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スペインの与党が不正資金疑惑を否定

2013-01-31 | Weblog

(写真)木曜日にエル・パレス紙がウエブサイトで公表した写真

 

(写真)1996年に政界入りしたラホイ首相

スペインの保守与党の国民党は、マリアノ・ラホイ首相と数人が内密で党の口座から利益を得ているという疑惑を打ち消しました。

寄付をした企業と党の人物への支払い額が記載された元帳の写真が中央左派系のデイリー・エル・パイスにより公表されました。

党の2人の前会計担当者が保存し、20年近く隠してきたと報じられています。

党は、月給の他に特定の人に組織的に支払いを行ったことはないと言います。

「今日、エル・パイス紙が情報を公表したが、国民党は党のトップ役人と職員の報酬に関しては、常に法と納税義務を尊重してきた。」と声明で伝えました。

「国民党は、公表された手書きのノートや内容の記憶はない。だから、それが党のノートであるとは認められない。」

ラホイ首相と党は、大きな財政赤字を削減すると公約して2011年11月に大勝利しました。

政府は、国際的財政支援を避けるために闘っているとして、スペイン人に痛みの大きい緊急策を受け入れるように求めています。一方、失業率は記録的な26%に達しました。

木曜日に、エル・パイス紙が公表した元帳の写真は、2人の前会計士が1990年から2009年の間に記録していたものです。

資金は、2009年に辞任したバルセナス氏を通じて外部の会社から支払われていたと伝えられました。彼は資金洗浄で調査を受けています。

調査官は、最近、バルセナス氏はスイスの銀行口座を持っていて、ある時には、200万ユーロを得ていたと明かしました。

スペインの政党は、2007年まで、匿名の寄付を受けることが認められていました。党の指導者が、収入を申告して税金を払えば不法にはならないだろうとロイター通信は伝えています。

しかし、スペインの建設ブーム時代の国民党の取引に関して倫理的な疑問が高まっています。当時、政治家は多くの開発契約を認めました。

木曜日の朝、疑惑報道が広がった時のハッシュタグlospapelesdebarcenas(バルセナス紙)とRajoyDimision(ラホイ辞職)が、スペインのユーザー間のツイッターの中で交わされた最も多い言葉でした。

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スペインでは、経済危機で若者の失業率が高い大変なこの時期に、与党が関わる汚職問題が浮上したようです。これを知った国民はストを行うでしょうね。


韓国が人工衛星を搭載した宇宙ロケットを発射

2013-01-30 | Weblog

(写真)打ち上げは韓国に安堵感を与えるだろうと記者は言います

(写真)韓国では打ち上げ成功へのプレッシャーが高まっています

韓国は、人工衛星を宇宙に運ぶロケットの3度目の打ち上げが成功したと言言っています。

韓国のVehicle-1 (KSLV-1)のは、16時に羅老宇宙センターから発射しました。

科学相の李朱鎬氏は、気象データを収集する人工衛星は正しい軌道にあると言いました。

北朝鮮が3段階のロケットを使って人工衛星を打ち上げ世界の批判を浴びた数週間後の打ち上げになります。

羅老(Naro)として知られている韓国の140トンのロケットは、ロシアと提携して組み立てられました。3回の打ち上げは全て提携によるものでした。

2009年と2010年の打ち上げは失敗し、今回の打ち上げは技術的な理由で2回延期されていました。

しかし、政府筋によると、ソウルの南方480キロの地点から発射された水曜日の打ち上げは計画通りに進み、ロケットは目標の高度に達して衛星を軌道に載せました。

「種々のデータを分析した後、羅老ロケットは科学衛星を予定の軌道に乗せた。衛星は発射後540秒後に離れた。」と李氏は記者に語りました。

「我々は、今、宇宙国家の仲間入りをした。韓国は、この圧倒的な瞬間を強く躍動的に利用して独立した宇宙計画を推進する。」と彼は言いました。

科学技術衛星-2Cと呼ばれる衛星は、気象データを収集することが目的です。それは、木曜日の05時に地上のステーションと連絡を取り、その時点で打ち上げが目的を達成したかどうかを技術者が最終判断することになると聯合ニュースが伝えました。

韓国は、すでに、宇宙に衛星を持っていますが、全て外国から打ち上げられたものです。

2009年に韓国から打ち上げられた1回目は軌道に入ったロケットから衛星が切り離されずに失敗しました。 2010年は、発射後数秒でロケットが爆発しました。

北朝鮮が12月12日にロケットを打ち上げて衛生を軌道に乗せて以来、韓国では成功へのプレッシャーが高まっていました。北朝鮮は、その打ち上げに続き高いレベルの核実験と長距離ロケット発射の計画を発表しました。

