(写真)5月31日にバンコクの国会でタイの副首相と握手をするアウン・サン・スー・チーさん(左)
ビルマの民主主義の指導者アウン・サン・スー・チーさんは、バンコクで行われる経済サミットに参加するために、約25年ぶりに外国の旅をしています。
ノーベル賞受賞者の彼女は、木曜日に世界経済フォーラムがタイの首都で始まると注目の的になりました。
彼女は、東南アジアの観光業の役割についてのパネル・ディスカッションに参加しました。二日間の会議の演説を金曜日に行う予定です。
彼女は、火曜日にタイに着きました。過去20年間自宅軟禁されていたので24年ぶりの海外旅行になります。
水曜日に、彼女は本国の数十年の悪政を逃れてタイに避難した多くの貧しい移民労働者に歓迎されました。
彼女は、タイのインラック首相にも会う予定です。
最近議員になった彼女の外国の旅は、ビルマの政治改革の過程における画期的な出来事と考えられています。彼女は、これまでは帰国が認められなくなることを恐れて国外に出かけませんでした。
彼女は、タイの旅を終えて少しの間ビルマに戻り、それからヨーロッパに出かけて数か国を訪問する予定です。
彼女は、6月14日に、ジュネーブで行われる国際労働機関会議で演説を行う予定です。また、拘束されていたために受け取ることができなかった21年前に授与されたノーベル平和賞を正式に受け取るために6月16日にノルウェーに行きます。その後、今は故人になった夫と共に数年間住んでいた英国の両院の議会で演説を行う予定です。
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ここ数日、世界がアウン・サン・スー・チーさんに注目していることでしょう。ビルマ政府は彼女を広告塔に使おうとしているのではないかという見方もあるようですが、彼女はビルマの民主化の物差しなので内心不安もあるのではないでしょうか。それにしても、ビルマの変化は不思議です。今までの長期軍事独裁者タンシュエはどうしているのでしょうか。音沙汰がありませんね。
急速に民主化の様相を呈しているビルマに再び軍事クーデターが起こらなければよいのですが。
きょうはこれから久し振りに温泉に浸かりに出かけます。