうか。それにしても、ビルマの変化は不思議です。今までの長期軍事独裁者タンシュエはどうしているのでしょうか。音沙汰がありませんね。

急速に民主化の様相を呈しているビルマに再び軍事クーデターが起こらなければよいのですが。


速報: :エジプト:ムバラク氏の息子が新たに汚職の裁判を受ける

2012-05-30 | Weblog

エジプトの国営テレビによれば、退任させられたエジプトの大統領ホスニ・ムバラク氏の二人の息子が株式市場の不正取引で裁判を受けることになりました。

ガマルとアッラ・ムバラクは、すでに汚職とデモ参加者を殺した共謀の罪で裁判を受けていて土曜日に判決が出されます。

2人は他の7人と共に新たな裁判を受ける予定です。

その前に、デモ参加者を殺した共謀の罪で警官が5年の有罪判決を受けました。

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BBCの速報記事です。ムバラク前大統領の二人の息子が株式市場の不正取引で新たに裁判を受けることになったようです。アラブの春のあとは裁判の季節のようです。エジプトの選挙の影響もあるのでしょうか。 


ボルボ社の自動運転車両部隊がスペインの高速道路を走る

2012-05-29 | Weblog

 

(写真)リラックス運転の新たな時代の先触れになることを目指しているそうです

自動運転車列が、スペインの高速道路を200キロ走行しました。公道での初めてのテストでした。

車は、相互に無線でつながれていて、プロのドライバーが運転する先導車の後について走りました。

いわゆるロードトレイン形式の車列は、ボルボ社が開発を進めています。会社は将来広く利用されるようになるだろうと自信を持っています。

企画で、リラックス運転の先駆けを目指しています。

ボルボ社によると、運転手は、運転中に、ラップトップで仕事をしたり、本を読んだり、後部座席に座ってランチを楽しんだりすることができるそうです。

この自動車の隊列実験は、自動運転技術(Sartre - Safe Road Trains)として知られるヨーロッパ委員会リサーチ・プロジェクトの一部として実施されました。

隊列は3台の車と1台のトラックからなります。

「他の車の中で運転することが我々の企画の画期的な点です。実際わくわくしてきます。」と自動運転企画マネージャーがボルボ社で語りました。

「1日で200キロ走り、実験は成功しました。とても嬉しいです。」と彼女はつけ加えました。

車は、カメラや、先導車や隊列を組む他の車をモニターするためのレーダーやレーザーセンサーなどのような特別の機器を備えています。無線の連絡により、隊列を組む車はアクセルやブレーキを自動的に抑制して先導車と同じ道を正確に走ります。

隊列車は、車間わずか6メートルの間隔で、時速85キロで走りました。

「人々は、自動運転はサイエンス・フィクションと考えていますが、技術は実現可能なところまで進んでいます。純粋に概念的な話をすれば、自動運転は問題なく機能し、将来、ロードトレインをさまざまな場所で見かけるようになるでしょう。」とマネージャーは言います。

「我々は、既存のシステムを可能な限り変えない努力をしています。道路の整備をし直すことなく、また、車に高価な付属物を加えることがなくてもよいようにします。」

「企画の一部として開発したソフトウエアは別として、車と車の間に無線のネットワークを設定するだけでいいのです。今日ショールームで見られる他の車との違いはそれだけです。」

2009年以来のプロジェクトは、イギリスのリカルド、スペインのアプルス・イディアダ、ロボチカ、ドイツのアーヘン工科大学車両研究所(IKA)、スウェーデン国立研究所(SP)、ボルボテクノロジー、ボルボが参画し、共同事業として進められています。

全ての会社が、企画の車はおよそ10,000キロのテスト走行を行ったと言いました。

企画の最終目的は、多くの車が先導車に従って高速道路の専用ルートに沿って高速で走ることです。

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 まるで列車ですね。車は運転が楽しいのに運転をしないで好きなことをして楽しむのなら車ではなく列車に乗ればいいと思うのですが・・・

