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米国防総省はビン・ラデンの本「No Easy Day」の著者を告訴

2012-08-31 | Weblog

 (写真)注文が殺到してベストセラー・リストのトップになった本

米国防総省は、オサマ・ビン・ラデンを殺した2011年5月の奇襲行動の真実を書いた米特別軍の前兵士を訴えるとしています。

国防省トップの弁護士が、軍の秘密を暴露しないとする合意を破ったことになると特殊部隊Navy Sealに属していた元兵士(著者)に伝えました。

2007年に彼は海軍と非開示の2冊の書類に署名したと国防省が言いました。

「No Easy Day」という題の本は、マーク・オウエンという筆名で書かれています。

本は国防省もCIAもホワイトハウスも発行前の検閲を行っていません。当局は秘密情報の不正暴露は犯罪になると警告しています。

国防省の法律顧問のジョンソン氏は、木曜日に、非開示文書は秘密情報を暴露しないことを彼に義務付けていたと著者に文書で伝えました。

「あなたは自分で署名した非開示の合意書に違反する重大な行為を行っていると国防省は判断している。」と書かれています。

「我々にはあらゆる救済策が合法的に可能だと考えている」とつけ加えられていました。

今週、本の内容は急襲についての政府の話と矛盾していると報道されました。

事前のコピーを見たAP通信によれば、ビン・ラデンは階段を駆け上って寝室から外を伺ったとたんに銃撃されて死亡したと記しています。

しかし、米高官は、彼は寝室に急いで逃げた直後に撃たれた、不安に駆られて武器を掴もうとしていたのかもしれないと述べました。

特殊部隊はオバマ大統領の奇襲攻撃の決断を称賛したものの、彼らは大統領を熱烈に支持してはいなかったともその本には書かれています。

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今、大統領選挙運動たけなわです。このニュースには前段の前段があるようです。8月の中旬かその前からオバマ大統領がビン・ラデンの奇襲を自分の手柄にしていると政敵から非難され初めています。特殊部隊も大統領が自分の手柄にするために情報をリークしたと非難しています。多分、本の著者もその一人かもしれません。米国の大統領選挙では醜い程のネガティヴ・キャンペーンが行われています。どれが真実か分りません。

 それにしても、特殊部隊の一員だった人が辞めたら合意を破って内部の秘密を暴く本を書く。何とも理解し難いけど、辞めれば自由人として言論の自由を主張する権利はあるでしょう。国防省といえども、民間人になった彼の言論の自由を拘束する権利はないと思いますが、告訴は可能でしょうか。

救済策の提示などで何とか収束したいようですが、彼の本は予定通り9月初旬に発行されるようです。国防省はどうするのでしょうか。


インドの外交書簡が入った袋が46年後にフランスのアルプスで見つかる

2012-08-30 | Weblog

 

(写真)バッグの中にはインドの外務省からの手紙が入っている

インドからの外交書簡が入っていた袋がフランス・アルプスのモンブランで見つかりました。そこはインド航空機が46年前に墜落した場所に近い所です。

先週、何人かのツーリストが氷河でジュートの袋を見つけ、山岳救助隊が回収しました。

袋を手元に戻すための努力を始めるとパリのインド大使館がAFP通信に語りました。

インド航空機は、1966年に、ニューヨークからムンバイに飛んでいる時に墜落しました。機内の117人全員が死亡しました。

氷河から取り出された袋には、外交書簡」「渉外担当省」と記述されています。インドでは外務省がそう呼ばれています

「ツーリストが何人かやって来てBossons氷河で何か輝いている物を見たと言ったのです。」と救助隊員のクリスマンさんがAFPに語りました。

「キャビンや靴やケーブルの破片を見つけました。そこに実際投げ捨てられていたのです。」

外交書簡入りの袋は、まるで誰かがそこに置いたばかりのようにそこにあったとクリスマンさんは言いました。

「ダイアモンドか少なくとも金の塊であってほしいと思ったね。でも、我々が手にしたものは水を吸って濡れた書簡とインドの新聞だった。」と彼は言いました。

「山でよく見るような種類の物じゃないね。書簡は46年後に届くでしょう。」

袋は山の麓のシャモニーの町の警察に手渡されました。

パリのインド大使館は、水曜日に、発見のことは知らされていないが役人が袋を回収して調べるつもりだと言いました。

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飛行機の墜落後、氷河に取り残されていた外交書簡が入った袋が46年後に見つかる!こんな事があるのですね。この袋は今後インドでどのように扱われるのでしょうか。観光書簡になるかも・・・・・


速報:飛行機のハイジャックの噂でオランダの空港が一騒ぎ

2012-08-29 | Weblog

 

(写真)Vueling航空機がスキポール空港に着陸するとオランダの治安軍が乗り込みました

旅客機がアムステルダムのスキポール空港に強制着陸させられました。ハイジャックの恐れがあったのでオランダ軍が乗り込みましたがハイジャックはありませんでした。

スペインのマラガ発の飛行機を傍受するためにオランダのF-16戦闘機が緊急発進しました。

飛行機がスキポート空港に着陸すると、武装した治安軍が乗り込みましたが誤警報でした。

パイロットと管制塔の間の連絡ミスが混乱を招いたと報じられました。

「全く危険性はなかった。パイロットと管制塔との間の連絡が不十分だったので連絡強化策を施しました、」と航空職員がロイター通信に語りました。

乗客の一人は機内の状況は静かだったと語ったとオランダの放送局が伝えました。

水曜日にはその空港で2番目の騒動がありました。

ロビーと1番出発ホールをつなぐ桟橋Cの近くを掘っていた労働者が第二次大戦時の爆弾を見つけたので、スキポール空港は閉鎖されフライトは延期されました。

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飛行機や空港ではハイジャックという言葉だけで警戒態勢が取られる敏感な場所です。速報なのでどういう雰囲気だったのか詳細は分りませんが、治安軍が乗り込んできた時の機内は緊張したことでしょう。何事もなくてよかったですが、爆弾騒ぎの方は?