国連は、北朝鮮の打ち上げは禁止されているミサイル技術を使っているとして、北朝鮮に対して制裁を拡大することを決めました。世界が、北朝鮮に核実験を実施しないように呼びかけています。

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完全な成功の判断は明朝になるようですが、ほぼ成功したようです。北朝鮮が成功(?)した後、韓国は焦っていたようですが、これで安堵したことでしょう。

 これに黙っていないのが北朝鮮。さっそく、韓国の打ち上げをミサイル発射と呼び、国際社会の見方が不公平と発表したようです。


グーグルが北朝鮮の地図の範囲を広げる

2013-01-29 | Weblog

 

(写真)グーグルは、グーグルマップ上に北朝鮮のより詳しい情報を加えました

グーグルは、人気のあるウエブサイのグーグルマップ上でこれまで最も空白が多かった北朝鮮に地図の情報を載せました。

情報は、一般の人々が主に衛星画像か地域の情報を使って情報を寄稿することができるグーグルのマップ・メーカーのツールで編集されました。

ユーザーは、今、悪名高い労働収容所を含む多くの歴史的な場所や建物を拡大して見ることができます。

排他的な北朝鮮の国の地図情報は、まだ広く利用できません。

2008年に創設されたマップ・メーカーの情報は、イラクやアフガニスタンのような多くの国をグーグルマップに掲載してきました。

「この努力が実って、マップ・メーカーは、数年間そして今日、北朝鮮の新しい地図を準備し、グーグルマップで見えるようにした。」とグーグルマップのマイソア上級管理者が言いました。

「その結果、世界の人々は今までよりもはるかに多くの情報と詳細を提供する北朝鮮の地図にアクセスできます。」

グーグルのシュミット代表取締役会長が北朝鮮に人道的な訪問をした後にこの動きになりました。

北朝鮮の場合、地方の情報ではなく衛星画像が主な情報源でした。ほとんどの北朝鮮人はインターネットにアクセスできません。

大半は韓国人が北朝鮮の地図を見ることができるように情報を提供したとグーグルは言います。

「世界中の多くの人が北朝鮮に関心を寄せているが、この地図は先祖との関係や今も北に住んでいる韓国の人々にとって特に重要なのです。」

しかし、寄稿者の少なくとも1人はオーストラリア人で、韓国語が話せません。

「北朝鮮に行きたかったのに、まだ地図が無かった。それで地図を作ったら、少なくとも北朝鮮の国を旅することがいかに簡単か分かった。」とシドニーの金融取引会社のリスク管理者のオイエンさんがBBC に語りました。

彼は、情報を得るために衛星画像を使ったと説明して、「衛星画像は北朝鮮全体をカバーするのに十分だが、情報の質や内容はまちまちだ」と言いました。

「基本的な地図としては十分だが、信頼できる通りの名前段階のナビを得るには時間がかかるでしょう。」

しかし、より詳細な地図を作る際の最大の障害は、全ての物に名前をつけるのに十分な地方の情報を得ることだと彼は言いました。

「制限地区があるので、すぐに利用できる地方の情報が朝鮮民主主義人民共和国の外に多くは無いことを肝に銘じておくべきです。」

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そういえば、つい最近グーグルのシュミット代表取締役会長が北朝鮮に行きました。こういう目的があったのですね。写真の地図の右と左の情報は随分違います。北朝鮮の外部からのマップ・メーカーによる情報提供で北朝鮮の国内の地図が詳細になっていく過程がおもしろいですね。当然ながら韓国人の情報提供が多いようです。 記事にあるオーストラリア人のように自分でマップ・メーカーを使って地図作りをすることもできるのですね。

それにしても、北朝鮮は閉ざされた国であるだけに海外の注目の的になっていて、外部からの情報によって国内地図が詳細化されているなんて滑稽ですね。指導者はこのことを知っているのでしょうか。又、どう思っているのでしょうか。


オバマ大統領が共同インタビューでヒラリー・クリントン氏を称賛

2013-01-28 | Weblog

 