それに隊列車が自由に高速道路を走るとしたら、直進だけなのか、路線変更したりサービスエリアに入ったりもするのか。そうだとしたら、長い隊列は一般車にとって危険だと思いますが、その辺の説明がありません。(-"-)


日本の管直人前首相が、福島原発の災害に対する責任は国にあると語る

2012-05-28 | Weblog

(写真)国会の委員会で語る管前首相

日本の管直人前首相は、福島原発事故に関する国会での委員会で、国は危機に対して責任を持つべきだと語りました。

津波が3機の原子炉をメルトダウンさせた時の首相だった管氏は、原子炉のようすの情報を得ようと奮闘したと言いました。

委員会は、すでに政治家や原子炉の専門家から聞き取りをしています。

委員会は6月に報告書を提出する予定です。

管首相は、危機の異なる段階で関わり過ぎたことや無関心だったことで非難されています。

「原発の事故は国の政策で実施されてきた原発で起こりました。大半の責任は国にあります。」と彼は言いました。

彼は、原発の具体的な技術的問題は議論されたが、それ以上の一般的な概略は伝えられなかったと言いました。

「第一原発の状況や、状況がどのようになっているのか、もし何か起こるとどう対処すべきかの説明はありませんでした。不運にもそのような問題に関する議論はありませんでした。」と管首相は言いました。

日曜日に、事故の時の政府の報道官だった枝野幸男経済産業省は、危機の厳しさについて国民に誤解を与える意図はなかったと語りました。

政府は原発への被害の拡大を十分に理解していなかったと彼は、言いました。

また、日本は主権の問題として、米国が官邸に原子力の専門家を参加させる提案を断ったと言いました。

福島第一原発の原子炉は、今は安定していると東電は言います。

しかし、大損傷を受けた第4建屋の原子炉の最上階にある使用済み燃料プールに関しては不安があります。

もしそれが崩壊すれば更なる災害を引き起こすだろうと政府役人は警告しています。しかし、東電は今後の地震に対しては構造を強化したと言っています。

一方、多くの住民が原発周辺の立ち入り禁止区域から避難したままです。

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BBCの記事です。

管前首相は、当時、最高責任者として初めての大災害に立ち会って気が動転したことでしょう。外野席からはいろいろ非難できますが、彼が語った最後の「原発は無くすべき」という言葉は恐ろしかった経験から自ずと出た言葉でしょう。その後の彼は、その対応で野党や身内からでさえ退陣が求められ悲惨でした。危機の時は、政治家は全党一致で事に当たるべきなのにと腹立たしく感じたものです。


米無人機がパキスタンのワジリスタンで4人を殺す

2012-05-26 | Weblog

パキスタンの部族地域で少なくとも4人が米無人機によって殺されたと役人が言いました。

情報部の役人は、殺されたのはタリバン兵だが身元は確認されていないと言いました。

ミサイルはミラムシャアの町の郊外にある家を攻撃しました。居住者はまだ死体の瓦礫を取り除いているところだとBBCに語りました。

武装兵も市民も含めて多くの人が無人機の攻撃で死亡しました。

パキスタン政府は無人機を許可していないので、国内の反欧米感情は強まる一方だとカラチのBBC記者が報じています。米国は、部族地域に逃げようとしている武装兵を標的にしていると言います。

土曜日の朝行われた襲撃は、三日で三度目になります。

最近、シカゴで行われたアフガニスタンに関するナトー会議でパキスタンと米国の代表が会合を持った後に起きました。

両国間の関係は、2011年11月にナトー軍の攻撃で24人のパキスタン兵士が殺されたときから冷え切っています。

その事件の後、パキスタンは主要なナトー軍のアフガニスタンへの供給ルートを絶ち無人機攻撃を止めるように要求しました。

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パキスタンの若くて美人の外相は、米国がパキスタンの医師を使ってビン・ラデン関係者のDNA収集を行ったことを主権国家の侵害として米国に対して激怒していますが、この無人機事件で彼女の怒りはますます増すことでしょう。米軍は早くアフガンを撤退すべきですね。