空港で働くスタッフには緊張感を持ってもらいたいですね。


イスラエルの空軍がガザの武器施設を爆撃

2012-08-28 | Weblog

(写真)イスラエルのスデロットの町の南部にあるシャー・ハネゲフ・スクールのロケット防御の仕組みが施されている校舎の傍の避難所の木陰に座る高校生。27,500,000米ドルでコンクリート壁を作り窓を強化するなどロケット発射に耐える特別な機能が施された特殊な建築物。

イスラエルの空軍がガザ地区北部の武器の製造拠点と兵器貯蔵施設を爆撃しました。

火曜日の早朝の攻撃は、イスラエル南部への最近のロケット攻撃に対する報復だとイスラエル国防軍が声明で述べました。

カッサム・ロケット3弾が、学校初日の月曜日に子供達が登校している時に、スデロットとその周辺地域に打ち込まれました。日曜日には、3発がイスラエル南部に発射されました。スデロットの二つの工場とシャー・ハネゲフ地域協議会が攻撃され共に被害を受けました。

サラフィ原理主義組織のJamiat ul-Mujahedin Bayt al-Maqdisが、日曜日に、3発のロケット発射を認めました。組織はアルカイダとつながっていてガザ地区で活動していると考えられています。

「イスラエル国防軍は、イスラエルの国民と国防軍兵士を標的にするテロ集団によるいかなる試みも許容せず、イスラエル国家に対するテロ行為に対して行動をとり続ける。ハマスのテロ組織が唯一ガザ地区から全てのテロ行為を行っている。」と国防軍が声明で語りました。

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写真は昨日の記事の写真です。ガザ地区の近くにある学校は、ガザ地区から飛んでくるロケットに備えてロケット防御のための頑丈な設備が政府によって整えられたという記事です。それまでは生徒達はロケット発射通知のサイレンが鳴ったら即座に防空壕に逃げていて落ち着いて勉強ができなかったそうです。(数年前にイスラエル軍がガザ地区に反撃の爆撃をして1,400人以上の死者を出した事件以来ロケット発射は止まっていたそうです。)

 そして、今日のこの記事です。まるで防御策が施された校舎を試すかのようにロケットが飛んできて、すぐさまイスラエル軍が反撃したようです。この地域でも紛争は止まないのですね。


台風ボラヴィン(Bolaven)が沖縄を打ちのめして韓国に向かう

2012-08-27 | Weblog

 

(写真)沖縄県の防潮堤に激しく打ち付ける大波

沖縄で停電や交通麻痺を引き起こした大型台風は韓国に向かっています。

台風ボラヴィンは、11時に沖縄の那覇北部300キロを通過したと日本のメディアが報じました。

ソウルでは、 李明博大統領が完全な備えを呼びかけています。

授業は中止され、避難命令が出され、主要な港やフェリー航路は閉鎖されたと報じられています。

韓国の気象予報により、台風は、火曜日の朝、済州島南部に上陸し、火曜日の午後は、北方のソウルに至ると聯合ニュースが伝えました。

月曜日の夜、国内の大部分に台風警報が出されるだろうと役人が言いました。

台風が上陸した日曜日は沖縄と鹿児島のおよそ75,000世帯が停電したと日本のメディアが報じました。

月曜日の朝、那覇空港発着のフライトはキャンセルされたままです。

「天気が良くなれば、午後は空港の利用が可能になるだろう。」と空港の職員がAFP通信に語ったと伝えられました。

地域を巡航している船やフェリーも運行が中止されました。

少なくとも4人が怪我をしましたが、沖縄や近くの奄美では風速が予報より小さくなりました。

日本の気象庁は、台風の中心部の風速はおよそ時速180キロで最大風速は252キロと予想していました。

しかし、AP通信によれば、NHKは、月曜日の朝、沖縄北部の奄美諸島で観測された最大風速は時速140キロと報じました。

「風は予報ほど強くありませんでした。今のところ、大きな被害はなく安心しています。」と危機管理職員がAP通信に話したと伝えられました。

沖縄発のフライトが中止された英国の観光客のグラハムさんは、日曜日の那覇の通りは荒れ果てていたと話しました。

「その時嵐がすごかった、風が強く湿っていた。この近くに運河があるけど、この嵐で水位が心配です。」とBBCに語りました。

台風ボラヴィンは、台湾に大きな被害を与えた台風テンブリン(Temblin)のすぐ後にやってきました。

この台風は、東アジアでシーズン15番目の破壊的な嵐になっています。

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外紙は台風を名前呼びしています。日本式の14号と15号のことです。大型、超大型などと呼ばれた台風が沖縄・九州寄りを通過すると報じられていたのでとても心配していましたが、九州北部は何とか難を逃れそうです。でも、台風は気まぐれです。完全に通過する明日あたりまで注意が必要のようです。

沖縄・九州南部の方、大丈夫でしょうか。お見舞い申し上げます。

また、竹島問題で睨み合っている韓国や国交正常化をしていない北朝鮮には直撃しそうですが、台風が急速に衰え被害が出ないようお祈りします。