(写真)初めての共同インタビューをする二人

米国のバラク・オバマ大統領は、ヒラリー・クリントン氏が国務長官として〝特別な役割″を果たしてくれたことに敬意を表しました。

CBSの共同インタビューで、オバマ大統領はクリントン氏の〝規律、スタミナ、思慮深さ、企画能力″の全てを称賛しました。

オバマ大統領もクリントン氏も、彼女が2016年の大統領選に立候補するかどうかの質問には答えませんでした。

オバマ氏は、2008年の民主党の指名争いでクリントン氏に勝利しました。

彼は、彼女を国務長官に選びましたが、彼女は初めその地位に迷いがありました。

クリントン氏は、数日内に、辞職し、上院議員のジョン・ケリー氏が後継者になる予定です。

CBSインタビューで、クリントン氏は今までで最も素晴らしい国務長官の1人として役目を終えるとオバマ大統領は言いました。

「これまでの4年間、素晴らしい共同作業ができた。」と彼は言いました。

「彼女を失うのはつらい。私の周囲に居てくれることを願っているが、彼女がしばらく休息したいという気持ちを無視することはできない。」

このインタビューは、クリントン氏の2016年の選挙のための暗示ではないかという推測が多くなされていると記者は報じます。

否定はなかったので、可能性は残されたままだとも。

「大統領と私は、我が国の未来に何が起ころうとしているのか強く気にかけている。」とクリントン氏は言いました。

「明日、来年、何が起こるか大統領も私も予知することはできないのです。」

2016年のクリントン氏の立候補の可能性について執拗に質問されて、オバマ氏は言いました:「記者のみなさんはどうしようもないな。私は4日前に就任したばかりですよ。それなのに、あなた方は4年先の選挙について話している。」

クリントン氏は、最近の脳震盪と血栓の問題が長引いているが、医者は完治したことを保証してくれたと言いました。

インタビューは金曜日に録音されて日曜日に放送されました。

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ヒラリーさんについては、世界中を飛び回っていて、最後に疲労がたたって倒れたという印象があります。大統領の夢は無理かなと思わせていましたが、案外、4年後を狙っているのかもしれませんね。それにしても、記者達がもう4年後を予想しているなんてオバマさんに失礼ですね。(笑)


ソマリアのアル‐シャバブのツイッターのアカウントが停止

2013-01-25 | Weblog

 

(写真)ツイッター側は、個人的なアカウントについてはコメントしないと言います

ソマリアの過激集団アル‐シャバブのツイッターのアカウントが、ケニアの人質を殺すと脅迫した後、停止されています。

アル‐シャバブは、ケニア軍がソマリアに入った後、2011年12月にツイッターのアカウントを作りました。

今月初めに、アル‐シャバブは、ツイッターを使ってフランス人の人質を殺すと発表し、その後、それを実行したと書きました。

ツイッター側は、停止に関するコメントを拒否しましたが、暴力の脅迫は禁止という規則があります。

アル‐シャバブのアカウントは、水曜日に、ソマリアで人質に捕った二人のケニア人公務員のビデオをリンクし、ケニアにテロの罪で拘束されている全てのイスラム教徒を釈放しなければ二人の命は危ないとケニア政府に伝えました。

アル‐カイダと連携するアル‐シャバブは、フランスの救助作戦の報復としてフランス情報局のデニス・アレックスを殺したと言いました。

フランス政府は、アレックス氏は2週間の急襲の間に殺され、二人のフランスの奇襲隊員も死亡したと思われると言いました。

フランスのスパイのアレックス氏は、2009年7月に、ソマリアで誘拐されました。

アル‐シャバブは、過去18か月でソマリアの主な町から強制退去させられましたが、まだ、ソマリア南部や中央の多くの農村部を支配しています。

ソマリアは、20年以上も、部族集団や政敵やイスラム過激集団が国の支配を争っています。

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ソマリアは、アフリカ大陸東部「アフリカの角」の大部分を占める国で、海賊で悪名高いですね。

この国の歴史は複雑で、19世紀末には英・仏・伊が分割支配、1948年に民政に移行しましたが、その後も分割/独立/クーデターの繰り返し、又、近隣諸国との国境紛争が絶えず、ゲリラ組織との内戦で1991年に政府が崩壊しゲリラ組織が各地に割拠、無政府状態になりました。内戦により約400万人が飢餓に。

テロや海賊行為を止めさせるには政府が安定しなければなりません。過去に統治や支配を争った英・仏・伊には、政府や国の支援を争ってほしいものです。

なお、ツイッターは暴力の脅威などに対しては停止などの措置を取るようですが、脅威の発信がなければ彼らの情報が全く分らなくなる不安はありますね。